
今日は
「プライシング」
についてお話をします。
プライシングとは
「値付け」
です。
どんな製品やサービスにも必ず
「値段」
を付けますね。
その値段は
「固定的」
である必要はありません。
「値下げ」
「値上げ」
をして事業の好転を図るということは、企業戦略において重要なポイントです。
このプライシングには
「積極的なもの」
「消極的なもの」
があります。
過去の例を見てみましょう。
まず
「消極的な値下げ」
の例です。
競合他社の値下げに対応
業績悪化による値下げ
といったものです。
例えば
「ニンテンドー3DS」
発売当初は25,000円という高価格がネックになりました。
ハードが普及せず、半年で1万円の値下げを断行した例です。
これは消極的な値下げと言える例です。
次は
「積極的な値下げ」
の例です。
値下げで印象に残っているのは
「牛丼戦争」
ではないでしょうか?
結果、シェア3位であった「すき家」が規模の利益を活かして売り上げを伸ばしました。
牛丼業界ではなく、ファストフードなどの他の外食産業やコンビニなどの中食産業から新規顧客を獲得しました。
一方、他社の値下げにより対応を迫られた
「吉野家」
は消極的値下げと言えるでしょう。
ただ、値下げには
「落とし穴」
があります。
「安い=悪い」
という印象を持たれることも事実です。
また価格で選んだ新規顧客なので
「簡単に価格で離れる」
というそうであることも事実です。
その事実が足を引っ張り
「値段を上げることができない」
というジレンマに陥ります。
牛丼戦争で松屋フーズの社長が
「値段を揚げたら顧客が離れる」
「あげる勇気はない」
と当時話していたのが印象に残っています。
「製品価格」
は顧客の選択において重要なファクターです。
そして、その価格はありとあらゆるものと比較をされます。
価格変更によってそれまで競合でなかったものが、競合にもなりえます。
全ての製品サービスには
「値段」
が付いています。
今日も数えきれないほど
「値段」
を目にすると思います。
そこから市場を読み取るということはできます。
「お買い物する前に、お買い物をした後に」
プライシングについて少しだけでも考えてみるだけで
「マーケティングトレーニング」
になるのではないでしょうか。
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤