【ビジネス寓話シリーズ】「アリとセミ」あなたが持つべき価値観とは

2020.05.03

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

アリとセミの話の教訓は「個への回帰」

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

「アリとセミ」というお話です。

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

——————————————–

 

冬のある日・・・

 

 

アリは
「夏の間にため込んだ食料」
を穴倉から出して乾かしていました。

 

 

そこにお腹を空かせたセミがやってきて
「少し食料を恵んでください」
と頼み込みました。

 

 

アリは
「夏の間に何をしていたのかね?」
と尋ねました。

 

 

セミは
「忙しく歌っていました」
と答えました。

 

 

アリは笑って小麦をしまいながら
「夏に笛を吹いていたいのであれば、冬には踊るが良い」
と言いました。

 

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これは私たちがよく知る
「アリとキリギリス」
の原話です。

 

 

日本に伝わってくる過程で
「セミ⇒キリギリス」
に変わったようです。

 

「セミがいない地方」
を伝承したという説があります。

 

 

さて
「この話の教訓は?」
と聞かれたら何と答えますか?

 

 

恐らく多くの人がこう思うはずです。

 

 

「余裕があるときに将来に備える」

「計画的な行動が大切」

「さもないと苦痛や危機にあってしまう」

 

 

アリは計画的で真面目

セミは無計画でその場しのぎ

 

こんな人を表しているのでしょうか?

 

 

私たちが昔からの聞き方だと
「アリのように」
と言われてきたかもしれません

 

 

しかし今となれば
「逆の見方」
もできます。

 

 

アリはひたすら働き自己中心的

セミは生きることを楽しむ

 

このような存在と捉えることもできます。

 

 

今の生活では
「セミのような存在」
にあこがれを持つ人もおおいのではないでしょうか?

 

 

■物事の見方は決して1つではない

 

ここで伝えたいのは
「何が良くて、何が悪いか」
ということではありません。

 

 

「ものごとにはいろいろな見方がある」
ということです。

 

 

私たちがこの話に触れたのは
「終身雇用」
「貯蓄優先」
という時代です。

 

 

アリの考え方がマッチした時代と言えます。

 

 

もう少し言えば
「同じ考えを持っていた方が良い」
という時代でもありました。

 

 

今の市場は全く異なります。

またさらに大きな変化を迎えています。

 

 

今成功しているビジネスパーソンは
「アリの考えが絶対」
とは思っていない人たちでしょう。

 

 

アリが良い悪い

セミが良い悪い

ということではありません。

 

 

「今、自身に必要な価値観は何か?」
と考えることが重要だと思います。

 

 

その時には
「脳のメカニズム」
を考慮したほうが良いですね。

 

 

私たちの脳は
「居心地の良い情報」
ばかりを好みます。

 

 

これまで慣れ親しんだこと

自分が知っていること

過去に上手く言った記憶

 

 

これらを
「無意識のうちに意思決定に取り組む」
というメカニズムがあります。

 

 

それを何と呼ぶでしょうか?

 

 

「固定観念」
と言われるものです。

 

 

世の中の大きな変化に対して
「これまでと同じ考えややり方」
で通用するとは限りません。

 

 

むしろリスクの方が大きいでしょう。

 

 

普段から意識して
「視座の在り方」
を養うことが求められます。

 

 

これからの時代は
「組織ではなく個の在り方」
に強力にフォーカスされていくことでしょう。

 

 

私は
「個への回帰」
と呼んでいます。

 

 

リモートワーク化が意図せずに進んでしまったので
「より自身の在り方」
を考えなければならないでしょう。

 

 

今求められるのは
「変化への対応力」
ではないでしょうか?

 

 

アリでもない、セミでもない
「自分自身の視座とあり方」
を考える時間を取ってみてはいかがでしょうか?

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ「アリとセミ」をお届けいたしました。

 

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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