【ビジネス寓話シリーズ】「にわとりのお告げ」組織にお告げはない

2019.10.20

 

ビジネス寓話シリーズ「にわとりのお告げ」

 

人気のビジネス寓話シリーズをお送りいたします。

 

今日のお話は
「にわとりのお告げ」
です。

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

———————————

昔、庭の鳥小屋でたくさんの鶏とひよこを飼っている
貞蔵さんという人がいました。

 

みんなが寝静まったある夜、一羽の鶏が突然けたたましく鳴き出しました。

驚いて起きた貞蔵さんは、真っ青になったりました。

 

このあたりでは
「夜に鶏が鳴くと良くないことが起こる」
と信じられていたからです。

 

そして、夜鳴きした鶏は川へ流してしまうというならわしがありました。

「可哀そうに、何も悪さはしていないのに・・・」

 

貞蔵さんは仕方なく川へと流すと、後も見ないで走って家へと戻りました。

流された鶏は途中で引っかかってしまい、そのまませき止められ一夜を明かしました。

 

その引っ掛かった場所から少し離れたところに
「虎吉さん」
という人が住んでいました。

 

虎吉さんは不思議な夢をみていました。

 

「トントントン・・・。」
誰かが戸を叩くので出てみると、一羽の鶏がそこにたっていました。

 

「私は土手町に住む貞蔵さんの手飼いの鶏じゃ。
主人の家では、先祖の位牌が一枚鶏小屋の上に転がっている。
このままではばちが当たって、家は滅びてしまう。
どうか私を連れて行って、主人にそう伝えてくださいませえ。
私は川に引っ掛かってどうにもなりません。どうか手を貸して下さい。」

 

そういうと、鶏は空高く飛んで行きました。

 

「不思議な夢をみたもんじゃなあ」
とさっそく虎吉さんが川に行ってみると、本当に鶏が引っかかっていました。

 

虎吉さんは鶏を助け、貞蔵さんの家を訪ね、昨夜の夢の話をしました。

 

貞蔵さんが鶏小屋の上を調べると
「ご先祖の位牌が一枚」
ほこりまみれで転がっていたのだ。

 

「これで家が滅びずに済みましたよ」
貞蔵さんは虎吉さんに沢山のお礼をしました。

 

それからは貞蔵さんの家では
お告げをしたあの鶏をとても大事にしたそうです。

 

———————————

 

■組織には「にわとりのお告げ」はない

 

このお話は
「失敗したものを遠ざけてしまう」
というお話です。

 

そもそも
「にわとりが何時鳴いても良い」
と思いますが・・・

 

この寓話と同じことが
「組織の中」
でも頻繁に行われています。

 

例えば会議の中でも表れるでしょう。

 

会議の本来の目的は「組織で最適な解を見つける」ためのものです。

・みんなで知恵を出し合う

・あらゆる角度から検討する

・違う立場から議論を行う

 

しかし実際はどうでしょうか?

・意見を言わない

・年長者やポジションが上の人が意見をさえぎる

・声の大きい人の意見しかでない

こんな会議が行われてはいないでしょうか?

 

「貴重な意見が出ない組織」
こそ川に流してしまったほうが良いでしょう。

 

そして失敗が起きた際に
「犯人捜し」
をするのも組織の特徴です。

 

組織の成長を考えるとき2つの要素が不可欠です。

・小さな改善を重ねる

・適切なフィードバックを行う

 

これは
「失敗が生まれた時」
にこそ対処できることです。

 

しかし多くの組織では犯人探しに躍起になり
「成長期機会」
を自ら手放しています。

 

そもそも人の脳の仕組みで
「事実と原因」
を結び付けたがる習性があります。

意識しなければ犯人捜しを始めてしまう生き物です。

 

この寓話の鶏はそれでも
主人を守るために夢にまで出てきました。

 

あなたの会社にそんな社員はいるでしょうか?

 

もしかしたら経営陣の中にも
「自分さえよければよい」
と思っている人もいるかもしれません。

 

私たちの組織ににわとりのお告げがない以上
「自らが日々の行動」
を変える必要があります。

 

この記事が少しでも
「にわとりのお告げ」
になればうれしいです。

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「にわとりのお告げ」
をお送りいたしました。

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

記事カテゴリー