「4枚カードのクイズ」で明らかになる!?あなたの営業が上手く行かない理由

2022.05.30

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は
「クイズで明らかにする偏った思考」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①4枚カード問題にチャレンジしてみてください。

②恐らくあなたの選んだカードは「〇〇」のはず

③人の思考は無意識のうちに「思い込みに引っ張られる」

 

 

■4枚カード問題にチャレンジしてみてください。

 

 

これから出す
「4枚カード問題」
にチャレンジをしてみてください。

 

 

果たしてあなたは解けるでしょうか?

 

 

【4枚カード問題】

 

「A」「K」「4」「7」

 

 

上記のカードはすべて片面にアルファベットが書かれています。

もう片面には数字が書かれています。

 

 

これらのカードを数枚裏返して
「一方の面が母音ならば、もう一方は偶数である」
という仮説が正しいか確かめたい。

 

 

裏返す必要のある最小限のカードのみ選択して答えてください。

 

 

さて、あなたは解くことが出来るでしょうか?

 

 

■恐らくあなたの選んだカードは「〇〇」のはず

 

 

あなたは以下のうち、どの選択をしましたか?

 

 

「表が母音のカードのみ」

「母音のカードおよび偶数のカード」

これらを選んだのではないでしょうか?

 

 

つまり
「A」と「4」
を選択したということです。

 

 

しかし残念ながら不正解です。

 

 

【正解】

「A」「7」を裏返す

 

 

あなたが正解するために必要なことは
「仮説の確認」
ではなかったということです。

 

 

問題を解くために必要なのは
「仮説の棄却」
です。

 

 

仮説が棄却されるのは
「一方の面が母音で、かつもう一方の面が”奇数”だった」
というカードが存在する場合のみです。

 

 

言い換えれば、偶数のカードの裏面がどんなカードであろうと
「仮説には反しない」
ということに気づけたかどうかということです。

 

 

仮説では
「偶数のカードの裏側は母音に限定していない」
としています。

 

 

つまり
「4」
のカードは裏返す必要が無いということです。

 

 

この問題で確認すべきは
「一方が母音のカードの裏側」
です。

 

 

確認して奇数が出れば仮説が棄却されます。

 

 

そして
「一方が奇数のカードの裏側」
を確認します。

 

 

確認して母音が出れば仮説が棄却されます。

 

 

もし解けなかったあなたは
「問題文の言葉」
によって思考が引っ張られたということでしょう。

 

 

■人の思考は無意識のうちに「思い込みに引っ張られる」

 

 

解けなかった人の思考は、問題文の
「一方の面が母音ならば、もう一方は偶数である」
という文章に引っ張られています。

 

 

「母音」

「偶数」

 

 

2つの文字にあなたの思考は
「決めつけ」
を無意識のうちに行っています。

 

 

つまりこの時点で
「あなたの仮説(思いこみ)」
が創造されたということです。

 

 

そしたあなたの脳は
「自分の思い込みが正しい」
と確認するための情報だけを集めるようになります。

 

 

もっと言えば
「あなたにとって都合の悪い情報を無視する」
ということです。

 

 

まだ意識をして情報を遮断していれば良いでしょう。

 

 

しかし都合の悪い情報無視するのを
「無意識のうちに選択をしている」
ということです。

 

 

「確証バイアス」
と呼ばれる意思決定のメカニズムです。

 

 

例えば最初の約束遅れてきたとします。

 

 

すると
「ルーズな人」
と決めつけを行います。

 

 

その後は、遅刻をしなくても情報として捉えず
「ルーズさにつながる情報だけを見る」
ようになります。

 

 

ビジネスでも同様です。

 

 

「広告出せば新規顧客が集まる」
と思いこんだ人は、広告の良い部分だけを密陽になります。

 

 

そして
「損失の痛み」
を感じるまで続けてしまいます。

 

 

初めて研修を行う会社であれば
「研修をすれば人は変わる」
と思い込みます。

 

 

しかし脳のメカニズムから考えれば
「研修をやってもかわらない」
でしょう。

 

 

特によくある
「普通の講師が普通の話をするだけの研修」
では尚更です。

 

 

変わらないことを前提に
「変化を創り出すために必要なプログラム」
が構築されている必要があります。

 

 

そのためには
「脳メカニズム」
を熟知していなければなりません。

 

 

ビジネスの世界では、営業側もお客様も
「思い込み」
によってコミュニケーションがとられています。

 

 

「〇〇だろう」
というものを商談では最初に取り除く必要があります。

 

 

商談において重要なことは
「課題を特定し、最適な解決方法を見つける」
ということです。

 

 

そのためには
「自分にとって都合の良い情報ばかりを集める」
というメカニズムから離れなければなりません。

 

 

正しいコミュニケーションを取れば、実現することは可能です。

 

 

これからの営業には
「脳のメカニズムを先回りする営業技術」
が求められます。

 

 

私の提唱している
「行動創造理論」
であなたの営業は変化することでしょう。

 

 

今日の記事は
「科学を基軸とした営業技術」
の1つに触れてみました。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。


脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

  • 脳科学

  • 心理学

  • 行動経済学

 

上記のノーベル賞を取った研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。

科学を基軸とした営業技術を身につけ、売上が飛躍的に伸びるプログラムです。

 

  • 営業研修

  • マネジメント研修

  • 能力開発トレーニング

 

「もっと売上に繋がる営業研修を実施したい」
「確実に営業力が上がる営業研修はないか」
と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムです。

 

 

営業で成果を出すには
「人の本能の行動に合わせる」
だけです。

 

 

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今日は「クイズで明らかにする偏った思考」というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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