【ビジネス寓話シリーズ】「ウサギと犬」あなたが数年後に職を失わないために必要なこと

2021.09.26

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

本当に災難なのはウサギではなく犬の方だった!?

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「犬とウサギ」
というお話です。

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

———————————————-

 

ある日、猟犬が茂みの中に入るウサギを見つけました。

 

 

猟犬は兎を捕まえようと茂みから追い立てました。

しかしウサギは勢いよく逃げ出します。

 

 

猟犬は全速力で追いかけました。

ところがウサギの方が足が速く、あっという間に逃げられてしまいました。

 

 

それを見ていた牧羊犬が言います。

「お前は、それでも猟犬か?あんなに小さなウサギがお前より速く走って逃げたではないか」

 

 

猟犬は言います。

「おれは楽しみで追いかけたが、兎は災難から逃れようと全力で逃げたからさ」

 

———————————————-

 

イソップ寓話の一節です。

 

 

遊びと真剣における
「発揮できる能力の差」
の話と言えます。

 

 

「私はまだ本気を出していない」
といって歳を重ねてしまう人もいますね。

 

 

ビジネスにおいてはどのような教訓があるのでしょうか?

 

 

■あなたは意思決定を1日何回していますか?

 

 

そもそもウサギが逃げたのは
「本能」
による行動です。

 

 

猟犬に追われた瞬間
「命の危機」
を感じて全てのチカラで逃げて行きました。

 

 

恐らくは
「猟犬が追ってきた、さて逃げようか」
と考えて取った行動ではなさそうです。

 

 

あなたは普段
「考えずにとる行動」
はどれだけありますか?

 

 

賢明なあなたであれば
「ほとんど考えている」
と答えてくれるかもしれません。

 

 

しかし人間の意思決定のほとんどは
「無意識に行われている」
という事実があります。

 

 

「人は1日に35,000回の意思決定をしている」
と言われています。

 

 

恐らく全員が自覚は無いと思います。

 

 

もしすべての意思決定を考えて行っていたら
「起きて30分でクタクタになる」
となるでしょう。

 

 

「無意識」=「本能」
と言い換えることが出来ます。

 

 

私たちもまた
「本能で行動を選択している」
と言えます。

 

 

無意識で行動を選択すると何が起きるでしょうか?

人の脳はかなり優秀なので、大きな問題は起きません。

 

 

大きな問題というのは
「命にかかわること」
です。

 

 

しかしビジネスにおいては
「数多くの不都合」
を生み出している可能性があります。

 

 

■本能のまま過ごしていると、あなたは職を失う危険が…

 

 

人の脳は優秀だからこそ
「効率」
を考えて選択をします。

 

 

もっと言えば
「楽な選択」
を取るようになります。

 

 

行動科学の世界では
「バイアス」
と呼ばれているものです。

 

 

現状維持バイアス

最小努力の法則

確証性バイアス

 

 

上記は代表的なものです。

 

 

ざっくり言えば
「自分にとって、楽して都合よく判断させる」
働きがあります。

 

 

中々、変化できない

新しい挑戦に挫折をしてしまう

結局、同じことを繰り返す

 

 

これらは本能に導かれている結果です。

 

 

営業で言えば
「いつも同じ提案書を使う」
というのも同様です。

 

 

しかしお客様も
「本能的にあなたの手抜きを見抜く」
こととなります。

 

 

その結果、低パフォーマンスの営業が誕生します。

 

 

・会いやすい決定権の無い担当と会う

・ただお客様の行くことだけを聞いてくる

・目の前の情報にだけ飛びつく

 

 

売れない営業がやっていることです。

特にこれから先、苦労をするでしょう。

 

 

理由は
「お客様が複雑な環境下に置かれていから」
です。

 

 

さらには
「購買意欲が下がっている」
という理由もあります。

 

あなたが昨日と同じように
「営業」
を続けていたら、きっと数年後に職を失うでしょう。

 

 

なぜなら
「あなたである必要が無いから」
です。

 

 

文句も言わず24時間働き続ける機械の方が優秀だからです。

 

 

もしかしたら寓話の猟犬も
「毎日、遊びで追っている」
のかもしれません。

 

 

まだ飼い主がいるので
「猟犬は生きている」
ことが出来ます。

 

 

しかし
「ウサギを取れないならいらない」
といって、飼い主に放棄されるかもしれません。

 

 

さてその時
「猟犬は本気を出してウサギを取る」
ことは出来るのでしょうか…。

 

 

本当に災難なのは
「猟犬」
だったのかもしれません。

 

 

あなたは大丈夫ですよね??

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「犬とウサギ」
をお送りいたしました。

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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