今日はシリーズ
「ショッピングの科学」
をお送りいたします。
今日のテーマは
「男性と女性のショッピングの相違点」
です。
①男性客の買い物の常識と言えば
②女性と男性の買い物の特徴
③試着室の購買率にもこんな違いが・・・
■男性客の買い物の常識とは・・・
男性客の従来の
「買い物の常識」
はこうではないでしょうか?
男は買い物があまり好きではない、
だからあまり買い物をしない、
女性の買い物に男をつき合わせるのは一苦労だ。
この常識の結果として
「買い物体験のすべて」
が女性を考慮したものになっています。
・包装デザイン
・広告
・マーチャンダイジング
・店舗の設計
・備品
これらが
「女性向け」
に考えられることになりました。
この買い物の傾向は
「男性と女性の本能」
によるものかもしれません。
男性は
「狩り」
に心を惹かれる
女性は
「採集」
に心を惹かれる
というものが遺伝子に組み込まれているからです。
■女性の買い物
・ゆったりと店内を歩き回る
・商品を眺める
・品物や値段を比較する
・販売員と話す
・試着する
・最後に購入する
女性は日用品でも
「頼もしく、楽し気に買い物」
をしています。
女性の役割の変化とともに
「女性の購買行動」
も変化していますが,消費中心であることはまちがいありません。
■男性の買い物
男性の買い物は
「無分別で才能がない」
と言われています。
・売り場を歩くスピードは速い
・品物を眺める時間も短い
どんな場合であっても
「男性を買うつもりのないものに目を向けさせる」
というのは難しいでしょう。
それに男は
「品物がどこにあるか?」
と聞くのも嫌がります。
目当ての商品が見つからなければ
「売り場を1周か2周して」
あきらめて店を出ます。
助けなど求めず
「ただあきらめる」
のです。
「発見のプロセス」
を楽しむということはしません。
このように
「男女の買い物体験」
は全く異なるということです。
スーパーに行って少し眺めていると、面白いほど一致しています(笑)
■男女の行動体系によって顕著に異なる数字とは?
この買い物の相違点で
「最も顕著な数字」
があります。
それは
「試着」
に関する数字です。
何かを試着した男性が買う確率はどのくらいでしょうか?
調査の結果を見ると
「65%」
の男性客が試着したものを購入していることがわかります。
一方女性は
「25%」
でした。
女性は試着が
「買い物のプロセスの1つ」
なのに対して
男性は
「サイズが合わない限り買う」
という傾向が強いことがわかります。
このデータがあれば
「男女共用の試着室」
であれば男性服売り場に近い方にする。
また男性服売り場では
「入り口から試着室をみえるようにする」
とするとよいでしょう。
試着室が見つからなければ
「探さずに出て行ってしまう」
のが男性の買い物の特徴です。
また男性は
「女性より値札を見ない」
という傾向があったり
店員からの提案を
「受け入れる」
という傾向もあります。
値札を見ずに
「男らしさを証明したい」
早くお店から出たいから
「提案を受け入れる」
こんな心理が働いているようです。
■売上をあげたければ「男性客」の方を向いてみては?
昔は買い物は
「専業主婦である妻の役割」
でもありました。
しかし現在は
「独身期間が長く自分で買い物をする男性」
が非常に多く増えてきています。
共働き世帯が多いので
「年を重ねても変わらない」
ことでしょう。
小売店、メーカー、デザイナーは
「男性にあった買い物体験」
を用意することが今後の収益を伸ばすことにつながるでしょう。
今日はショッピングの科学
「男性と女性のショッピングの相違点」
というテーマをお送りしました。