今日は
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。
今日のお話は
「ファミリークリスマス」
です。
どんな教訓があるのでしょうか?
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シアトルで起こった出来事です。
家計は大打撃を受けていました。
父の商売は破綻
求職はほとんどゼロ
国中が不況
その年のクリスマス
ツリーがあったが
「プレゼント」
はありませんでした。
そんな余裕はとうていありませんでした。
クリスマスイブの晩
「家族はみんな落ち込んだ気持ち」
で寝床につきました。
よく朝起きてみるとツリーの下に
「プレゼントが山のように」
積みあがっていました。
高揚感に包まれた家族は
「記録的な速さ」
で朝食をてべ終えました。
まず母が期待に目を輝かせてプレゼントを開けると
「数か月前になくした古いショール」
でした。
父が開けると
「柄が壊れた斧」
姉が開けると
「前にはいていたスリッパ」
弟の一人は
「継ぎはぎのズボン」
私は
「11月に食堂でなくした帽子」
でした。
これまでに
「古い、捨てられた品の1つひとつ」
が全くの驚きでした。
みんなが
「ゲラゲラと大笑い」
しています。
このプレゼントは
「一番下の弟の仕業」
でした。
「無くなっても騒がれないようなもの」
を何か月も前からコツコツと集めていました。
そしてクリスマスの日
ツリーの下に
「プレゼント」
としておいたのです。
気持ちがとても明るくなりました。
私たちの中では
「最良のクリスマス」
と記憶をしています。
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人はついつい
「無いものを欲しがる」
ことをします。
そして手に入らないことの
「ため息をつく」
こともします。
しかし
「今あるもの」
の大切さや幸せに目を向けてみたらどうでしょうか?
今、周りにいる人(家族、恋人、友人)
今、持っているもの(家、服、家具)
今、自身にある能力(知恵、健康、行動力)
これらを
「全て失った」
としたらどうでしょうか。
あるものを見れば
「すでに自分は幸福である」
と考えることができるはずです。
もしかしたら
「親しい人と喧嘩」
の原因の多くはこれかもしれません。
お互いに
「〇〇がない」
「〇〇をしてくれない」
とないものを見てはいないでしょうか?
「〇〇がある」
「〇〇をしてくれている」
と感謝ができれば言い争いは減る気がします。
こんな言葉があります。
「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ」
この言葉は
「パラリンピックの父」
と呼ばれるユダヤ系神経学者ルートヴィヒ・グットマンの言葉です。
傷痍軍人たちを治療している頃にかけた言葉だそうです。
このが考え方は現代では
「ネガティブ・ヴィジュアリゼーション」
という思考法で確立をされています。
今日の寓話の
「一番小さな弟」
はこのことを教えてくれました。
今年のクリスマスは
「今ある幸せ」
を噛み締めても良いかもしれませんね。
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤