【ビジネス寓話シリーズ】「もみの木とイバラ」物語に隠された営業に必要なコトとは?

2021.07.11

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

あなたはもみの木?イバラ?それとも…!?

 

 

今日は人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「もみの木とイバラ」

 

どのような教訓があるのでしょうか?

 

 

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大きくて立派なモミの木が
「足元のイバラ」
を見下していいました。

 

「おほん。私は世の中に色々と役に立つ、いだいなモミの木さまだ。」
と威張っています。

 

「おや? 私の足元に生えているお前は、全身がトゲトゲで、みんなからきらわれているイバラだな。」
といってイバラに質問をします。

 

 

もみの木はイバラに対して
「お前に一つ聞くが、お前には一体、何の取り柄があるのだ?」
と意地悪な質問をします。

 

するとイバラが
「確かに、私には何の取り柄もありません。でも…」
と答えました。

もみの木は
「…でも、なんだね?」
と見下した言い方をしています。

 

するとイバラが
「あっ、ほら、ほら。オノを持ったきこりがやって来ましたよ。まっすぐこっちへ向かってきますね。私たちに、なにか用でしょうか? いや、わたしはトゲトゲのきらわれ者ですから、きっと、あなたに用でしょう。人気者はたいへんですね…。」
ともみの木に言います。

 

 

さらに
「あれ? どうしました? 風もないのに、急に震え出したりして」

 

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イソップ童話の1つの
「もみの木とイバラ」
のお話です。

 

 

背の高いもみの木が、背が低くトゲだらけのイバラを見下しす。

結局、木こりにもみの木が切られてしまうというお話です。

 

 

イソップ童話には
「行動科学」
に基づく話が多いと感じています。

 

 

もちろん
「もみの木とイバラ」
にも行動科学の一部分が隠されています。

 

 

それは
「下方比較」
という行動科学が表現されています。

 

 

もみの木はイバラと比較して
「自分はすごい」
と思い込もうとしています。

 

つまり
「自分より劣る人と比べる癖がある」
ということです。

 

 

■下方比較は、人間にも備わっているメカニズム

 

 

「あいつよりマシ」

「自分のほうが良い成績を残している」

「自分のほうがいい点を取っている」

 

 

あなたも思ったことはありませんか?

誰にでも起こりうるメカニズムです。

 

 

下方比較のメカニズムは
「自己防衛の一種」
です。

 

 

生き物は
「生物として劣っている」
と認識をしてしまうと、生きていけなくなってしまいます。

 

 

そのため脳が
「他より優れている」
という反応を選択します。

 

 

人の失敗や悪い部分に
「目が行きやすい」
とにのも同じメカニズムです。

 

 

しかし下方比較は
「良いことはない」
と寓話でも教えてくれています。

 

 

■人の成長に必要なことは「優れた人と比べる」

 

人が成長路線するためには逆の
「上方比較」
が必要になります。

 

 

文字通り
「自分より結果を残している人と比較する」
ということです。

 

 

周りから成功者と言われる人は
「無意識に行っている」
事でもあります。

 

 

成功者と言われる人のほとんどは
「謙虚」
と言われています。

 

 

成功者たちは
「上方比較のメカニズム」
で行動をしているからかもしれません。

 

 

営業において
「自信を持つ」
ことは成功に1つの要素です。

 

 

ハロー効果といって
「自信のある姿勢が提案もよく見せる」
という脳のメカニズムがあります。

 

 

しかし自身のよりどころが
「あいつより優れている」
では、もみの木と一緒です。

 

 

あっさりと切り倒されて終わりになります。

 

 

自信を持つためには
「正しい営業力」
を身につけることです。

 

中でも一番効果的なのは
「再現性を持つ科学を基軸とした営業技術」
です。

 

 

人の行動のほとんどは無意識に選択されているので
「いくつかの法則」
があります。

 

 

もちろん法則でも
「様々な要素」
が組み合わさって選択をされています。

 

 

ただ様々な要素を
「客観的にとらえ、正しく対応する」
ことができれば、お客様の行動を導くことができます。

 

 

これからの営業に求められることは
「科学に基づく営業技術を身につけること」
です。

 

 

もみの木でもイバラでもない
「素晴らしい営業」
になるためにぜひ身につけてください。

 

 

ヒントはこのコラムの中にたくさんあります。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「もみの木とイバラ」
をお届けしました。

 

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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