【ビジネス寓話シリーズ】「農夫と息子たち」ダメな3人の息子に行動を取らせた技術とは?

2021.11.28

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

遊んでばかりいる子供たちに、富を手にさせた父親の最期の技術

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「農夫と息子たち」
というお話です。

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

———————————————-

ある農夫に働かずに
「遊んでばかりいる3人の息子」
がいました。

 

 

年老いた農夫は、死の間際に息子たちを呼び寄せて言いました。

 

 

「子供たちや、私の畑の一つに宝物が隠してある。収穫を終えたら深く掘り起こしてみなさい。」

 

 

息子たちは父親の死後
「畑を隅から隅まで」
深く掘り起こしてみました。

 

 

しかし宝物は見つかりませんでした。

その代わり翌年には大豊作に恵まれました。

 

———————————————-

 

このお話は
「イソップ童話」
の一節です。

 

 

イソップ童話の中でも
「ハッピーエンド」
のお話は日本でも有名です。

 

 

聞いたことがある方も多い話だと思います。

 

 

ではビジネスにはどんな教訓があるのでしょうか?

 

 

■望んだ結果が欲しければ行動が大切

 

当たり前の話ですが
「行動」
をしなければ何も手に入ることはありません。

 

 

あなたが
「○○したい」
「○○のようになりたい」
と思っても何も変わりません。

 

 

あなた自身が
「行動」
をしない限り世界は変わりません。

 

 

そして
「違う結果を出すためには、昨日と違う行動」
をする必要があります。

 

 

このお話に出てくる子供たちは
「遊んでいるばかり」
でした。

 

 

このまま遊び続けていたら
「手に入るもの」
は何もなかったでしょう。

 

 

父親の言いつけによって
「行動が変わった」
ためにこれまでと違う結果を手にしました。

 

 

売上をあげたいなら、違う営業をする。

ダイエットしたいのであれば食べない。

健康でいたいのであれば運動をする。

 

 

当たり前のことです。

やり方も知っているのも当たり前です。

 

 

しかし行動が生まれないのも当たり前のことです。

 

 

なぜなら
「人の脳には昨日と同じことを続けさせようとする仕様となっている」
からです。

 

 

人は無意識のうちに
「昨日と同じ行動を取らされている」
ということです。

 

 

なぜなら
「新しいチャレンジは失敗の可能性がある」
からです。

 

 

脳は命を守るために
「危険から避けさせようとする」
のが基本性能です。

 

 

つまり本能の選択です。

 

 

あなたの
「ちょっとした意志のチカラ」
などでは本能の選択に勝てません。

 

 

では、なぜ遊んでいるばかりの子供は行動がとれたのでしょうか?

 

 

2点目がこのお話の
「ビジネス上の一番の教訓」
です。

 

 

■行動を創るためには正しい技術が存在している

 

3人の子供たちは
「畑を耕して富を得る」
という結果になりました。

 

 

では、遊んでいるばかりの子供たちが、畑を耕したのでしょうか?

 

 

父親の言葉によって
「子供たちの行動」
が生まれました。

 

 

もし父親が亡くなるときに
「遊んでばかりいないで仕事をしなさい、畑を耕せば豊かになれる」
と伝えていたらどうだったでしょうか?

 

 

恐らく
「子供たちの行動」
は生まれなかったでしょう。

 

 

父親が伝えたのは
「畑に宝物が埋まっている」
でした。

 

 

宝物が埋まっているという言葉で
「子供たちの正しい行動」
が作られたというお話です。

 

 

子供たちの行動が生まれた理由は
「脳のメカニズム」
に沿った言葉だったからです。

 

 

父親の言葉には
「短期的効能」
という技術が含まれています。

 

 

人の脳は
「長期的な成果より短期的な成果を好む」
という強いメカニズムがあります。

 

 

父親は
「宝物が見つかる」
と短期成果を目の前に提示しました。

 

 

短期的効能で
「子供たちの行動」
が作られたというお話です。

 

 

「ダイエットやトレーニングが上手くいかない理由」
も一緒です。

 

 

ダイエットやトレーニングの効果が出るのは
「1か月後や3か月後」
と先の時間です。

 

 

それよりも
「今日だけはいいか」
という短期的な欲求が勝ってしまい上手くいかなくなります。

 

 

今日の寓話では
「短期的な成果」
を手にしていませんが、本来は必要です。

 

 

長期的な効能だけでなく
「短期的な効能」
を手にできる仕組みを入れることが成功の秘訣です。

 

 

営業の提案でも一緒です。

 

 

特にB2Bの提案では
「長期的な成果」
を導くものが多くなります。

 

 

その中でも
「短期的な効能が得られる」
と提案に盛り込むことで、成約率が飛躍的に高まります。

 

 

理由は
「脳のメカニズムに沿った提案」
だからです。

 

 

脳のメカニズムを先回りすれば
「誰もが売れる営業」
になります。

 

 

遊んでばかりの子供でも
「豊かな作物」
を手に入れたように…。

 

 

脳のメカニズムを先回りする営業をもっと知りたいのであれば
「私の提唱している行動創造理論」
に触れてみてください。

 

 

9,000人をトップセールスにした技術が、体系的にまとめられています。

主には営業研修を通じて身につけることが出来ます。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「農夫と息子たち」
をお送りいたしました。

 

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行動創造理論第一人者
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