【ビジネス寓話シリーズ】「何にもせん人の話」何もしない人が変わるにはどうする?

2022.11.06

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

何にもしない人が変わるきっかけはビジネスにも共通点がある

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「なんにもせん人の話」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

 

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昔、ある所に太郎と言うどうしようもない怠け者がいました。

いつもぶらぶら歩いていて、畑仕事はまったくやりません。

 

 

ある日、太郎は道端で小さな壷を拾います。

 

 

壷の中には小さな男が入っていて
「太郎の家へ連れて行ってくれ」
と言うので、太郎はその壷を家へもって帰りました。

 

 

次の日、太郎はいつも通りぶらぶらして家へ帰ってみると、家の中で男が一人寝ています。

 

 

何者だと尋ねてみると、昨日壷の中に入っていた小さな男だと言います。

そうなのかと納得し、又次の日も太郎は一日ぶらぶらして過ごしました。

 

 

そうして家へ帰ってみると、壷の中に入っていた男が又一回り大きくなっていました。

そんなこんなで数日が過ぎ、ついに男は家にぎゅうぎゅうに詰まるほど大きくなりました。

 

 

そんな時、近所の人が
「田植えを手伝ってくれ」
と太郎に頼み、太郎は田植えを手伝うはめになりました。

 

 

手伝いをして家へ帰ってみると、壷の中にいた人は昨日よりは少しだけ小さくなっています。

それから次の日も又次の日も、太郎は近所の田植えの手伝いをしました。

 

 

そんな日々をすごしていると、拾ってきた男はどんどん小さくなっていきます。

このままだと小さくなりすぎて消えてしまうので、元のように壷に入れて道端に捨ててほしい男は頼みます。

 

 

太郎は可哀想に思い、男の言う通り壷を道端に捨てました。

この事があってから、太郎は打って変わって働き者になったという話です。

 

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怠けものがあるきっかけによって
「働き者に変わる」
というお話です。

 

 

ビジネスにも共通点が多くありそうです。

ではどんな教訓があるのか見ていきましょう。

 

 

■ビジネスでもあるっきかけで行動が変わる

 

 

あるきっかけによって
「行動が変わり結果が変わる」
というのはビジネスでもよくあります。

 

 

では、そのきっかけとは何でしょうか?

一番はエラーが起きたときの対処ではないかと考えられます。

 

 

上手く行ったことは、偶然が重なったとしても、結果が出たのでまたできることがあります。

 

 

しかし上手く行かなかったときや、エラーやミスが起きたときは対処が必要です。

なぜなら、同じことを繰り返したら、同じ結果になるだけです。

 

 

正しいやり方や方法を知らない、間違えている

慣れでやってしまい、うっかりミスをする

仮説を立てたが検証をせずにやってしまう

 

 

様々な場面でミスやエラーが生じます。

物語に沿ってみれば、壺の男がエラーと言いかえることが出来ます。

 

 

壺の男は
「太郎が間違えた行動を取り続けている間は大きくなる」
ことを繰り返し押しつぶしそうになります。

 

 

行動を起こさないも含めて
「間違った行動を放置し続けると、つぶれてしまう」
ということを言っています。

 

 

一方で畑仕事の手伝いなど正しい行動を続けると
「リスクは小さくなる」
ということを伝えています。

 

 

聡明な人はミスを分析し再発を防ごうとします。

愚かな人はミスを愚痴り、人のせいにしようとします。

 

 

同じ結果が出ているときに
「自分で直そうとするのか、放置するのか」
の分岐点を示したお話です。

 

 

■ビジネスでは無能の人の方が多くお金をもらえる!?

 

 

ただし
「無能の方がお金を多くもらえる」
という不思議なこともあります。

 

 

あなたはどちらの料理にお金を多く払いますか?

 

 

30時間煮込んだカレー

3時間煮込んだカレー

 

 

恐らく30時間煮込んだカレーの方がおいしく感じ、多くお金を払いたくなるでしょう。

ただし、同じ味だったらどうでしょうか?

 

 

どちらかに1,000円

もう一方に1,200円

 

 

上記の条件で値付けをするとしたら
「30時間煮込んだカレーに1,200円の値段をつける」
ことを選択するはずです。

 

 

しかしスキルの観点で見てください

 

 

たった3時間で30時間煮込んだものと同じ味が出せるのであれば
「3時間のカレーの方が高いスキルで作られている」
こととなります。

 

 

しかし人は
「時間をかけたことにお金を多く払いたくなる」
というメカニズムがあります。

 

 

これが
「無能にお金を払う」
というメカニズムです。

 

 

営業の商談においては
「多くの時間がかかっていることをアピールする」
ことは非常に有効です。

 

 

無意識に無能にお金を払いたがるのが、脳メカニズムです。

 

 

ただし本当に無能なのは
「何にもしない人」
です。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「なんにもせん人の話」
をお送りしました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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