【ビジネス寓話シリーズ】「逃げた黒丸烏」あなたもカラスと同じことをしている!?

2022.06.26

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

あなたはカラスではない、人間なら目の前の解決先をつかむべきでは?

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「逃げた黒丸烏」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

——————————————–

 

ある男が黒丸烏を捕まえ、足に紐をくくりつけて子供に与えました。

黒丸烏は人間と一緒に暮らすのに耐えられず、一瞬放してもらった隙に逃げ出しました。

 

 

その後、黒丸烏は巣を作りました。

ところが、紐が小枝にからまり、飛びたつこともできません。

 

 

いよいよ死にそうになって独り言して言うには、
「ああ、情ない。人間の所で奴隷の生活を嫌がったばかりに、うかうかと命までも失うことになったとは」

 

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さほどでもない危険から逃れようとして、もっと恐ろしい目に遭うような人に、この話は合うだろう。

上記のように教訓が原文には添えられています。

 

 

さて、このお話をビジネスの視点で見たとき、どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

■ビジネスでつらいことといえば何を思い浮かべますか?

 

 

仕事において、あなたにとってつらいことは何ですか?

 

 

上司やお客様に叱られた

上手く商談ができなかった

計画したとおりに進まなかった

 

 

仕事で上手く行かない時は、つらいこともあります。

とはいえ、ビジネスで失敗しても命を取られるわけではありません。

 

 

ただしあなたの仕事が上手く行かない理由が
「命を守るため」
だとしたらどう思いますか?

 

 

人の行動無意識のうちに
「命を守る選択によって決められている」
ということはご存じでしょうか?

 

 

例えば、仕事で上手く行くようにするために
「何かしらの努力」
をしているでしょうか?

 

 

書籍を読んで知識を手にする

自己研鑽のためにセミナーを受ける

売れている先輩営業の真似をする

 

 

「努力をすれば結果が変わるかもしれない」
というのは誰もがわかっています。

 

 

しかし意識して取り組める人はわずかです。

 

 

理由は単純で
「人の習性で目の前の困難から逃げるようになっているから」
です。

 

 

物語のカラスと同様に
「大した困難ではないのに逃げてしまう」
と一緒です。

 

 

これは
「最小努力の法則」
と呼ばれるものです。

 

 

同じ結果を得るためならば
「人は最小限の努力しかしない」
というのが遺伝子にインプットされています。

 

 

人の脳は都合の良いことばかり考えます。

 

 

恐らくこれくらいで出来るだろうと、たかをくくり
「結局上手く行かない」
事を繰り返しています。

 

 

上手く行かないことは避けたいのに
「本能の選択(最小努力)」
によって、また上手く行かないことを繰り返しています。

 

 

ひもを巣にからませてしまった烏のように…

 

 

■困難を乗り越えるために最も簡単な方法とは?

 

 

ではどうしたら良いでしょうか?

解決方法も単純です。

 

 

最小努力でも
「困難をクリアする術を手にすれば良い」
ということです。

 

 

人の行動の多くが無意識に選択されています。

 

 

無意識に選択されるならば
「選択するものを変えてしまう」
ことが簡単です。

 

 

「困難を乗り越えよう!」
と意識しても上手く行かないならば、無意識の選択を変えてしまえばよいということです。

 

 

ビジネス上の技術においても可能です。

 

 

「脳のメカニズムを先回りする技術」
を用いればよいということです。

 

 

特に営業とマネジメントにおいては
「技術として体系化された」
者が存在しています。

 

 

プログラムを組むのようなものです。

 

 

例えば部下の行動を変えたいのであれば
「簡単に超えられるゴールを設定する」
というマネジメント術が使えます。

 

 

人の脳が最小努力しかしないのであれば
「最小努力で越えられるハードルを細かく設定する」
というマネジメント術です。

 

 

さらに脳は
「短期的報酬を好む」
という性質があるので効果的です。

 

 

マネジメントにおいて
「大きな指示」
はあまり効果がありません。

 

 

営業においても一緒です。

 

 

トップセールスは
「敢えてマイナス面を伝える」
事を行っています。

 

 

理由は
「お客様の脳がどう動くか?」
ということを知っているからです。

 

 

トップレベルの営業は無意識に行動をしているので
「言語化」
は出来ていません。

 

 

しかしトップセールスを9,000人以上輩出した
「営業術」
には営業に必要なものが体系的にまとまっています。

 

 

もしあなたも営業成績を伸ばしたいのであれば
「最適な営業技術を用いるだけ」
で達成することが出来ます。

 

 

黒丸烏のように逃げるだけでなく
「困難を乗り越える術を手に入れる」
のが人間の知恵ではないでしょうか?

 

 

目の前にあるのであれば、ただ手にすれば良いだけです。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「逃げた黒丸烏」
をお送りしました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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