あなたは見つけられましたか?ミュージカルに隠された「マネジメントの行動科学」

2022.10.28

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

優秀なマネージャーは期待をし、無能なマネージャーは否定する

 

 

今日は
「部下への期待と業績」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①問題「マイ・フェア・レディのあるセリフに隠された行動科学とは?」

②着目する点は「レディと扱えばレディと振舞う」

③マネージャーがメンバーに期待をしてはいけない「〇〇〇」

 

 

■問題「マイ・フェア・レディのあるセリフに隠された行動科学とは?」

 

 

1つ問題を出します。

ぜひあなたも解いてみてください。

 

 

【問題】

 

下記はミュージカル
「マイ・フェア・レディ」
の劇中でイライザ・ドウリトルの台詞です。

 

 

この台詞の中には
「マネジメントにおける重要な行動科学」
が隠されています。

 

 

さてそれは何でしょうか?

 

 

『誰でも気づくことは別として、レディと花売り娘の違いは、振る舞いにあるんじゃなくて、扱われ方にあるんです。

ヒギンス先生は、いつも私を花売り娘と扱われますから、私は花売り娘のように振舞ってしまいます。

貴方は、私をいつもレディとして扱ってくださいますから、私は貴方の前ではレディでいます。

そのように扱ってくださる限り、私はいつまでもレディです』

 

 

■着目する点は「レディと扱えばレディと振舞う」

 

 

さて、あなたは答えはわかりましたか?

 

 

着目する点は1つです。

花売り娘と扱えば、花売り娘のように振舞う。

レディと扱えば、レディのように振舞い続ける。

 

 

期待と行動を表したもので行動科学では
「ピグマリオン効果」
と呼ばれているものです。

 

 

マネージャーが期待をすれば、メンバーの生産性は上がる

マネージャーが期待をしなければ、メンバーの生産性は上がらない

全く同じことが言えます。

 

 

様々な科学的調査やその他の証拠から判明している事実です。

 

 

・マネージャーのメンバーへの期待と扱いが、成績と能力の向上を大きく左右する

・優れたマネージャーはメンバーの業績期待を、最適に設定できる

・無能なマネージャーはメンバーの能力に期待ができず、生産性に悪影響を与えている

・多くの場合、部下は自分なりに受け止めた上司の期待に沿って行動をする

 

 

組織は常に動いているので
「期待をし続ければ、生産性が向上していく」
ことは明らかです。

 

成果が上がればさらに期待をして、上昇スパイラルが発生します。

 

 

当然、下降スパイラスも発生します。

期待をしないことで結果が出ず、さらに否定的な評価となる、ということです。

 

 

しかも
「負の経験」
は記憶に蓄積しやすい性質があります。

 

 

組織改編や仕組みを変えて方向転換をしようとしても
「部下たちのマイナスの記憶により行動が生まれない」
ということを引き起こします。

 

 

脳は生命維持の本能で
「マイナスの経験は繰り返させないようにする」
というメカニズムで行動を制御するからです。

 

 

ただし、もう1つ注意点があります。

「期待をしてはいけないことがある」ということです。

 

 

■マネージャーがメンバーに期待をしてはいけない「〇〇〇」

 

 

ではマネージャーはメンバーの
「何を期待してはいけない」
のでしょうか?

 

 

期待してはいけないのは
「結果」
です。

 

 

冒頭のミュージカルの台詞を思い出してみてください。

 

 

「レディとして扱うからレディとしてふるまう」
とあります。

 

 

結果やアウトプットだけに目を向けると
「短期的な仕事しかしなくなる」
ということもわかっています。

 

 

結果だけを見るスタイルは
「メンバーとマネージャーの信頼関係の構築」
を難しくしてしまいます。

 

 

マネージャーからは
「何をどうやるか」
という指示だけになります。

 

 

するとメンバーは
「言われたことしかやらない」
という扱いにくい部下になります。

 

 

そして日に日に上司に対して反感を持つようになります。

日本の従来の組織が行っている、結果マネジメントの弊害そのものです。

 

 

では何を期待すればよいのでしょうか?

 

 

期待すべきは「行動」です。

行動をマネジメントすることです。

 

 

例え結果につながらなくても
「良い行動」
はピックアップをして褒めて承認してあげましょう。

 

 

それこそがメンバーが一番期待を感じることです。

ブライトスポットを見つけ、メンバーに共有し、承認欲求を満たしてあげましょう。

 

 

行動科学に基づいているので、あなたが思う以上の効果が期待できます。

そして、一度上昇スパイラスに入れば、継続的に成果が上がる組織になります。

 

 

それが
「行動マネジメント」
へ変換の第一歩です。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。


脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

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上記のノーベル賞を取った研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。

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  • 営業研修

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今日は「部下への期待と業績」というテーマに触れてみました。

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