すぐに間違った行動をやめられる方法とは?有名なマシュマロテストでわかること

2021.07.17

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

マシュマロテストであなたの子供の成功がわかる!?

 

 

今日は
「間違った行動を抑える方法」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①有名な実験「マシュマロテスト」でわかることは?

②マシュマロテストの実験からわかる「行動のメカニズム」

③自動的な決定に従うとエラーを生み出してしまう

 

 

■有名な実験「マシュマロテスト」でわかることは?

 

 

有名な
「マシュマロテスト」
をご存知でしょうか?

 

 

1968年に行われた
ウォルター・ミシェル
による実験です。

 

 

4歳の子供の目の前に
「マシュマロ」
を1つおきます。

 

 

子供に2つの条件を出します。

 

 

1 今すぐに食べても良い

2 少し我慢したらもう1つあげる

 

 

ミシェルは15分間外に出て
「子供を部屋に一人きり」
にさせます。

 

 

結果2通りです。

 


「食べてしまう子」

「我慢して自制する子」

 

 

このテストで
「今後の成績」
がわかるという実験です。

 

 

「自制して先延ばしにできた子」

 

・学校でも優秀な成績を収める

・自信を持つことができる

・ストレスへの耐久性が強い

ということが分かっています。

 

 

■マシュマロテストの実験からわかる「行動のメカニズム」

 

 

子供たちは全員
「マシュマロが食べたい」
という感情を持っていました。

 

 

すぐに食べてしまった子は
「最初の感情によって行動」
を選択した子供たちです。

 

 

では
「先延ばしできた子供」
にはなにが起きているのでしょうか?

 

 

子供ながらに
「感情の決定を理論で抑える」
という作業をしています。

 

 

感情の決定は自動的に行われます。

「脳の自動システム」と名付けましょう。

 

 

理論で押さえることもが使ったものがあります。

「脳の熟考システム」と名付けます。

 

 

まずすべての子供はマシュマロを食べるという
「自動システムによる決定」
を行います。

 

 

そして待てばさらにもらえるという
「熟考システム」
によって理屈で自制をしているということです。

 

 

マーケティングで有名な言葉に
「人は感情で行動をし、理論で納得する」
というものがあります。

 

 

子供だけでなく全ての人間に備わっているメカニズムです

 

 

4歳児の頭の中でも
「すでに同様のメカニズム」
が働いていることがわかります。

 

 

人の行動のメカニズムは本能の判断なので
「自動的に反応してしまう」
というのは仕方がないことです。

 

 

■自動的な決定に従うとエラーを生み出してしまう

 

 

しかし現代社会は複雑なので
「自動的な決定」
に従って行動を続けると失敗を重ねます。

 

 

これに対して
「有効的な対処法」
があります。

 

 

イェール大学教授の
「マーク・ブラケット」
が残して有名な言葉がヒントになります。

 

 

「人は自分の感情を知れば心のレジリエンスがあがる」

 

 

レジリエンスとは
「精神的抵抗力」
という訳語があります。

 

 

自動システムに反応しないためには
「自分の感情を知る」
ということが大事ということです。

 

 

例えば
「友人と口論」
をした場面を想定してください。

 

 

仲が良ければよいほど
「口から出る言葉は、思ったことがそのまま出る」
ということはありませんか??

 

 

もし口論の際
「自分は今、友達に腹を立てている」
と感情にラベル付けをするとどうなるでしょうか?

 

 

自身の感情に対して
「思考を巡らせられる」
ようになります。

 

 

つまり
「熟考システム」
を働かせることになります。

 

 

この訓練を重ねれば
「感情のままに行動が生まれる」
ということを避けることができるでしょう。

 

 

アンガーマネジメントの
「怒ったら鏡を見る」
「7秒数える」
という有名な教えは、熟考システムを働かせる作業です。

 

 

言い換えれば
「自分の感情にラベルを張る作業」
です。

 

 

脳の自動システムの反応に対して
「熟考システムで対処する時間」

を意識して作っているということです。

 

 

このラベルを張るときに
「主語」
を変えるとさらに効果的です。

 

 

『私』は友達に腹が立っている

『あなた』は友達に腹を立てている

 

 

このように客観的なラベルを張ると良いでしょう。

実際に試してみてください。

 

 

ダイエットしているときにも効果的です。

 


A「私は甘いものが食べたい」

B「あなたは今甘いものを食べようとしている」

 

どちらのラベルを張った方が
「自制」
させられそうですか?

 

 

あなたは今、トレーニングをさぼろうとしている

あなたは今、休肝日にお酒を飲もうとしている

あなたは今、運転中にスマホをいじろうとしている

 

 

行動のメカニズムを先回りした
「ラベリング」
と言う技術です。

 

 

コンマ何秒かの時間で
「自動的に感情で行動を選択しない」
ことを実現できます。

 

 

人の行動のほとんどは
「無意識のうちに選択をしている」
という事実があります。

 

 

無意識な行動は
「複雑な社会では失敗」
することにつながりかねません。

 

 

少しだけ
「環境を整える」
ことが大切です。

 

 

ビジネスにおいては大きな成果を導いている
「行動マネジメント」
につながります。

 

 

行動の環境を整え、最適な行動に導くのが
「行動創造理論」
です。

 

特に営業とマネージメントの領域では、すさまじい効果を発揮しています。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。

 


脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

  • 脳科学

  • 心理学

  • 行動経済学

 

上記のノーベル賞を取った研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。

科学を基軸とした営業技術を身につけ、売上が飛躍的に伸びるプログラムです。

 

  • 営業研修

  • マネージメント研修

  • 能力開発トレーニング

 

「もっと売上に繋がる営業研修を実施したい」
「確実に営業力が上がる営業研修はないか」
と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムです。

 

 

営業で成果を出すには
「人の本能の行動に合わせる」
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今日は「感情と理屈」というテーマに触れてみました。

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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