部長と課長は何を見ているのか?視点の違いは

2017.05.22

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は

「マネジメント」

について触れていきたいと思います。

 

 

まずは

「管理職」

の構造を確認します。

 

 

単純に分ければ

部長

課長・マネージャー

に分けられます。

 

 

では、この部長と課長のマネジメントにおいて

「一番単純な違い」

は何でしょうか?

 

 

 

それは

「見る対象が異なる」

ということです。

 

 

 

課長・マネージャーが見る対象は

「ヒト」

です。

 

部長以上が見るものは

「組織」

です。

 

もう少し言えば

「動かす対象」

が違うということです。

 

 

課長・マネージャーは

「ヒト」

を動かします。

 

チームを構成するメンバー一人ひとりの

「モチベーションの源泉はなにか」

ということを見極めます。

 

そのうえで

「仕事を割り振っていく」

「進捗を管理・フォローしていく」

といった役割です。

 

 

一方で部長職以上は

「組織」

を動かします。

 

その為にはいったん顔を忘れなければなりません。

 

冷たい言い方かもしれませんが、

「メンバーを無機質な対象としてとらえる」

 

そのうえで

「合理的な指示を出す」

ということが求められます。

 

メンバーの利害やモチベーションではなく

「組織の利害とモチベーション」

を中心に組織を動かす必要があります。

 

 

これが

「マネジメントの差」

です。

 

 

数多くの部長たちも

「組織を動かす」

というミッションは分かっています。

 

ただこれまで

「ヒトを見る」

ことでチームを動かし成果を出してきました。

 

しかしポジションが上がれば

「そのやり方を変える」

必要があります。

 

 

プレイヤーからマネージャーになったときに

「川を渡る」

ということをしてきたはずです。

 

中間管理職においても

「川を渡る」

ということが必要ということでしょう。

 

 

このように書くと

「合理性だけで組織が動くのか?」

「人によってモチベーションが異なるのはどうするのか?」

という疑問があります。

 

 

では視点を変えて見てみましょう。

 

 

「日本経済を分析する」

というときに

 

「個別企業の分析」

は必要でしょうか?

 

「個別企業の要素」

を分析に入れなくても、結果は大きく間違うことはないでしょう。

 

 

これを自分の組織に当てはめれば

「日本経済=組織」

「個別企業=ヒト」

となりますね。

 

 

組織が小さければ

「個人の感情やモチベーション」

に左右されがちです。

 

しかし組織が大きくなれば、個人の感情は反映されなくなります。

 

 

組織見るという行為は

「ヒトをみる」

ということではなさそうですね。

 

 

それぞれの組織で違いはありますが、

「ポジションによって見るものが異なる」

ということは当てはまるでしょう。

 

 

今日は組織について触れてみました。

 

レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~

齋藤

 

 
 

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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