第一印象で人の評価は決まってしまう「どこまで信じてよいかを脳科学で検証!」

2023.02.15

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

第一印象の評価はどこまで信じてよいのか?

 

 

今日は
「印象と本性」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①人の第一印象は何秒で決まってしまうのか?

②ちなみに第一印象はどれほど当てになるのでしょうか?

③第一印象だけでは判断できない、時間や順番でも変わるもの

 

 

■人の第一印象は何秒で決まってしまうのか?

 

 

人が生きていくにおいて
「第一印象」
は非常に重要です。

 

 

中学生の月報などでも
「メラビアンの法則」
とともに、身だしなみの重要性をうたっていたりします。

 

 

そして特に仕事においては、さらに重要な要素になるでしょう。

 

 

第一印象は
「最初の3秒」
で相手の脳が決定づけを行います。

 

 

そして最初の印象はなかなか変わりません。

 

 

理由は
「人の脳は自分が決めたことを指示する情報しか見ない」
からです。

 

 

第一印象でイマイチと感じたら
「イマイチとなる情報にしか気づかなくなる」
ということです。

 

 

その為、入社直後の研修では
「身だしなみや所作」
について教育をされることになります。

 

 

■ちなみに第一印象はどれほど当てになるのでしょうか?

 

 

ただし
「メラビアンの法則」
については多くの人が誤解をしています。

 

 

第一印象で
「視覚情報が55%を占める」
という情報から、見た目だけが重要と思われがちです。

 

 

しかし、全く違います。

 

 

視覚情報

聴覚情報

言語情報

 

 

全てを総合して判断をしているのです。

3つの知覚情報の中で、視覚情報が占める割合が多いという話です。

 

 

ビジネスにおいて重要なことは
「第一印象の判断はなかなか変わらない」
ということです。

 

 

営業であれば最初の印象が
「提案の価値」
にもつながるので、特に重要とされています。

 

 

しかし
「印象と本性は違う」
ということも事実です。

 

 

これにはある実験の結果があります。

 

 

心理学者
「ロビン・ドウズ」
の実験です。

 

 

ある大学院で募集をしたところ
「800名」
の入学志願者がいました。

 

 

800人を面接して
「評価の高い350人」
を入学させました。

 

 

ところがその後、急遽50名の追加が必要になりました。

評価の低い700位~800位の学生しか残っていません。

その中から50名を入学させることにしました。

 

 

上位350名+下位50名です。

 

 

そして入学から卒業までを調査しました。

 

 

成績

卒業率

コミュニケーション能力

 

 

全く上位と下位の順位に差はなかったということです。

 

 

つまり
「面接の印象」と「本性」
はつながらなかったということです。

 

 

■第一印象だけでは判断できない、時間や順番でも変わるもの

 

 

多く場合
「人は第一印象だけでわかったつもり」
になるということです。

 

 

ちなみに
「面接で印象が良い人」=「面接スキルの高い人」
と言い換えても良いでしょう。

 

 

面接の印象が良かったからといって
「他の能力も高い」
と考えるのは早計です。

 

 

人の印象の判断は簡単に左右されます。

 

 

例えば
「面接を受ける順番」
でも評価が簡単に変わります。

 

 

場面によって
「最初の人の評価が高くなる」
ということもあります。

 

 

もちろんその逆もあります。

 

 

また
「質問をする項目の順番」
だけでも評価は変わります。

 

 

このことは面接だけでなく
「営業の商談」
においても重要です。

 

 

第一印象だけでなく、情報の組み合わせや、面談の時刻も大いに影響します。

 

 

影響することを事前に先回り出来れば
「意図する結果を得る確率が飛躍的に上がる」
ということです。

 

 

面接を受ける人なら採用を去れる

面接をする側なら、優秀な人材だけを採用する

営業をする人なら契約を取れる

提案を採用する人なら、間違いのないものだけを選ぶ

 

 

全ては
「脳のメカニズムを先回りする事」
が重要です。

 

 

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私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
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今日は「印象と本性」というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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