若手社員がなぜやる気がないのか?その最大要因は「万能感」にあった

2023.01.14

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

若い社員がやる気がない理由「万能感」

 

 

今日は
「万能感」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①「万能感」というのは良い言葉??

②大人になっても「万能感」をもっているとどうなるか

③やる気の出ない社員が完成するまでの過程

 

 

■「万能感」というのは良い言葉??

 

 

「万能感」
という言葉は聞いたことがあるでしょうか?

 

 

万能感は若手社員が良く持っています。

 

 

「万能」というと優秀な人のイメージがあります。

 

 

端的に言えば
「すべてに優れている人」
「何でもできる人」
と言い換えられるかもしれません。

 

 

では実際に
「万能感」
というのはどんな意味になるでしょうか?

 

 

万能感は
「あたかも自分が何でもできる」
「何でも手に入れることができる」
と思っている状態を指します。

 

 

万能感に満ちた状態は
「自信に満ち溢れている良い状態」
では決してありません。

 

 

むしろ若手社員たちに向けた
「非常によくない状態」
を指した言葉です。

 

 

あなたがやる気がないと感じる若手社員は
「万能感が強い」
せいかもしれません。

 

 

万能感は元々
「幼児期、児童期に強く持っている感覚」
です。

 

 

通常は成長していくにつれて薄れていくものです。

青年期には薄れていくのが一般的です。

 

 

しかし若い社員たちにおいては
「大人になっても幼児期、児童期並みの万能感を持つ人が多い」
とされています。

 

 

では若手社員たちが持つ
「延長された万能感」
はビジネスにおいてどんな弊害をもたらすでしょうか?

 

 

■大人になっても「万能感」を持っているとどうなるのか?

 

万能感の一番怖いところは
「全てのものは容易に手に入る」
と考えてしまうところです。

 

 

若手社員たちが
「何でも手に入る」
と思っているとどうなるでしょうか?

 

 

万能感により
「努力をしない」
人になってしまいます。

 

 

大人になっても万能感が消えない大きな要因に育ってきた時代背景にあります。

 

 

大きな要因の1つは
「小さいころから何でも与えられてきた」
ことです。

 

 

若手社員たちの万能感延長の要因の一つです。

 

 

また教育現場からの
「競争排除」
も要因の1つです。

 

 

今の若手社員たちは

比べられることがない

競争相手も少ない

 

 

こんな環境で学生時代を過ごしてきた人が多くいます。

 

 

上記の環境では
「進学・進級が容易にできる」
という時代を過ごしてきました。

 

 

スポーツの世界を想像してもらえばわかります。

競争がある環境とない環境では、どちらが選手のチカラが伸びるでしょうか?

 

 

このように今の若い世代は
「万能感の延長」
が起こりやすい環境で過ごしてきたということです。

 

 

そしてそのままビジネスの世界に入ってきたということになります。

 

 

■やる気のない若手社員が完成するまでの過程

 

 

学生のうちは
「万能感」
ですごしてきても良かったと思います。

 

 

しかし
「社会に出た瞬間」
その人を取り巻く環境は一変します。

 

 

それまで
「努力をしなくても良かった」「至れり尽くせりで何でも手に入った」
という状況ではなくなります。

 

 

「自分のことは自分で決めなければならない」

これは社会人の大前提です。

 

 

しかし上司や先輩たちはこう思うことがあるはずです。

 

 

「そんなことも決められないの?」

「そんなこと聞いてくる?」

 

 

さらにビジネスでは
「自分以外のことの意思決定」
も数多くしていかなければなりません。

 

 

正に
「選択の連続」
です。

 

 

先日の記事でも書きましたが
「まばたきの回数より意思決定の回数は多い」
ですからね。

参考:人が必ず一日に35,000回もすることとは?

 

 

これだけ多くの意思決定をビジネスパーソンは求められています。

 

 

しかし若手社員はその経験がないので
「どうしてよいかわからない」
となります。

 

 

わからない状態が続くと、人の脳はどのような選択をするでしょうか?

 

 

それは
「何もやらない」
という選択を取ります。

 

 

そもそも脳は
「自動的に居心地の良い状態」
を探す器官でもあります。

 

 

その結果、若手社員たちは
「無気力状態」
に陥ることになります。

 

 

これでやる気がない若手社員が完成です。

 

 

更に怖いのはこの状態でも
「なんでも手に入る」「思った通りになる」
と感じていることです。

 

 

「頼まれた仕事は出来ると答える」⇒「しかしできない」

「その仕事をやっていなくてもなんとも思わない」

「言ってくれなかったからと人のせいにする」

 

 

元々
「自分ならできる」
というのは大切な感覚です。

 

 

自助努力でそれを成し遂げようとするのは
「有能感」
と心理学では言います。

 

 

若い社員から
「努力の仕方がわからない」
という言葉を聞くことがあるかもしれません。

 

 

原因の多くは
「万能感」
にあるでしょう。

 

 

変化をさせるには
「無気力から脱却のアプローチ」
を根気よくとっていくしかないですね。

 

 

必要なのは
「科学的な行動変革アプローチ」
になります。

 

 

若手社員向けの研修は
「階層別研修」
と呼ばれる知識レベルの研修がほとんどです。

 

 

ビジネスを進めていくうえで最低限必要なものです。

 

 

しかし多くの組織はそこまでで
「能力開発を本人任せ」
にしているということです。

 

 

ただそれでは万能感が強い若手社員は
「レバーが入ることはない」
でしょう。

 

 

若手社員自身に気づきを作る
「行動変革マネージメント」
を導入する必要があるでしょう。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

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今日は「万能感」をテーマに触れてみました。

 

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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