本日の記事の見出し
失敗が許されない日本の企業文化の大きな弊害とは?
今日は
「失敗する権利を与える」
というテーマに触れてみたいと思います。
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①失敗が許されない文化からは何も生まれない
②組織が扱うべきは「損失回避のバイアス」
③失敗する権利を与えることでチャレンジの成功確率も高まる
■失敗が許されない文化からは何も生まれない
あなた自身は
「失敗」
というものをどう捉えていますか?
日本の文化というのは
「失敗が許されない」
という感覚が強いのではないでしょうか?
基本的な評価基準が
「加点方式ではなく減点方式にある」
というのが理由です。
組織体が大きくなればなるほど
「減点方式になる傾向がある」
というのはイメージができると思います。
減点方式となれば
「失敗によって失うのは信頼と評判」
となります。
リスクをとってチャレンジしたことは、誰も褒めてくれません。
そのような組織では、リスク回避の傾向がさらに強くなるでしょう。
■組織が扱うべきは「損失回避のバイアス」
そもそも人は
「損失回避性」
という強い行動メカニズムを持っています。
本能レベルの意思決定で
「生き残るために危険から回避する」
という強いバイアスです。
本能で損失を回避することに加えて
「仕組み上でもリスク回避傾向がある」
のであれば失敗を避けて通るでしょう。
1つの組織内の競争であれば良いかもしれません。
しかし国内の競合にとどまらず、や海外企業との争いとなれば状況は変わります。
失敗を回避しているだけでは戦えません。
もっと言えば
「今いる場所に居続けることも出来ない」
ということです。
組織のトップやマネージャーたちが考えるべきは
「失敗する権利を与える」
ということです。
リスクの高い選択をする際には
「ミスがゼロでも失敗する」
ことは起こりえます。
しかし失敗が許されないとなると、小さなリスクすら取ろうとしません。
消極的な選択では、むしろミスが生じる可能性も出てくるでしょう。
しかしマネージャー以上になれば
「ミスをする権利は許されない」
としたほうが良いでしょう。
失敗する権利
ミスをする権利
2つは似たように見えますが全く異なります。
ミスが生じるのは
「事前準備の甘さ」
からくるものであり、失敗とは別物です。
失敗は結果であり
「外部環境によるものが多い」
ということです。
準備不足や見立てが甘かったというのは
「自分たちのミス」
なので、叱責の対象となるでしょう。
さすがに1度や2度は許容したとしても
「3度目を許す経営者はいない」
でしょう。
降格や減給などの処置をとるべきです。
他の社員にも示しがつかないですからね。
■失敗する権利を与えることでチャレンジの成功確率も高まる
失敗をする権利を与えるほうが
「成功確率は高まる」
といって良いでしょう。
意図した結果にならなかったとしても
「失敗」と「ミス」
の線引きが明確だからです。
結果が期待外れに終わったことを
「ミーティングで赤裸々に語る」
という機会を創ることです。
結果が外部環境によるものなのか
「身近らの準備不足によるものなのか」
を明らかにし続ける機会です。
成長企業の特長として
「悪い情報ほど早く回る」
というものがあります。
コミュニケーションが取れていない組織は
「良い情報しか表に出ない」
という傾向があります。
しかし組織運営で重要なことは
「失敗やミスを再現しない」
ことです。
無駄な行動を排除することがマネジメントにおいて肝要です。
失敗する権利を持たせることで
「損失回避のバイアス」
を外すことが出来るということです。
人事考査や報酬体系を変えるなど、大がかりな仕組みは必要ありません。
失敗をする権利を与えるだけです。
安心できる場所を広げるという選択です。
人の脳は安心できる場所でこそ、能力を最大限発揮できる器官でもあります。
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今日は「失敗する権利を与える」というテーマに触れてみました。