【ビジネス寓話シリーズ】「キツネときこり」営業とマネージャーが得るべき教訓

2022.03.20

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

キツネと狩人の行動と選択にあなたが得る教訓は?

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「キツネときこり」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

—————————————————–

 

キツネが狩人から逃れて来て、きこりを見つけたので
「かくまって下さい」
と頼みました。

 

 

きこりは、それならばと
「きこりの小屋」
に隠れるように勧めました。

 

 

やがて、狩人が来て、
「キツネがこちらに来なかったか?」
と尋ねました。

 

 

するときこりは口では
「見ていない」
と言ったものの、狐のいるところを指でさしました。

 

 

狩人は、手のほうには注意を払わず、言葉を信じて立ち去りました。

 

 

キツネは狩人が立ち去ったのを見て、礼も言わずに出て行こうとしました。

 

 

きこりは
「命を助けてもらって、礼も言わないのか」
とキツネに言います。

 

 

しかしキツネは
「あなたの手の動きが言葉と同じだったら、私も感謝したでしょうね」
と言いました。

 

—————————————————–

 

 

「言葉と行動が一致しない」
というお話です。

 

 

あなたの周りにもいるのではないでしょうか?

もしかしたらあなた自身に心当たりはありませんか?

 

 

運動をはじめる

ダイエットをはじめる

整理整頓をしてきれいなままにする

 

 

最初の言葉は立派なものの
「結局行動が伴わない」
なんてことはないでしょうか?

 

 

■なぜ言うのは出来ても、行動が創られないのか?

 

 

趣味の世界なら良いのですが
「ビジネス」
で同じようなことが起きたら困ります。

 

 

お客様との約束を守らない

納期に間に合わない

上司の指示を聞かない

 

 

こんなことになりかねません。

では口だけで行動が伴わない原因はどこにあるでしょうか?

 

 

「意識が低いからだ」

「意志が弱いからだ」

「そもそもやる気なんてないからだ」

 

 

もし1つでも思ったあなたは大間違いです。

そもそも行動と意思はあまり関係がありません。

 

 

意志を強くしたからと言って
「行動が創られる」
というわけではありません。

 

 

行動を創る1番の方法は
「意識すらせず行動が創られる」
事の方が重要です。

 

 

3日坊主を克服するには
「努力より分析が大切」
という言葉がありますがその通りです。

 

 

行動を継続させるには
「一番簡単な行動を続ける」
ということです。

 

 

例えば運動をする中で、一番楽なのはどれでしょうか?

 

 

A 30分ジョギングする

B 5分ジョギングする

C 運動できる格好に着替える

 

 

多くの人は運動をしようとしたときに
「A 30分ジョギングする」
ことから始めようとします。

 

 

この行動が間違いです。

30分ジョギングするのは1週間後で十分です。

 

 

まずは靴だけ履き替えてみましょう。

初日はこれで十分です。

 

 

人の脳は欲張りで
「やったことにすぐ対価を欲しがる」
という性質を持ちます。

 

 

靴が履けただけで、自分のことを褒めてあげてください。

 

 

少し極端に書きましたが
「脳のメカニズム」
から考えると最も有効なマネジメントです。

 

 

会社で部下の行動を創りたいときも同様です。

 

 

出来るだけ
「行動を細かくする」
事がポイントです。

 

 

そしてできた事実を褒めてあげてください。

部下の承認欲求も同時に満たされるの、でかなり有効なマネジメント術となります。

 

 

あなた自身や部下が行動が続かないとしたら
「行動マネジメント」
の方法が間違っているだけです。

 

 

意志の弱さなどは指摘する必要はありません。

 

 

■一番不思議なことは狩人の行動だった!?

 

 

キツネときこりのお話で
「不思議なこと」
が起きています。

 

 

不思議なことは
「狩人の行動」
になります。

 

 

なぜ狩人は指を指したほうではなく
「言葉を信じる」
事をしたのでしょうか?

 

 

人の行動のメカニズムから考えると起きにくいことです。

 

 

なぜならば人が一番重視する情報は
「視覚情報」
だからです。

 

 

どれだけ言葉を重ねても
「1つの視覚情報」
の方を重視するということです。

 

 

ことわざの
「百聞は一見に如かず」
というのは科学的根拠のある言葉です。

 

 

通常であれば
「言葉ではなく指を信じる」
というのが人の無意識の意思決定です。

 

 

狩人は間違った選択をしたため
「キツネを取り逃した」
ということになります。

 

 

視覚情報を意識するのは
「営業」
でも全く一緒です。

 

 

あなたの提案のセールスポイントを
「視覚情報に変換する」
だけで成約率は飛躍的に高まります。

 

 

提案の理解度

導入した際の想像

記憶への定着

 

 

いずれの点でも大きな効果期待できます。

 

 

出来る限り
「リアルな描写」
でプレゼンテーションをすると良いでしょう。

 

 

単に黒い色と伝えるより
「吸い込まれるような黒」
と表現したほうがイメージと記憶に残ります。

 

 

もちろん有形提案だけでなく
「無形サービス」
でも視覚情報に置き換えて伝えると良いでしょう。

 

 

キツネを取り逃したり狩人などではなく
「お客様を成約」
にあなたが導いてあげてください。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「キツネときこり」
をお送りいたしました。

 

売上直結型「BtoB」営業研修
無料相談受付中!
売上直結型「BtoB」営業研修ランディングページバナー

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

記事カテゴリー