研修で最大の効果を出す方法は「小学1年生」が知っている?

2019.12.10

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

研修で最大効果を出す方法「〇〇〇」

 

 

今日は
「知識を確実に応用する方法」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

<index>

①営業する製品を小学校1年生に説明できる?

②人に教えると「なぜ理解が深まる」のか?

③数々の行動心理に基づいた科学的プログラムとは

 

 

■製品やサービスを「小学校1年生」に説明できるか?

 

あなたは自分の製品を子供が理解できるように
「説明」
ができるでしょうか?

 

子供に説明できるようにかみ砕いていなければ
「本当に理解している」
とは言えないのかもしれません。

 

人に教えるというのは
「理解を深める」
ことにものすごい高い効果があります。

 

・教える人数

・教える規模

これらは関係ありません。

 

教えることによって
「自身の理解は深まる」
ことが多大な研究から裏付けがされています。

 

研究の世界では「プロテジェ効果」と呼ばれています。

 

 

■人に教えると「なぜ理解が深まる」のか?

 

1つは
「人に教える際に、自分なりの解釈を加える」
からです。

 

そのテーマの何が重要かを明確にし
「自分の言葉に直す」
ことによって専門知識として深められます。

 

学習メソッドとして考えると
「教えることはメタ認知を必要とする」
ことになります。

 

※メタ認知

「自分が認知していることを客観的に把握し制御すること」

 

また、相手に説明し理解を得るためには
「相手の思考法」
について考える必要があります。

 

・この概念はどう説明するのが良いのだろう

・この概念を相手はどう理解するのだろう

・伝えるべき最大の要点は何だろう

 

教える際にはこれらを
「まず自分自身に問いかける」
ことになります。

 

人に教えるときに必要なのは
「相手の思考を考える」
というのが最大のポイントです。

 

こうした思考が
「教える側の気づき」
を最大化します。

 

 

■実際に教えなくても学習効果に大きな変化

 

実際に教える行為をしなくても
「教えると意識する」
だけでも学習効果の違いがあります。

 

心理学者ジョン・ネストイコが行った実験があります。

 

2つのチームに対して、学習前のアプローチを変えてみた実験です。

 

【Aチーム】人に教えると信じ込まされたチーム

【Bチーム】これから試験を受けると伝えられたチーム

 

この2チームで同じ学習をしたところ
「Aチームの学習効果が高い」
ということがわかりました。

 

教えると意識したほうが
「教材に豊かに取り組んだ」
という結果になりました。

 

試験をやりますより
「人に教えてもらいます」
と言う方が研修効果が高まるということです。

 

 

これは行動科学でも証明できます。

 

試験をやるというのは
「知っている、知らないの確認」
にしかすぎません。

 

これは知っているから良い

これは知らないから覚えておこう

こんな心理で研修を受講しています。

 

果たして、この学習から実践的な応用は生まれるでしょうか?

 

一方で人に教えるというのは
「教えるにはどうしたらよいか?」
と次の行動を想像しながら受講をします。

 

この時、脳の機能している部分が大きく異なります。

 

情報を自動的に処理をするのか

情報を考えながら処理するのか?

どちらが学習効果が高いかは言うまでもないですね。

 

 

学習メソッドとしてもう1つ考えられるのが
「情動に訴える」
ということです。

 

人の記憶のメカニズムでは
「感情を伴う記憶」
が長期記憶に残りやすいとされています。

 

この教えるという行為によって下記が創造されます。

 

「価値」

「意味」

「情熱」

「喜び」

これらを持って、学習することになります。

 

 

誰だって教えるときに
「聞いている側がげんなりして聞いてほしい」
などと思う人はいないでしょう。

 

だからどうすれば
「もっと魅力的に伝わるか」
「概念やスキルを身につけられるか」
を考えるようになります。

 

 

■教える側のモチベーションにも変化が

 

人に教えるというのは
「関係性モチベーション」
に関わるのでより多くの努力ができるようになります。

 

自分自身に対してよりも
「人のための方が努力できる」
ということはモチベーションの研究で明らかです。

 

 

教えるということは・・・

 

「自分なりの解釈を加える」

「相手の思考法を考える」

「情動に訴える」

「社会性に関わる」

ということです。

 

確実に学習効果を高め、実践で応用できるようになります。

 

 

■プロテジェ効果を営業研修に導入するとどうなるか

 

研修において
「プロテジェ効果」
は最大の威力を発揮するということがわかりました。

 

私の提唱する
「行動創造理論によるトレーニング」
においても最大限活用している心理効果です。

 

営業研修をはじめとするトレーニングでは
「定着を目的としたアウトプット」
のワークを数多く行います。

 

この際に「プロテジェ効果」を大きく活用しています。

 

営業研修でどう活用するかと言うと
「受講者同士フィードバックを掛け合う」
ということを行っていきます。

 

個人の営業の問題を解決するには
「個人にフォーカスしたプログラム」
を行う必要があります。

 

しかし個人にフォーカスした営業研修だと
「他の人の空き時間」
がプログラム上存在してしまいます。

 

例えば営業ロールプレイをした際に、実演していない人達です。

 

この受講生たちに
「相手に教える」
ということをしてもらいます。

 

「仲間にフィードバックをかける」=「教える」
という課題を与えられた受講生にプロテジェ効果が最大限発揮されるようになります。

 

驚くくらい短期間で
「フィードバックの質」
が上がるのがわかります。

 

私もこれまで数十万回のフィードバックをかけてきました。

 

台本によるものではなく
「受講者のその場の反応」
に対してすべて瞬時に返してきました。

 

これも「プロテジェ効果」が最大限発揮されたのでしょう。

 

おかげで「行動創造理論」というメソッドを作ることができました。

 

これにより
「人の行動メカニズムの科学」
に裏付けられた営業研修を行うことができるようになりました。

 

効果が認められ採用企業からは
「100%のリピートをいただく営業研修」
となりました。

 

この営業研修にご興味がある方は、一度ご連絡をいただければと存じます。

 

確実に「売上向上」という成果をお届けいたします。

 

 

【ご連絡フォーム】

 

 

「知識を応用する方法」というテーマに触れてみました。

売上直結型「BtoB」営業研修
無料相談受付中!
売上直結型「BtoB」営業研修ランディングページバナー

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

記事カテゴリー