ロウソクの問題「問題解決とモチベーション」~前編~

2018.08.08

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は

「問題解決とモチベーション」

というテーマに触れてみたいと思います。

 

この記事は2回に分けてお届けいたします。

 

 

まず前編です。

 

 

1940年代に心理学者

「カール・ドゥンカー」

が考案した問題があります。

 

 

それは対象者の

「問題解決力」

を早く調べるために有効な実験です。

 

 

これはこれまで

「行動科学」

の分野で様々な実験で用いられているものです。

 

 

「ロウソクの問題」

 

木製の壁に寄せられたテーブルがあります。

1つの平たい箱が置いてあります。

 

その中には

ロウソク

画鋲

マッチ

が入っています。

 

 

ここで課題です。

 

「ロウがテーブルに垂れないように、ロウソクを壁につけてください」

 

 

さて、どのように行えばこの課題を

「上手く解決」

できるでしょうか?

 

 

多くの人は最初

「画鋲でロウソクを壁に留める」

ことを試してみます。

 

これでは上手く行きません。

 

 

次に多く試されるのは

「ロウをすこし溶かして壁につける」

という方法です。

 

しかしこれも上手く行きません。

 

 

5分~10分やっていると

「ほとんどの人が解決策を見つけます」

 

 

この問題を解くカギは

「機能的固着(固定概念)」

を取り除くことにあります。

 

 

恐らくほとんどの人は

「箱を見ても入れ物」

としての機能しか思いつきません。

 

 

新たな視点で考えることで

「別の機能」

があることに気づきます。

 

 

そうです。

「ロウソク台」

としての機能です。

 

 

この課題の解決方法は

「画鋲で箱を壁に固定し、その上にロウソクを立てる」

という方法です。

 

 

どうですか?

この解決方法にたどり着けましたか?

 

 

実物がないと考えるのが難しかったかもしれません。

 

 

この課題は

「指定されたやり方」

にたどり着く方法では解決できません。

 

 

新たな方策を見つけるために

「決まり切ったやり方から離れる」

考え方が必要です。

 

 

これからのビジネス市場では

「後者のスキル」

が絶対的に必要になります。

 

 

「スタートとゴールが決まったもの」

これはすべて機械が行うようになります。

 

 

つまり

1+1→2

と答えられる人は必要なくなります。

 

 

例えば2を導くために

(5-4)+(3-2)

という発想力が必要とされます。

 

 

ある2つのモノから

「機能を取り除きシンプルにする」

「そして更に組み合わせる」

こんな最短距離ではない、複雑な思考がもとめられることでしょう。

 

 

しかし

「それを阻むもの」

があります。

 

 

そしてそれは

「ものすごく身近にあるもの」

です。

 

 

後編はこの部分に触れていきましょう。

明日の記事をお楽しみに(笑)

 

 

今日は

「問題解決とモチベ―ション」

の前編にふれてれみました。

 

レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~

齋藤

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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