あなたはどちらの男のタイプですか?
今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお届けいたします。
「ヒトデの命」というお話です。
どんな教訓があるのでしょうか?
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夕暮れ時、人影の途絶えた海岸を歩いていると
「男が何かを拾って投げていた」
のが見えました。
よく見るとそれは
「ヒトデ」
でした。
男は波打ち際に取り残されたヒトデを、海に返してあげていました。
「どうしてそんなことをしているのだろう?」
と不思議に思い尋ねました。
すると
「たくさんのヒトデが取り残されているだろ?俺が海に投げてやらなかったら死んでしまうからさ」
と答えます。
尋ねた男はこう返します。
「そりゃもっともだけど、この海岸だけで何千というヒトデがいるじゃないか?
それを全部拾って帰すなんて、どう考えても無理だろ?」
さらに続けます。
「世界中にはもっとヒトデがいるだろうし、ほんの一握りのヒトデを助けても仕方がないと思うけどな…。」
それを聞いた男は笑顔を見せながら、ヒトデをまた投げ入れました。
そして
「今、海に帰ったヒトデは心から喜んでいるさ!」
というと、また1つヒトデを拾い上げ海に投げ入れました。
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ヒトデを海に返していた男は
「全てのヒトデを救えないから、それは無意味」
という意見をぶつけられました。
この男の意見は
「傍観者」
だから出る言葉ではないでしょうか?
「目の前の命を助ける」
というのは素晴らしい行動です。
しかし男は
「全部のヒトデを助けられないなら意味はない」
ということです。
しかしこの男も
「自分の子供が危機に瀕していたら」
どうでしょうか?
同じように
「全ての子供を救えないから」
と言って意味がないとするはずがありません。
■人の脳は身近な問題に対して行動を創る
人の脳は
「身近なもの」
に対して重視するようになっています。
例えば募金額の例があります。
ある水族館で2種類の募金を募りました。
A 疫病で苦しんでいる子供たちを救うためのワクチン
B 水族館で病気になったイルカを救う治療費
問題の大きさは
「Aの募金」
のほうが大きいはずです。
しかし募金額が多いのは
「Bのイルカの募金」
です。
「人は目の前のことに対して行動をする」
という特徴をあらわした顕著な例です。
「当事者意識」
という言葉があります。
当事者意識とは
「モノごとの全てを自分の問題としてとらえる」
と言い換えられるかもしれません。
ヒトデを海に返していた男は
「ヒトデの命を自分で救える」
と当事者化していたからです。
一方批判した男は
「自分一人がやっても変わらない」
と評論家ぶっているにすぎません。
「自分一人やったってかわらない」
「できることなんて、たかが知れている」
こんな無力を前面に出す人がいます。
確かに人のチカラは
「微力」
かもしれません。
しかし決して
「無力」
でもありません。
当事者意識をもって
「1つの小さな行動」
が重なり合えば大きな結果を生み出すことになります。
これまでの発明や革命は
「最初は1人の小さな想いと行動」
から始まったものです。
人は誰しもが
「自分で1つ選んだ世界の中心」
に立っています。
その世界を変える力は
「自分自身の行動にある」
ことは間違いないでしょう。
大きな成果を出す人は
「小さな行動を積み重ねた人」
です。
「あなたの1つの行動が、あなたの世界を変える」
のではないでしょうか?
「ヒトデの命」
の教訓だと思いませんか?
今日はビジネス寓話シリーズ
「ヒトデの命」
をお届けいたしました。