今日は
「シリーズショッピングの科学」
をお送りいたします。
第20回のテーマは
「女性とお尻」
というテーマに触れてみたいと思います。
①お店を見ればわかる「女性がお尻に敏感」
②調査でわかった「女性が見ているポイント」
③今すぐ小売店がやるべき簡単調査
本日の記事の見出し
■お店を見ればわかる「女性がお尻に敏感」
女性が
「お尻に敏感」
ということはお店を見ればわかります。
この女性の感覚は
・お店の設計
・看板の字面
の関係を規定してしまうものです。
まず大前提として
「お店が狭ければ女性がとどまる時間が短い」
という事実があります。
しかし多くの店舗では
「スペース」
に限りがあります。
そのため
「届けるメッセージ」
には工夫が必要になります。
短い時間でも
「女性のお客様に理解される」
ための工夫です。
■お店からのメッセージは考慮しなければならない
印刷物は
「直接的な案内状」
である必要があります。
・全て大きい活字
・コントラストをはっきり
といったものです。
わかりやすくいえば
「ドラッグストアのシャンプー」
を想像してみてください。
狭い売り場で売られる製品なので
「短い時間で訴求」
しなければなりません。
■調査でわかった「女性が見ているポイント」
ある調査結果があります。
ドラッグストアで
「購入者がどこを見ているか」
を明らかにしたものがあります。
購入者が読んでいる部分
パッケージの前面 91%
パッケージの裏面 42%
パッケージの側面 8%
また何かを買った
「女性の63%」
が少なくとも1つの製品のパッケージを読むということがわかりました。
■パッケージを読むには時間がかかる
買い物をした女性が
「初めて製品パッケージを読むのにかかった時間」
の一覧があります。
洗顔料 13秒
保湿剤 16秒
ボディソープ 11秒
シャワー用ジェル 5秒
日焼け止め 11秒
ニキビ治療薬 13秒
これだけの時間がかかるということです。
しかし売り場が狭ければ
「2秒ほどしか立ち止まらない」
ということも調査で明らかになっています。
居心地が悪いと感じると
「その場から移動しなさい」
という指令が脳の本能から自動的に出されます。
そのため
「少しでも検討が必要な商品」
は売れないということです。
■今すぐ小売店がやるべき簡単調査
まず小売店がやるべきことは
「自分たちのお店をくまなく歩く」
ことです。
そこで確認することは
「ここで買い物をしても後ろから突き飛ばされないだろうか?」
ということです。
答えが
「ノー」
であったらどうすればよいでしょうか?
その場所からは
「じっくり見る必要のある商品は置かない」
ということです。
お店の棚割りを考えるのに非常に重要なことです。
特に女性は
「お尻」
を気にするということを覚えておきたいですね。
今日はショッピングの科学
「女性とお尻」
というテーマに触れてみました。