あなたは勇者ですか?それとも馬鹿者ですか?
今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。
「倍返しの怪物」
どんな教訓があるのでしょうか?
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あるところに小さな村がありました。
この村は
「獰猛な怪物」
に悩まされていました。
村に続く1本道を、獰猛な怪物はふさいでいました。
勇敢な戦士たちが退治をしようとしても勝てません。
この怪物は特殊な能力を持っていました。
どんな攻撃に対しても必ず2倍の力で返すという能力です。
最初の戦士はこん棒で挑みました。
2倍のチカラのこん棒で叩きのめされました。
2番目の戦士は熱い炎で焼き殺そうとしました。
しかし2倍の火を噴かれて焼け焦げてしまいました。
3番目の戦士は鋼の剣で挑みました。
2倍の長さと切れ味の剣で切られてしまいました。
誰も勝てないので、村人たちは退治することをあきらめ辛抱して暮らすことにしました。
そんなある日村、一番の馬鹿者とよばれる
「ジャック」
が言いました。
「怪物を倒す方法がある」
ほとんどの村人は馬鹿にして笑いました。
それでも好奇心旺盛な者がついていきました。
ジャックは食べ物と水をもって怪物のところに行きました。
そして怪物に「おなかが空いていないかい?」と声を掛けます。
リンゴを1つ怪物の前に差し出すと、大きな口を開けました。
怪物はリンゴを取り口に放り込みました。
そして地面を強くドン!とたたきました。
するとリンゴが2つ出てきました。
ジャックが差し出したリンゴより赤くみずみずしいリンゴです。
さらに素焼きのツボに入った水を差し出しました。
怪物は水を飲み干すと黄金のツボに入った澄んだ水を2つ出します。
奇跡を皆に知らせようとジャックについてきた人が村に戻りました。
そして村人があつまります。
ジャックがにっこりと怪物に笑顔を見せます。
怪物はもっともっと素敵な笑顔になりました。
この瞬間、怪物は村の災害ではなく、村の恵みになったのです。
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倍返しの怪物の話からの教訓は
「普通のやり方が正しいやり方とは限らない」
というものです。
■セオリーで勝てなかったものと馬鹿者の違い
こん棒
炎
鋼の剣
上記の武器で怪物を倒すというのは
「間違いなくセオリー」
です。
力の強い勇敢なものが怪物に挑むというのは
「聞きなれたストーリー」
ですらあります。
ただし、セオリーは通用せず
「村一番の馬鹿者のアイデア」
が村に幸運をもたらしました。
ここでいう馬鹿者は
「劣っているのではなく、人と違った方法をやる」
という人物を指しています。
1990年代ごろまでは
「同じやり方を効率的に行うことが優れたビジネス手法」
でした。
しかし、今の市場は全く異なります。
同じやり方であれば
「機械やシステム」
に任せた方が正確でより早くできます。
今、ビジネスパーソンに求められることは
「過去と同じやり方を繰り返す人」
ではありません。
■あなたは今までのやり方で通用する商談を探して疲弊したいですか?
もちろんそれは
「営業」
でも同様です。
営業をしたときに
「お客様から良い反応を得られなかった」
という経験は誰しもあるでしょう。
営業でうまくいかない要因は様々あるでしょう。
お客様が頑固だった
聞く耳を持ってくれなかった
そもそも投資する予算を持っていない
あなたも
「お客様に要因がある」
としてしまうことはありませんか?
人には
「無意識の自己防衛」
の機能が備わっています。
自分の無力さを認めてしまうと
「動きが取れなくなるため、本能に備わっている防衛機能」
です。
ただし防衛機能に頼ってしまうと
「進歩」
があなたから失われることとなります。
あなたもご存じかもしれませんが
「2030年には50%の営業が職を失う」
と言われています。
システムの発展によりルーチンワークは機械と入れ替わる
市場の変化のスピードと規模がこれまでとは比べものにならない
お客様の購買ハードルがとてつもなく高くなる
何をやっても通用しない
「倍返しの怪物」
が目の前にはだかっている状況と同じかもしれません
営業に求められる
「従来のやり方でうまくいくお客様を探す」
ということでしょうか?
それで何とか
「予算を達成する」
のが営業の仕事でしょうか?
ジャックのような振る舞いが求められます。
課題を抱えたお客様に
「リンゴと水を渡し、笑顔を見せる」
ことで倍のお返しが得られる。
たくさんの笑顔で、たくさんの笑顔が返ってくると良いですね。
今日はビジネス寓話シリーズ
「倍返しの怪物」
をお送りいたしました。