一方で競争に必ず存在する5大デメリット

2018.03.10

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

引き続き

「競争」

について触れてみたいと思います。

 

 

先日

「競争の5大メリット」

について触れてみました。

競争が組織に持ち込まれるのは5つのメリットがあるから

 

 

しかし皆さんが想像するように

「競争にはデメリット」

も同時に存在します。

 

 

これも

「競争の5大デメリット」

という形で見ていきましょう。

 

 

1協調が崩れる

物語の中では

「敵味方の区別」

がはっきりしています。

 

しかし現実はもう少し複雑です。

 

 

「組織全体をみれば協調すべき相手」

「局所的には競争すべき相手」

こういうことが頻発します。

 

 

出世争いや数字争い

などがこれに当たります。

 

 

局所で競争が生まれると

「何が起きてしまう」

でしょうか?

 

それは

同じ部署で必要な情報を伝達しない

非協力的な態度を取る

などが発生します。

 

 

競争心が高い人は

「優秀な人」

が多い傾向にあります。

 

こういう人には

「敵味方」

をはっきりさせるマネージメントが有効です。

 

 

②本来の意味を見失う

組織内での

「競争」

には競い合わせるだけでない意義があるはずです。

 

 

成長を促す

有限な資源の分配を決める

などです。

 

 

しかし

「勝つ」

ということに集約されると

 

上記の重要な要素

「特に個人の成長」

の妨げになってしまいます。

 

 

③勝つことが目的となる

本末転倒な状況になるということです。

 

 

身近な競争相手に勝つために

「出し抜く、おとしめる、奪う」

という行為が生まれないとも限りません。

 

 

最終的には

「組織の勝利」

が目的にもかかわらず、このようなことが起きる可能性があります。

 

 

これを避けるには事前に

「明確な基準」

というものを設定すべきでしょう。

 

〇〇円以上の売上

〇〇以上の件数

といった基準です。

 

 

④必ず敗者が生まれる

 

競争を組織に持ち込むと

「必ず一定数の敗者」

が生まれることになります。

 

このメンバーの

「モチベーションをどうするか」

を考えたうえで競争を考える必要があります。

 

 

⑤一定人数が必要

 

高いレベルの競争には

「一定の人数が必要」

です。

 

2人で競い合っても意味がありません。

 

 

特に最近では若手社員の

「勝利への意欲」

というものが薄れてきています。

 

 

「出世したい!」

「もっと稼ぎたい!」

という人は少なくなってきています。

 

 

これは

「人の志向の多様化」

が進んでいるので、今後も変わらないでしょう。

 

 

「最近の若手は上を目指さない」

と管理者が嘆いても仕方ありません。

そういう時代ということです。

 

 

このように

「競争にはデメリット」

があります。

 

 

しかし

「大きなメリットがある」

のも事実です。

 

 

このバランスを上手くとって

「競争の有効性」

をそれぞれの組織で考える必要があるのではないでしょうか。

 

 

私も

「コンサルティングの着目点」

として重視している要素の1つでもあります。

 

 

今日も引き続き

「競争」

というテーマに触れてみました。

 

レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~

齋藤

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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