本日の記事の見出し
理想のキッズコーナーの条件
今日はシリーズ
「ショッピングの科学」
をお送りいたします。
第25回のテーマは
「理想のキッズコーナー」
です。
<index>
①本屋の減少を食い止めるのは子供たち?
②子供が集まる売り場を考える
③理想的なキッズコーナーの4つの条件
■本屋の減少を食い止めるのは子供たち?
あなたは最近
「本屋」
に行きましたか?
ご存知の通り書店は減少を続けています。
20年間で
「約1万店舗減少」
をしているそうです。
割合にして約半数の店舗が消えています。
その要因はいろいろありますが
「本屋の利益を支えてきた雑誌市場の縮小」
が経営を圧迫してきたようです。
従来の本屋の
「子供用書籍売り場」
はどうだったでしょうか?
辞書コーナーの奥に
「少しだけ棚を取っていた」
そういった店舗が多かったはずです。
昨今の本屋では
「子供があふれている光景」
を見ることができます。
■子供が集まる売り場を考える
子供がにぎわっている本屋は
「子供が触れる低い棚に人気の本を置く」
というレイアウトを取っています。
騒がしくもあり
時には乱暴に扱われたり
もしますが
「自ら手に取っておねだりできる」
状況にしてあります。
そして
「本屋全体のレイアウト」
にも工夫が見られます。
私が良く行く本屋は大型店ですが
「子供向けコーナー」
は以前は独立をした場所にありました。
その時は
「このコーナーに人はあまりいない」
という状況でした。
半年ほど前からレイアウト変更をし
健康
美容
ダイエット
家庭
ガーデニング
文庫本
といったコーナーのそばに移動してきました。
その結果、今では
「子供向け書籍コーナー」
は子供たちであふれています。
その理由はもうお分かりですね。
上記のカテゴリは
「女性向け(ママ向け)」
のコーナーです。
ママたちは自分の本を探しながら
「子供の様子も確認できる」
という安心を得ることができました。
そのため
「子供とママがゆっくり本を手にとる」
ことができ売上を上げることを実現しています。
■子供の対応では厄介なこともある
とはいえ子供の対応には
「厄介な点」
も少なくありません。
子供への誘惑が多いと
「親が困る」
という点です。
・買ってあげないと駄々をこねる
・親を置いてどこかに行ってしまう
こんなことが続くと
「親はそのお店を避ける」
という選択を取ることでしょう。
せっかく子供にとって魅力的にした売場なのに
「決済者である親が嫌がる」
結果を招きかねません。
もう1つは
「安全面への配慮」
です。
お店の責任者は
「床から1メートルほどの視点で店内をまわる」
ことをしたほうが良いでしょう。
棚の角
コンセント
ケーブル
これら危険なものがすぐに見つかることでしょう。
これらがあると
「店員は子供のお客さんをそこから遠ざける」
ということに手を取られることになります。
本当は親と商談をしたいにもかかわらず
それに集中できない環境となってしまいます。
■理想的なキッズコーナーの4つの条件
「商談に時間がかかる商品やサービス」
を扱っているお店は子供の対応は不可欠です。
決済者が子供に気を取られているうちは
「商談がまとまることはない」
と言っても良いでしょう。
なぜなら
「商談に時間がかかるのは高額」
だからです。
買い物自体にリスクがあるので
「脳の本能の”損失回避性”」
が目を覚ましてきます。
そうならないためにも
「子供も楽しい」
「親も安心できる」
キッズコーナーが必要になります。
理想のキッズコーナーの条件は多くはありません
4つの項目を抑えれば良いと言われています。
①いつでも親の目が届くように見通しが良いこと
②安全であること
③十分な広さがあること
④できれば子供を年齢別にわけること
この4点です。
4番の年齢別に分けるのは
「大きい子供が自分の陣地にしてしまう」
可能性があるからです。
そうすると小さい子供はその場から追い出されることになります。
せっかくのスペースが1人か2人のためのスペースになってしまいます。
キッズコーナーの付近に
「子供向け商品」
をさりげなく置いておくのも良いかもしれません。
親が
「子供に何かを与えて機嫌を取る」
ということをするかもしれません。
そうすれば
子供にも喜ばれ
母親の手助けにもなり
最終的に商談も成立する
ことにつながるかもしれませんね。
今日はショッピングの科学
「理想のキッズコーナー」
というテーマに触れてみました。