【第21回ショッピングの科学】女性が家電売場に求めるたった1つのこと

2019.09.14

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は

「ショッピングの科学」

をお送りいたします。

 

第21回目のテーマは

「コンピュータと女性」

です。

 

①男性中心の売り場「コンピュータ店」

②実はテクノロジーを最初に習得してきたのは女性

③テクノロジーは一般レベルに浸透している市場

 

 

■男性中心の売り場「コンピュータ店」

 

「コンピュータ専門店の客層」

と聞いて思い浮かべるのはどんなお客様ですか?

 

ステレオタイプなイメージでは

・コンピュータ用語を得意げに語る

・パーツに5桁の金額を平気で支払う

・自分でコンピュータを組み立てようとする

 

そしてそれは

「男性」

というイメージが強いのではないでしょうか?

 

このような

ハイテクノロジー

ガジェット

といったものは男の人のおもちゃというイメージです。

 

25年前の

「windows95」

の発売の行列のイメージのままではないでしょうか?

 

 

■実はテクノロジーを最初に習得してきたのは女性

 

しかし

「技能」

として一番最初に習得を求められたのは女性でした。

 

コンピュータがオフィスに来た時

「女性のオフィスワーカー」

が真っ先に習熟しなければなりませんでした。

 

タイプライター

ワープロ

OS

ソフトウェア

 

職場においてこれらは

「女性が習熟してきたもの」

という市場背景がありました。

 

ATMの登場に喜んだのも

「お昼休みの時間に追われた女性」

でした。

 

ここで気づくべき点があります。

 

 

■男性と女性とではテクノロジーへの触れ方が異なる

 

同じ商品群であっても

「男性と女性では触れ方」

が全く異なります。

 

男性は

「テクノロジーそのもの」

にほれ込む傾向があります。

 

CPUのパワー

メモリ容量

を気にするのではないでしょうか。

 

少し時間をさかのぼると

「男性が調子の悪い車のボンネットを開けて調整する」

というのは映画などではおなじみの場面でした。

 

最近では

「スマートフォンの機能」

について語り合っているでしょうか?

 

 

一方、女性は違います。

 

テクノロジーに対して

「根本的に違う態度」

で臨みます。

 

テクノロジーは

「使えてなんぼ」

の世界で考えています。

 

・目的を見る

・理由を見る

・それで何ができるかを見る

 

このような視点で接しています。

 

テクノロジーとは

「楽に効率的にする」

という約束を果たすかどうかだけに興味があります。

 

男性の興味とは根本からして違うということです。

 

 

■テクノロジーは一般レベルに浸透している市場

 

これまで新しいテクノロジーは

「テクノロジー好きの男性」

を考えていればよかったはずです。

 

しかしその技術は

「家電」

「スマートフォン」

に適用されることになり全ての人のものになりました。

 

そしてその対応は当然

「売り場」

に求められることになります。

 

お店には

「テクノロジー好きの男性客」

だけではなくなったからです。

 

家電業界では

「各店舗の成功」

「売場に立つ女性従業員の数」

に関連性があることを見つけています。

 

ハードウェアの性能ではなく

・使い勝手の良さ

・用途の広さ

・利便性

を強調するスキルが必要ということです。

 

女性従業員であれば

「同じ目的で製品に接している」

ため自然と結果重視の説明になるでしょう。

 

コンピュータ好きの男性は

「機能の良さ」

といったプロセス重視の説明をしてしまうかもしれません。

 

お店のディスプレイも

「プロセス重視から結果重視」

に変えている必要があります。

 

今日はショッピングの科学

「テクノロジーと女性」

というテーマに触れてみました。

 

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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