本日の記事の見出し
スーパーに買い物に行ったとき、必ず見るものは何ですか?
今日は
「必ず見てしまうもの」
というテーマに触れてみたいと思います。
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■あなたがスーパーで必ず見てしまうもの
あなたはスーパーで必ず見ているものがあります。
それは何でしょうか?
商品カテゴリではなく
「情報の種類」
で考えてみてください。
あなたが必ず見るのは
「値段」
ではないでしょうか?
あなたが見ている値段ですが
「キリの良い数字」
はあまり見かけません。
1000円ではなく「999円」
400円ではなく「398円」
100円ではなく「89円」
衣料品などでも同様です。
19,800円
4,980円
2,900円
こんな端数の数字のほうが多いですね。
端数の数字はすでに
「当たり前」
になっています。
理由はご存知の通り
「なんとなく安く見える」
という心理効果を狙ったものです。
■安く見えると、本当に多く購入してしまうのか?
「本当に安く感じるのか?」
を実証した実験結果があります。
フランスのブルターニュ大学のニコラス・ゲーガンの実験です。
200の世帯を訪れて
「パンケーキを売る」
という実験を行いました。
Aの100世帯には
「パンケーキ 1個 1.99フランです。」
Bの100世帯には
「パンケーキ 1個 2.00フランです。」
0.01フランの違いを付けました。
1フランが20円として
「0.2円ほどの差」
です。
金額の差は無いといっても良いでしょう。
では、どれだけ売上に変化があったでしょうか?
Aの購入率 59.0%
Bの購入率 45.0%
このような結果になりました。
非常に大きな差が生まれました。
ニコラスの実験により科学であることが証明され
「端数効果」
と呼ばれるようになりました。
ではなぜ端数心理が働くのでしょうか。
理由は3つ考えられます。
1つ目は
「売り手がどこまで安くできるかを考え抜いた価格である」
と考えられるからです。
2つ目は
「消費者は無意識に端数を無視するから」
製品を買う時の正当化の理由にしやすいからです。
3つ目は
端数の価格を見ると
「これからしばらく値上げされない」
と考えるからです。
売り手の熟考
購入の正当性
値上げの心配からの解放
3つの条件を満たしてくれるとして
「購買行動を創り出す」
ということです。
■あなたも端数効果で正しい行動を創り出せる
端数効果は
「スーパーだけ」
で使えるものではありません。
誰かに何かを
「依頼するとき」
にも効果的です。
「1時間もらえる?」
「55分もらえる?」
どちらの依頼が受け入れられやすいでしょうか?
「15:00までやって」
「14:50までやって」
「10個作って」
「13個作って」
こんな依頼をするほうが、効果上がります。
価格表示だけでなく
「普段の依頼や提案」
でも使える心理効果ですね。
なぜこの依頼の方法が良いのでしょうか?
理由は
「相手の脳に違和感」
を与えるからです。
人の脳は
「ほとんどの情報を自動的に処理をする」
ことをしています。
例えば
「13:00に待ち合わせ」
というのは何度も行ってきたことです。
しかし
「12:55分に待ち合わせ」
というのはあまり経験がありません。
すると脳は自動的に処理できずに
「何かあるのではないか?」
と熟考システムを頼ります。
違和感に反応するのは
「生命維持の本能からくる強い反応」
です。
すると12:55という数字が強く記憶され
「遅刻をしないようになる」
ということです。
普段の生活に
「感じたことのないもの」
が登場したら、脳は必ず別の反応をするということです。
そのため他の情報よりも
「強く印象に残る」
ことになり、行動が創られます。
依頼の仕方を変えるだけで
「相手の行動を創り出す」
ことが可能になります。
もちろん自分自身の
「目標設定と実行」
にも活用でき、高い効果が期待できます。
例えば
「お客様とのアポイント」
の取り方でも効果的です。
時間の設定を変えるだけで
「お客様の脳にスイッチを入れる」
ことが容易にできます。
通常は
「13:00~お願いします」
とアポイントを設定するでしょう。
アポイントの時間を変えて
「13:15~13:50でお願いいたします」
とするだけです。
普段接しない情報なので
「なにかあるのだろう」
と重要視してくれることになります。
ただし
「13:08~13:46」
というのはダメです。
ノイズが入りすぎて
「情報を遮断する」
となりアポイントが取れないでしょう。
情報の与え方1つで正しく人の行動を創る理論が
「行動創造理論」
です。
これからのビジネスは
「科学を基軸に行う」
ことが重要になります。
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今日は「必ず見てしまうもの」というテーマに触れてみました。