【ビジネス寓話シリーズ】悪者ばかりの家 あなたの組織は?

2019.11.17

 

人は無意識に相手を悪く言う生き物

 

 

大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお届けいたします。

 

今日のお話は
「悪者ぞろいの家」
というお話です。

 

このお話にはどんな教訓があるでしょうか?

 

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ある村の話です。

2軒の家が隣り合わせで暮らしていました。

 

一軒の家は
「七人家族でいたって仲が良い家族」
で争いごと一つおきませんでした。

 

もう一軒は
「三人家族で毎日喧嘩が絶えない」
そんな日々を送っていました。

 

ある時、三人家族の主人が七人家族の家を訪ねて聞きました。

 

「お前さんの家は大家族なのに、なんで喧嘩起きないのかい?」

「ウチなんて3人しかいないけれど、毎日喧嘩が絶えない」

 

七人家族の主人はこう言いました。

「うちは悪者ばかりの寄り合いだからです」

「あなた様の家は善い人ばかりの集まりだからでしょう」

 

三人家族の主人は合点がいきません。

「どうもわかりません。七人も悪者がそろっていたら喧嘩が絶えないでしょう」

「悪者ばかりだから喧嘩がないとは、どういうことなんです?」

 

七人家族の主人
「別にどうということはありません」
と言います。

 

火鉢が転んでも、茶碗が割れても皆が
『それは私が悪かった。私の不注意だった』
とお互いが我先に悪者になる競争をします。

 

「だから喧嘩が起きないのです」

 

あなたの家は
「みんなが善い人」
になるのではないですか?

 

『お前がここに火鉢を置くからだ。倒した俺は悪くない』

『茶碗が割れたのは、棚が悪いからだ。誰がこんな粗末な棚を作った』

このように自分の罪を逃れていませんか?

 

だから喧嘩が絶えないのではないでしょうか?

 

私の家は競って悪者になる

あなたの家は競って善い人になる

ということではないでしょうか?

 

三人家族の主人は合点がいき目を覚ましました。

以来、互いに譲り合うことに努め、円満な家庭になったそうです。

 

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非常に良い話ですね。

 

この寓話を家族ではなく
「ビジネスの組織」
に置き換えて考えみたらどうなるでしょうか。

 

「上手くいかなかった時にどうするか」
という場面で考えてみましょう。

 

会社のせい

商品のせい

上司のせい

開発のせい

営業のせい

お客さんのせい

 

あなたはこのようにしていませんか?

 

「原因は自分の手の届くところにない」

「自分は悪くない」

 

こんな風に片づけてしまうことはありませんか?

 

 

これを別の言い方をすると

「当事者意識」

と言います。

 

「全ての原因は自分にある」
という意識です。

 

 

「商品力で勝てないのは、開発が悪いわけではない。
自分が顧客の要望をちゃんと聞けていないからだ」

 

「上司の指示があいまいだから失敗したのではない。
自分がちゃんと確認しなかったからだ」

 

 

というように組織のメンバーが
「悪者」
ばかりになったらどうでしょうか?

 

非常に前向きな
「改善」
がされていくことだと思います。

 

組織に健全な
「iPDCAサイクル」
が回っていくこととなります。

 

 

人間脳のメカニズムで
「犯人捜しをしたがる」
という自動システムがあります。

 

誰かを悪者にすることで
「比較基準点」
を下げて自分が優秀であろうと思いこむ行動です。

 

もっとわかりやすく言えば
「誰かのせいにしたほうが楽」
だからです。

 

人間の脳は本来生命維持のために
「楽な方を自動的に選ぶ」
という性質を持っています。

 

そういう性質を持った人間ばかりの組織は簡単には変わりません。

 

 

それならば
「自分が変化する」
「自分が改善する」
ことのほうが早いのではないでしょうか?

 

ビジネスにおいて一番重要な意識が
「当事者意識」
かもしません。

 

明日からでも行動は変えることができます。

 

 

今日はビジネス寓話
「悪者ばかりの家」
をお届けいたしました。

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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