【能力を伸ばす3ステップ】最初の一歩は「〇〇〇〇」

2019.12.13

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

能力を伸ばすために必要なこと

 

今日は
「能力を伸ばす3ステップ」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

<index>

①ステップ1はモニタリング

②ある脳外科医がブラックジャック級になった理由

③失敗を書き続けると働く「脳の熟考システム」

 

 

■ステップ1は「モニタリング」

 

能力を伸ばすには「3つのステップ」があります。

 

この3ステップを経ていくことで
「能力を伸ばす」
ことができます。

 

まず最初のステップからみていきましょう。

 

 

「能力開発をしよう!」
としたとき最初に何を決めるでしょうか?

 

「どういう状態になりたいか」

「どんな気づきを得るか」

こういったゴールや結果ではないでしょうか?

 

(たまに方法論から入る方もいますが、それはNGです)

 

上記は
「ゴールの情報」
になります。

 

実はこのときにもう1つ必要な情報があります。

 

それは
「現在のパフォーマンス」
の情報です。

 

この情報が無いと
「ゴールにたどり着くことはできない」
となるでしょう。

 

例えばカーナビを設定するとき
「目的地(ゴール)」
を設定します。

 

GPSのモニタリングにより
「現在位置」
がわかっているのでゴールへのルートを示してくれます。

 

もしGPSが壊れていて、現在位置がわからなかったら
「ルート探索中」
と出てアイコンがぐるぐる回り続けることになるでしょう。

 

これと同様に
「研修対者の現在位置」
を明確に把握する必要があります。

 

 

■あの脳外科医がブラックジャック級になった理由

 

モニタリングの好例があります。

 

トロント在住の脳外科医
「マーク・バーンスタイン」
の例です。

 

バーンスタインは
「10年にわたって手術中に起きたミスを書き出す」
ということをしていました。

 

 

チューブ1本落ちた

縫合部が上手く接着しなかった

看護婦とのちょっとした行き違い

 

 

これらをいちいち記録しました。

これが現在位置を把握するモニタリングです。

 

 

・日付

・患者の年齢

・詳細

 

これらのタグと結びつけ
「自分の行動のデータベース化」
を行いました。

 

その結果、ミスを記録するというのは
「大きな効果」
があるとわかりました。

 

ミスを書き出す、つまり
「モニタリングをするシステム」
を作る。

 

その結果
「大幅にミスが減る」
という効果を創り出しました。

 

手術中の過失率は、1年で大幅に減り
「最終的には50%以上」
ミスを減らすことに成功しました。

 

 

1「手術中の過失率を下げる」というゴールを設定する

2「自分の今のパフォーマンスはどうだ?」というモニタリングする

 

 

・私はチューブを落とす癖がある

・縫合の際に最後の方に甘さが残る

・看護師との事前の情報交換が少ない

 

このように
「自身に関する事実情報」
を手にすることができます。

そしてその情報を持って
「手術」
を行う時には考えながら行います。

 

脳の
「熟考システム」
を働かせているということです。

 

そうすることで単純なミスを大幅に減らすことができます。

 

 

■失敗を書き続けると働く「脳の熟考システム」

 

モニタリングによって気づくことができるのは以下の点です。

 

 

・自分がミスを犯すポイント

・失敗した事実

・業務の進め方の癖

 

 

モニタリングが無いと
「自動的に行動をを選択する」
ということを続けるでしょう。

 

脳の自動システムが
「一番楽な方法」
「一番やりやすい方法」
を無意識のうちに選択をさせます。

 

自動的に行動をし続けるので
「フィードバックの受けようがない」
という状態を創り出します。

 

 

例えばこんな人はモニタリングができていません。

 

 

車の駐車の仕方が
「20歳」
のころから上達しない。

 

プレゼンテーションでは
「早口になる」
というミスを繰り返す。

 

報告書を書いていても
「要領を得ない」
文章ばかりになる。

 

こんな人たちは
「モニタリング」
ができていない人たちです。

 

 

自分のゴールを目指すには
「今のパフォーマンス」
を観察することが重要です。

 

そして脳の自動システムに任せずに
「熟考システムを働かせる」
ことが大切です。

 

失敗への向き合いかたで
「未来の結果」
は大きく変化をするということです。

 

 

■しかしモニタリングは多くの組織で実行されていない

 

しかしモニタリング
「多くの組織で実行されていないプロセス」
ではないでしょうか?

 

目標設定だけがされて
「後は頑張れ」
で終わっているチームは少なくありません。

 

今日の記事は能力開発がテーマですが
「マネージメント」
にも共通することです。

 

部下の能力開発には
「まず現在のパフォーマンス」
をどれだけ観察しているかに始まります。

 

とは言え営業マネージャーが
「部下のすべての商談」
を観察するわけにはいきません。

 

ですから
「定期的にミスをチェックする」
というマネージメントシステムが必要です。

 

もしくは
「営業自身でミスをチェックする」
仕組みが必要です。

 

行動創造理論による
「マネージメント研修」
でもこのことは触れています。

 

「マネジメントの仕方を学ぶ」のではなく
「部下の正しい行動を創る」ことを目的とする場合には必ず通らなければならない道だからです。

 

 

ステップ1のモニタリングから始まり

ステップ2 フィードバック

ステップ3 反復

と進んでいきます。

 

今日の記事は
「ステップ1 モニタリング」
までですが、続きはまた別の記事でお届けする予定です。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する「行動創造理論」は
このような脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

  • 脳科学

  • 心理学

  • 行動科学

 

これらの数多くの研究や知見を「営業行動」
に体系的に落とし込んだものです。

それを身につけ飛躍的に売上を伸ばす研修プログラムをご提供しています。

 

  • 営業研修

  • マネージメント研修

  • 能力開発トレーニング

 

「売上に繋がる営業研修を実施したい」
「確実に営業力が上がる営業研修はないか」
と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムですね。

 

営業で成果を出すというのは
「人の行動を継続的に変化させる仕組み」
を本能の行動に合わせ考えてあげればよいだけです。

 

このようなプログラムにご興味をお持ちの方は、ご連絡をいただければと存じます。

ビジネスの課題をすべて解決できるようになるでしょう。

 

 

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今日は「能力を伸ばす3ステップ」というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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