【ビジネス寓話シリーズ】「牛と車軸」あなたは無能認定されていませんか?

2022.02.13

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

教訓「無能なものほど自己アピールが強い」

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「牛と車軸」

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

———————————————–

 

ウシたちが、荷物を積んで荷車を引いていました。

 

すると荷車の車軸が、キイキイときしみました。

 

するとウシたちは、車軸に向かって言います。


「よせ、荷物を引っ張っているのはおれたちだ。お前が泣く事はないだろう」

———————————————–

 

今日のお話は
「イソップ童話」
の一節です。

 

 

車軸と同じように、実際に働いているのは他の人なのに
「自分だけが働いて疲れた」
という顔をする人がいるというお話です。

 

そうならないようにという教訓です。

 

 

さて、ビジネスの視点ではどんな教訓があるのでしょうか?

 

 

■無能な人ほど「忙しい」と言い続けるメカニズム

 

 

あなたの周りには
「自分だけが忙しい」
と言っている人はいますか?

 

 

もしかしたら
「自分が言っている」
とはなっていませんか?

 

 

では、なぜ忙しいをアピールするのでしょうか?

 

 

理由は単純です。

給料に見合う成果を出せないと自覚をしているからです。

 

 

給料に見合う結果を出せていたら
「わざわざ忙しい」
などとアピールする必要がありません。

 

 

自分の働きに自信が無いからこそ
「忙しい」
をアピールしだします。

 

 

今日のお話の荷車は
「荷物を載せるだけ」
しかできません。

 

 

牛に引っ張ってもらわなければ、何もできません。

別に代わりはいくらでもいます。

 

 

できることは
「精一杯やっている」
というアピールくらいなのでキーキーと音を出します。

 

 

ただし
「忙しいアピールが成立する理由」
があります。

 

 

例えばどちらが評価されるかということです。

 

 

ある企画書を上司から依頼されました。

 

 

Aさんは30分で作り上げました。

Bさんは残業をして12時間で作り上げました。

 

 

出来はほぼ一緒です。

 

 

普通に考えれば
「生産性の高いAさん」
が評価されるべきです。

 

 

しかし人の脳は
「無能にお金を払いたがる」
という性質があります。

 

 

人の脳は
「スキルよりかけた時間の方が価値がある」
と無意識のうちに判断をする傾向があります。

 

 

無能な人は
「無意識に知っている」
のかもしれません。

 

 

優秀な人には
「仕事が集まりやすく本当に忙しい」
となっています。

 

 

しかし優秀な人ほど
「忙しい」
などとは口にはしません。

 

 

無意識のうちに
「忙しいと言うのは、自分の能力のなさを認めること」
と思っているからです。

 

 

無能な人ほど忙しいという

優秀な人ほど忙しいとは言わない

 

 

■最低な上司も車軸と一緒

 

 

最低な上司というのも、車軸と一緒です。

 

 

部下の手柄を
「自分のものにする」
というタイプは少なからず存在します。

 

 

部下から嫌われる上司の第一位です。

 

 

こんな上司がいる組織では
「離職率」
が非常に高くなります。

 

 

当たり前のことです。

 

 

人は強い
「承認欲求」
を持っている生き物です。

 

 

モチベーションに強く影響を与える要素です。

 

 

部下から評価の高い上司は
「承認欲求を満たすコミュニケーション」
が出来ている人です。

 

 

人は無意識のうちに
「下方比較」
をして自尊心を保っています。

 

 

良く聞く
「自分の方が優れている」
というやつです。

 

 

ただし
「細かく見ていけば、必ず優れている部分」
というのは見つけられます。

 

 

例え結果につながらなかったとしても
「プロセス単位」
で見れば、優れたやり方でやっている人ばかりです。

 

 

優れた方法を
「ブライトスポット」
と言います。

 

 

ブライトスポットを組織に共有すると
「組織単位でパフォーマンスが上がる」
ことを容易に実現できます。

 

 

同じ環境でやっているやり方を共有するだけなので、必ずうまく行きます。

 

 

方法は結果マネジメントではなく
「行動マネジメント」
に置き換えることです。

 

 

ブライトスポットを見つける

ブライトスポットを共有する

生産性があがる

承認欲求も同時に満たされる

 

 

行動マネジメントに変えれば
「車軸の必要性」
も明らかになったはずです。

 

 

そうすれば牛も文句を言わなかったのかもしれません。

 

 

人の行動を
「科学的に先回り」
をすることが重要です。

 

 

売上

生産性

モチベーション

 

 

この辺りは簡単に上げることが出来ます。

 

 

具体的な方法は
「行動創造理論」
に触れてみればわかります。

 

 

ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ「牛と車軸」をお送りいたしました。

 

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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