えっ、あなたも会議は「全会一致が良い」と思っていないですよね?

2021.03.04

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は
「全会一致の危険」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①会議の全会一致の何が悪いの??

②意見が出なくなるのは「同調効果」によるもの

③会議で意見が出るようにするには「環境を整える」だけ

 

 

■会議の全会一致の何が悪いの??

 

 

会議で何かを決めるとき
「全員の意見が一致する」
というのは理想的だと思いますか?

 

 

「会議が荒れた」
時は異なる意見が数多く出た時のことを言います。

 

 

ちょっと立ち止まって考えてみてください。

 

 

そもそも
「会議の目的」
はなんでしょうか?

 

 

みんなで知恵を出し合う

あらゆる角度から検討する

違う立場から議論を行う

 

 

議論を重ねた結果
「組織で最適な解を見つける」
ためのものです。

 

 

しかし正常な会議のカタチが
「荒れた」
という表現をされてしまいます。

 

 

愚策が通る

失敗が確実視されたアイデアが採用される

 

 

十分な議論がされない時は、上記の結果になることもあります。

当然、企業にとって好ましくないことが起きます。

 

 

なぜこんなことが起きてしまうのでしょうか?

 

 

■意見が出なくなるのは「同調効果」によるもの

 

 

「人は気まずくなるのを避けようとする」
という心理が働くことが原因です。

 

 

心理学者アッシュの
「同調圧力」
の研究で実証されています。

 

 

アッシュの実験では
「簡単な課題」
に回答してもらいます。

 

 

一人で回答した時は
「誤答率は1%以下」
という正解率が高い問題を解いてもらいます。

 

 

しかし簡単な問題を解いているとき
「1人のサクラが間違った回答をする」
とどうなるでしょうか?

 

 

サクラが誤答をわざとすると
「誤答率は32%」
まで跳ね上がるという結果が出ました。

 

 

これはアメリカで行われた実験結果です。

日本人であればもっと数字が上がるように思えます。

 

 

■会議で意見が出るようにするには「環境を整える」だけ

 

 

会議で
「多くの人が本気で議論をした」
のであれば異論が出ないわけがありません。

 

 

本来ならば
「全員の意見が一致する」
なんてことは現実に起こりません。

 

 

それでも
「全会一致」
で決まったとすれば、異論を出しにくい雰囲気があるのかもしれません。

 

 

「ちょっとおかしくないか?」
と思っても口に出せない組織というのは誤りが起きてしまいそうです。

 

 

「声の大きい人の意見が会議の結論」
となることは日本の組織では数多く起きています。

 

 

「企業で不祥事が起きる」
のはこういった状態になっているのかもしれません。

 

 

会議を良い意味で荒れさせるには
「スキルの高いファシリテーター」
を育てる必要があります。

 

 

上手く会議を取りまわせる存在は、企業において貴重です。

しかし、ファシリテーターを育てようとしている組織はまだ少ないですね。

 

 

それならば
「仕組みを整えておく」
くらいはやったほうがいいですね。

 

 

会議では
「必ず否定する役を持ち回りでやらせる」
という仕組みを入れてもよいでしょう。

 

 

順番が来ている人は、いつも以上に会議に参加しようとするでしょう。

また、役割と割り切っているので、人間関係も壊れません。

 

 

何度か繰り返していると
「意見が出やすい環境」
が自然と作られるようになります。

 

 

私も集合研修ではよくやっていました。

 

 

「1人の発表に対して、改善点を聞いているメンバーに言わせる」
ということです。

 

 

最初は同調効果で
「改善点は特にありません」
というメンバーもいますが、役割としているうちに慣れてきます。

 

 

研修が終わるころには
「全員が非常に良いフィードバックをかけられる」
ように変化をしています。

 

 

「改善点に気づけて、的確に表現できる」
というのは優れたビズネススキルの1つです。

 

 

人の行動は
「環境を整える」
ことで簡単に変化させることができます。

 

 

それが私の提唱している
「行動創造理論」
です。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する「行動創造理論」は
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

  • 脳科学

  • 心理学

  • 行動科学

 

上記の数多くの研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。

行動変革スキルを身につけ、売上が飛躍的に伸びるプログラムです。

 

  • 営業研修

  • マネージメント研修

  • 能力開発トレーニング

 

「もっと売上に繋がる営業研修を実施したい」
「確実に営業力が上がる営業研修はないか」
と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムです。

 

 

営業で成果を出すには
「人のを本能の行動に合わせる」
だけです。

 

 

成約率が50%向上した

新規案件数が10倍に増えた

たった1か月で売上が4.6倍になった

 

 

上記の成果を導いたプログラムにご興味をお持ちの方は、ご連絡をいただければと存じます。

あなたの売上に関する課題をすべて解決できるようになるでしょう。

 

 

【ご連絡フォーム】

 

 

今日は「全会一致」というテーマに触れてみました。

売上直結型「BtoB」営業研修
無料相談受付中!
売上直結型「BtoB」営業研修ランディングページバナー

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

記事カテゴリー