第20回ショッピングの科学「女性とお尻」

2019.09.07

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は

「シリーズショッピングの科学」

をお送りいたします。

 

第20回のテーマは

「女性とお尻」

というテーマに触れてみたいと思います。

 

①お店を見ればわかる「女性がお尻に敏感」

②調査でわかった「女性が見ているポイント」

③今すぐ小売店がやるべき簡単調査

 

■お店を見ればわかる「女性がお尻に敏感」

 

女性が

「お尻に敏感」

ということはお店を見ればわかります。

 

この女性の感覚は

・お店の設計

・看板の字面

の関係を規定してしまうものです。

 

まず大前提として

「お店が狭ければ女性がとどまる時間が短い」

という事実があります。

 

しかし多くの店舗では

「スペース」

に限りがあります。

 

そのため

「届けるメッセージ」

には工夫が必要になります。

 

短い時間でも

「女性のお客様に理解される」

ための工夫です。

 

 

■お店からのメッセージは考慮しなければならない

 

印刷物は

「直接的な案内状」

である必要があります。

 

・全て大きい活字

・コントラストをはっきり

といったものです。

 

わかりやすくいえば

「ドラッグストアのシャンプー」

を想像してみてください。

 

狭い売り場で売られる製品なので

「短い時間で訴求」

しなければなりません。

 

 

■調査でわかった「女性が見ているポイント」

 

ある調査結果があります。

 

ドラッグストアで

「購入者がどこを見ているか」

を明らかにしたものがあります。

 

購入者が読んでいる部分

パッケージの前面 91%

パッケージの裏面 42%

パッケージの側面 8%

 

また何かを買った

「女性の63%」

が少なくとも1つの製品のパッケージを読むということがわかりました。

 

 

■パッケージを読むには時間がかかる

 

買い物をした女性が

「初めて製品パッケージを読むのにかかった時間」

の一覧があります。

 

洗顔料 13秒

保湿剤 16秒

ボディソープ 11秒

シャワー用ジェル 5秒

日焼け止め 11秒

ニキビ治療薬 13秒

 

これだけの時間がかかるということです。

 

しかし売り場が狭ければ

「2秒ほどしか立ち止まらない」

ということも調査で明らかになっています。

 

居心地が悪いと感じると

「その場から移動しなさい」

という指令が脳の本能から自動的に出されます。

 

そのため

「少しでも検討が必要な商品」

は売れないということです。

 

 

■今すぐ小売店がやるべき簡単調査

 

まず小売店がやるべきことは

「自分たちのお店をくまなく歩く」

ことです。

 

そこで確認することは

「ここで買い物をしても後ろから突き飛ばされないだろうか?」

ということです。

 

答えが

「ノー」

であったらどうすればよいでしょうか?

 

その場所からは

「じっくり見る必要のある商品は置かない」

ということです。

 

お店の棚割りを考えるのに非常に重要なことです。

 

特に女性は

「お尻」

を気にするということを覚えておきたいですね。

 

今日はショッピングの科学

「女性とお尻」

というテーマに触れてみました。

 

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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