【ビジネス寓話シリーズ】「ヘルメット」かぶる人がバカである証拠

2021.02.28

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

頭をぶつけてヘルメットをかぶるのは愚か者

 

今日は人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

今日のお話は
「ヘルメット」
です。

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

————————————————–

 

人が
「利口じゃない証拠」
を示すものはいくつもあるよ。

 

 

僕のお気に入りは
「ヘルメット」
なんだ。

 

 

ヘルメットは
「なぜ発明する必要があったのか?」
ってことだよ。

 

 

それは
「頭をいっぱいぶつける活動」
をしていたからだよ。

 

 

まずその状況について考えてみたんだね。

 

 

そしてその活動をやめるのではなく
「小さなプラスチックの帽子」
を作ったんだ。

 

 

そう!
「頭をぶつけることを続けられるようにした」
ってことだね。

 

 

このヘルメット以上に
「間抜け」
なことが1つだけあるんだ。

 

 

それは
「ヘルメット着用義務」
だね。

 

 

頭をぶつける活動をやめようとしない
「鈍い脳みそを保護しよう」
っていうんだから。

 

—————————————-

 

これは
「痛み」
に対する対処の仕方について皮肉を言っているものです。

 

 

腰が痛い

足が痛い

喉が痛い

 

 

これらは
「異常を知らせている」
サインです。

 

 

そして人はその痛みを知っているから
「用心をする」
ようになります。

 

 

火にかけた鍋を触って
「火傷の痛み」
を子供は覚えます。

 

 

そうして
「なぜ痛いのか」
を理解し、鍋に触らなくなります。

 

 

では私たちはどうでしょうか?

 

 

上手くいかなかったこと

失敗をしたこと

痛みを伴ったこと

 

 

これに対して
「なぜ?」
を掘り下げているでしょうか?

 

 

そしてその元凶を
「取り除く作業」
をしているでしょうか?

 

 

もしかしたら
「火傷をする理由」
を放置してはいないでしょうか?

 

 

さらには
「失敗の活動をごまかす仕組み」
を導入しようとはしていませんか?

 

 

■失敗への向き合い方で未来が変わる

 

本来であれば
「なぜ上手くいかなかったのか」
をまず理解する必要があります。

 

 

そうして鍋に触らないように
「同じ過ちを避ける」
という気づきを得なければなりません。

 

 

しかし多くの人や組織はこんな対処を続けます。

 

 

痛みをなだめる

痛みがあることを、痛みなしでやり続けている

 

 

失敗への正しい向き合い方をすれば
「正しい行動」
を導くことができます。

 

 

そのステップは3つです。

 

1モニタリング

2フィードバック

3反復

 

 

このステップを踏めば、失敗から多くを得ることができます。

そしてこれまでとは違う結果を導くことができます。

 

 

お客様への提案も一緒です。

 

 

頭をぶつけても大丈夫な
「ヘルメット」
を提案するのではありません。

 

 

頭をぶつけてしまう活動に向き合い
「頭をぶつけてしまう原因を取り除く」
提案をするべきです。

 

 

今、あなたが提案しているのは
「痛みを感じなくする」
提案でしょうか?

 

 

それとも
「痛みの原因を取り除く」
提案でしょうか?

 

 

提案の視点を変えるだけで
「お客様にとっての価値」
が大きく変わります。

 

 

改めて自身の商品・サービスの提案を見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

「お客様が進んで採用する」
行動をとってくれるようになるでしょう。

 

 

もう一度考えてみてください。

 

 

自分の子供が鍋に触れて火傷をしたら…

 

 

あなたは自分の子供に
「触っても大丈夫なように、厚い手袋を常につけさせますか?」

 

 

恐らく違う行動を取るはずです。

 

 

鍋に触らないように教える

子供がキッチンに入らないように対策を施す

 

 

上記のように環境を整えるはずです。

ビジネスではなぜ違うのでしょうか?

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ「ヘルメット」をお送りいたしました。

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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