「最近の若手社員はやる気が見えない?」を行動科学で解明

2019.01.17

 

今日は

「無気力の科学」

というテーマに触れてみたいと思います。

 

管理職の方には、ぜひ最後までご覧いただきたい内容です。

 

 

①無力感には2つのパターン

②若い人が無気力状態になりやすい理由

③無気力状態になったらどうしたらよいのか

 

 

では管理職の人にご質問です。

 

 

こう思ったことありませんか?

 

「最近の若手社員はやる気が見えない」

「何をしたいのかわからない」

「どんなにはっぱをかけても動かない」

 

 

このような声は面談しているとき

「頻繁に聞く言葉」

でもあります。

 

 

特定の企業ではなく

「様々な企業」

に当てはまることだと思います。

 

 

いわゆる

「無力感」

です。

 

 

学術的には

「無力感」

には2つの見方があります。

 

 

パターン1 本来取り組むべき仕事、課題に全くやる気が起きない

 

 

管理職が観測している

「多くの状態はこのパターン」

にあてはまります。

 

 

本人にやる気が出ない理由として

 

・課題に興味がわかない

・やる理由がわからない

 

などが典型例です。

 

 

 

この場合

「一定量以上の報酬などの外的要因」

が付与されれば嫌々それに従い行動することになります

 

 

 

パターン2 自主的な意欲が全く感じられない

 

特定の課題に限らず

「特にやりたいことがない」

という状態です。

 

 

外的要因に対しても調整機能もありません。

 

 

まさに

「無動機づけ」

の状態です。

 

 

心理学ではこの状態を

「無力感」

と呼びます。

 

 

更に習慣によって生まれた無力感を

「学習性無力感」

と名付けられています。

 

 

先日の記事で

「苦労は買ってでもしろ」は本当?意味がなければしない方が良い?

があります。

 

 

ここでも

「学習性無力感」

に触れました。

 

 

ラットの研究を例にしました。

 

 

 

実はこの研究は

「人間」

を対象にも行われました。

 

 

ラットのように電流を流すのではなく

「不快な音を聞かせ続ける」

実験を行いました。

 

 

そうすると

「人も無気力になる」

ということが確認されました。

 

 

また頭を使うクイズや問題のような

「課題」

においてもどうしても解答が得られない

 

 

こんなときも

「やる気を失い、新しい学習が進まない」

状態になることが明らかになっています。

 

 

「何をやってもどうあがいても無意味な世界」

これでは全てをあきらめて当然かもしれません。

 

 

しかし現実的に

「そんな世界は存在しない」

と言えるでしょう。

 

 

この研究結果を

「実社会にそのまま応用する」

というのは無理があると思われます。

 

 

実は

「大きな原因」

があったのです。

 

 

それは

「報酬」

です。

 

 

自分が欲するものが何でも手に入る

欲しくもない報酬まで与え続けられる

 

 

これを続けると

「罰と同じ時のように無気力になる」

という研究報告が続きました。

 

 

若い世代は

「生まれてから欲しいものはすべてそろっている」

環境で育ってきました。

 

 

「無気力になりやすい環境」

で育ってきたと言い換えられます。

 

 

管理職の人たちが

「若い者はやる気がない」

と思うのも仕方がないのかもしれません。

 

 

では

「無気力状態」

になってしまったらどうしたらよいのでしょうか?

 

 

 

多くの管理職の人は

 

「このまま何もしなかったらどうなるかわかるか?」

「周りを見てみろ。みんなちゃんとやっているだろ」

 

という声掛けをします。

 

 

いわゆる

「おどし」

です。

 

 

その結果

「最低限言われたことをやって、あとは元に戻る」

ということを繰り返します。

 

 

この繰り返しで

「本人の逃避意欲」

がかき立てられることになります。

 

 

 

では、どうしたらよいのでしょうか?

 

 

それは

「コミュニケーションに労を惜しまない」

事しかないようです。

 

 

目標と成果を分かりやすくする

はっきりとしたフィードバックを行う

 

 

これら外的要因を用いて

「徐々に有能感と自律性を高める」

ということです。

 

 

「意欲や態度に対する指導はしない」

「わかりやすい解説に徹する」

「上手くいったときは共に喜ぶ」

 

 

こんなコミュニケーションが重要です。

 

 

これらを続けることで様々な教育の場面で

「無気力からの脱却」

が確認されています。

 

 

無気力状態から脱却するのは

「時間も労力」

もかかります。

 

 

しかし

「不可能ではない」

ことをこれまでの実例や理論モデルが教えてくれています。

 

 

ぜひ管理職の方にはチャレンジをしていただきたいですね

 

 

今日は

「無気力の科学」

というテーマに触れてみました。

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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