【第31回ショッピングの科学】買い物クイズ あなたが売り場担当者だったら?

2019.11.30

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

2つの買い物クイズとショッピングの原理原則

 

 

シリーズショッピングの科学をお送りいたします。

 

第31回のテーマは
「買い物クイズ」
です。

 

<index>

①ショッピングの原理原則とは

②問題1 あなたがエアコンの販売員だったら

③問題2 あなたがシーツの売り場担当者だったら

 

 

■ショッピングの原理原則とは

 

ショッピングの科学のシリーズでは
「お客様は試したい」
ということに触れてきました。

 

「試す」=「ショッピングの原理」
と言っても言い過ぎではないでしょう。

 

したがってお店の役割は
「お客様に商品に触れさせる」
ということになります。

 

人の脳は
「見たものがすべて」
というメカニズムがあります。

 

口コミマーケティングやショッピングのテクノロジーがどれだけ発達しても
「人の本能には逆らえない」
ということが大原則です。

 

しかしお店側が自ら
「どんどん触れさせる機会」
を奪っているのではないでしょうか?

 

機能を持った商品なら実演をする

食品であれば試食をしてもらう

香りがあればそれを嗅いでもらう

 

こういったことが必要です。

 

ではこんな場面であなたはどうしますか?

クイズ形式で2つの売り場を見てみましょう。

 

 

■問題1 あなたがエアコンの販売員だったら?

 

例えば
「エアコン」
の売り場担当者だったらどうしたらよいでしょうか?

 

エアコンの目的は
「部屋を最適な温度に保つ」
ということです。

 

暑ければ部屋を冷やす

寒ければ部屋を暖める

 

しかし
「エアコン売り場はすでにお店のエアコンで最適な温度」
になっています。

 

家電の中でも高価な部類に入るエアコンです。

お客様も慎重になるでしょう。

 

多くの投資に対してよりよい買い物をしたい。

むしろ絶対に損をしたくないという気持ちが強いでしょうか?

 

高価な買い物なので
「情報収集」
に来ているだけかもしれません。

 

もしかしたら
「すでに製品情報は大方インプットしている」
という状態かもしれません。

 

製品スペックは把握している

口コミの情報も目を通している

すでに持っている知人から評価を聞いている

こんな状況かもしれません。

 

そんなお客様に
「店頭で購入してもらう」
にはどうしたらよいでしょうか。

 

あなただったら何を試させますか?

 

 

■問題2 あなたがシーツの売り場担当者だったら?

 

では寝具の
「シーツ」
の売り場担当者だったらどうでしょうか?

 

布製品はお客様は
「肌ざわり」
を非常に気にします。

 

肌に直接触れるものなので
「感触」
を試してから買いたいというのが心理です。

 

しかしほとんどのシーツは
「ビニールにしっかりと包装」
されたものばかりです。

 

メーカーがていねいに糊付けをして
「がっちりと梱包した状態」
でお店に届けてくれます。

 

シーツの表記には
「繊維の目のつみ方」
が表記されています。

 

しかしそれを知っていたからどうでしょうか?

選択に影響を与える情報ではないと思います。

 

実際にシーツの売り場では
「商品のビニールが開けられている」
ということがよくあるようです。

 

買う前に袋を変えて試すお客さんがいるようです。

 

しかしその商品を買ったとしても
「自らが開けた傷物ではなく別の新品」
を手に取ってレジに行くようです。

 

あなたが売り場の担当者だったらどうしますか?

 

 

ここまで2つのクイズをご用意いたしました。

ぜひ考えてみてください。

 

もしよかったらその仮説を持って
「家電量販店やホームセンター」
に足を運ぶのも良いと思います。

 

小売店を関係ない人でも
「思考のトレーニング」
には間違いなくなるでしょう。

 

私ももちろん答えを考えています。

その答えに興味がある方はご連絡をください。

 

【ご連絡フォーム】

 

今日はショッピングの科学シリーズ
「買い物クイズ」
というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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