なぜ多くの経営幹部が自身の予測を外すのか?「誰もが陥っている2つの罠とは?」

2022.08.16

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

経営幹部は決して言わない「自分の予測は外れている」

 

 

今日は
「予測の罠」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①ビジネスは予測の連続だが、誰もが陥る「2つの罠」

②なぜ予測の罠にはまるのか?を明らかにした実験

③本来、正しく信頼範囲で予測すれば94%的中するはず

 

 

■ビジネスは予測の連続だが、誰もが陥る「2つの罠」

 

 

ビジネスでは必ず予測を行います。

 

 

今期の数字

案件の結末

部下の行動

 

 

管理職からプレイヤーまで
「ビジネスの動きは予測」
を行って行動をしています。

 

 

そもそも意識的な行動は
「想像(予測)」
が無ければ創られることは決してありません。

 

 

言い換えれば
「予測を基に行動をしている」
といっても良いでしょう。

 

 

ではご質問です。

「あなたは自分の予測の精度に自信を持っていますか?」

 

 

残念ながらほとんどの人が
「予測の罠」
にハマっています。

 

 

予測の罠は2つあります

 

 

1予測を断定的に述べること

2悲観的な予測でも、自分の能力を過大評価すること

 

 

無意識のうちに予測の罠にあなたはハマっています。

 

 

■なぜ予測の罠にはまるのか?を明らかにした実験

 

 

とはいえ
「予測自体が不確実なもの」
であることも事実です。

 

 

私たちがすべきことは
「予測の信頼性を高める方法」
を事前に準備しておく必要があります。

 

 

どんな方法が考えられるでしょうか?

学者たちが実験を通じて見出そうとしました。

 

 

マーク・アルパートとハワードライファが考案しました。

J・エドワード・ルッソとポール・シューメーカーが普及させたテストがあります。

 

 

このテストは
「一般常識の問題」
で行われます。

 

 

ナイル川の長さ

象の妊娠期間

モーツアルトの生年

 

 

テストの回答は
「範囲で正解を答える」
というもので行われます。

 

 

そしてその範囲は
「90%確信できる範囲で答える」
という回答です。

 

 

例えば
「象の妊娠期間は1年~1年半」
と答えます。

 

 

しかし正解は
「22ヶ月」
であるため答えは間違えです。

 

 

実はこのパターンをほとんどの人が行ってしまいます。

 

 

ほとんどの人が
「予測の範囲を狭めてしまう」
としてしまいます。

 

 

範囲をの制限は無いので
「確実に正解できるはず」
ですが、多くの人が予測を誤って行います。

 

 

実験では2,000人の被験者で行われましたが
「99%が範囲を狭め不正解を重ねる」
ということをしました。

 

 

正解率は3問~6問でした。

 

 

90%の確信を持っていたとしても
「半分以上が外れている」
ということを示した実験です。

 

 

■本来、正しく信頼範囲で予測すれば94%的中するはず

 

 

90%の確信できる範囲を
「信頼範囲」
と呼びます。

 

 

もし範囲の制限が無ければ
「確実に正解が出来るはず」
です。

 

 

理論上でも
「信頼範囲90%で答えを出したら、正解率は94%以上で8問正解する」
となります。

 

しかし先ほどのテストの結果からしても
「信頼の罠」
にハマってしまい、半分も正解できていません。

 

 

正解の範囲を広げれば確実に正解できますが
「ビジネスの世界」
では全く意味がありません。

 

 

来期の売上予測は
「100億~10000億です」
と経営幹部が予想を示したら無能といわれるだけです。

 

 

企業は誰もが
「ビジネス環境の不確実性」
を認識しています。

 

 

また誰もが不安定であることも知っています。

 

 

しかし経営幹部全員が
「自分の判断は当てにならない」
などと口にすることは無いでしょう。

 

 

当たらないことは薄々わかっていても
「当てにならない」
などという幹部に報酬は支払いたくありません。

 

 

そのため多くの経営幹部は
「私なら予測することは簡単だ」
と言わんばかりに雄弁に当てずっぽうな予測を語ることでしょう。

 

 

自分たちを過大評価する

競合を過小評価する

都合の良い情報だけを集める

 

 

上記は無意識に行われています。

しかも優秀であればあるほど、傾向は強まります。

 

 

正しく信頼範囲で予測すれば
「94%の正解」
を導けるのですから、1つ作業を加えればよいだけです。

 

 

あなたの予測に対して
「反証」
を行えば多くは解決するはずです。

 

 

脳のメカニズムからくる
「罠」
を避けるのは、単純で丁寧に行うことです。

 

 

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「科学を基軸とした営業理論」
です。


脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

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今日は「ご褒美の効果」というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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