【ビジネス寓話シリーズ】ちょうふく山のやまんば「あなたの行動を止める恐れの源泉」

2021.06.13

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

あなたは逃げだした力持ちですか?それとも大ばんばですか?

 

 

今日は人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「ちょうふく山のやまんば」です。

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

——————————-

 

むかし
「ちょうふく山」
という山のふもとに小さな村がありました。

 

 

この山には
「恐ろしいやまんば」
が住んでいました。

 

 

ある日やまんばが
「子どもを産んだから、ふもとに住む村人に祝いの餅をもって来い」
といいつけました。

 

 

村人は餅をついたものの
「みんな怖がって」
持っていこうとしません。

 

 

そこで村人が話し合って
「村一番の乱暴者のカモ安と権六」
に頼もうということになりました。

 

 

ところが二人もやまんばが怖くて
「道を知らないから行けない」
とごねました。

 

 

そこで、村一番の
「年寄りの大ばんば」
が道案内役としてついていくことになりました。

 

 

こうなっては
「乱暴者の2人も嫌だ」
とは言えなくなってしまいました。

 

 

3人で餅を抱えて山を登っていきました。

 

 

だんだんと日が暮れたころ
「もちはまだか!」
とやまんばの声が聞こえました。

 

 

カモ安と権六は震え上がって
「大ばんばと餅」
を置いて逃げていってしまいました。

 

 

大ばんばは、しかたなく餅をその場において、
「頂上まで行きやまんばの家を訪ね事情を話しました。

 

 

すると昨日産まれたばかりの
「”まる”という子ども」
がひとっ飛びで餅を担いで帰ってきました。

 

 

その後大ばんばは、やまんばに引き留められて
「二十一日間」
やまんばの家の世話をしました。

 

 

そのお礼にとやまんばから
「錦の反物」
を貰って帰りました。

 

 

大ばんばが村に戻ると自分が死んだものと思われていて
「葬式」
をしているところでした。

 

 

村は大騒ぎになりましたが、大ばんばは事情を話して
「やまんばからもらった錦」
をみんなにも分けてあげました。

 

 

しかし不思議なことにこの反物は
「いくら使ってもなくならない」
ものでした。

 

 

それからというもの、村のみんなは幸せに暮らしたそうです。

 

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最初はやまんばは
「怖い」
という話でした。

 

 

実際はなくならない反物で
「幸せ」
をもたらしてくれました。

 

 

村人たちは
「やまんばの本質」
を知らなかったために恐れていたことになります。

 

 

■力持ちの2人が逃げだしたのは「本能」による行動

 

 

人も動物ですから
「本能」
によって行動する部分が大きいということはご存知でしょうか?

 

 

1つご質問です。

 

 

あなたが全く知識もなく初めて
「ラクダという動物に遭遇した」
としたらどういう行動を取るでしょうか?

 

 

恐らく
「近づいてなでる」
なんてことはしないはずです。

 

 

なぜならば
「知らない」
からです。

 

 

知らないモノに対して近づくというのは
「命を脅かす可能性」
があるためです。

 

 

人の遺伝子に書き込まれた一番強い情報は
「命を守ること」
です。

 

 

このお話では、やまんばついて知らないために
「恐れを抱き近づかない」
と村人たちは選択をしました。

 

 

■無知であることは恐怖を引き起こし行動を止めてしまう。

 

 

本能の選択は
「ビジネス」
でも同様に表れます。

 

 

例えば
「新しいチャレンジ」対して無意識に拒否をする」
のも本能によるものです。

 

 

今のままであれば
「わかっているから安全」
と無意識に感じているからです。

 

 

何か新しいことをやるのは
「恐怖」
と感じてしまうということです。

 

 

行動科学では
「現像維持バイアス」
と呼ばれるものです

 

 

無意識のうちに昨日と同じことを選択するメカニズムです。

 

 

しかしこれまでと違った
「成果」
を出すには邪魔なメカニズムです。

 

 

これまでと違った成果を出すには
「これまでと違う行動」
をするしかありません。

 

 

勝手に性が買落ちてくることは、そうそうありません。

 

 

チャレンジしてみたらやまんばのように
「以外に優しい」
かもしれません。

 

 

しかし実は変化のスピードが早い市場で
「何も変えない」「チャレンジしない」
という方がよっぽど恐ろしいと思います。

 

 

本当に知らない生物に近づいたら
「命を落とす」
ことにつながるかもしれません。

 

 

しかし
「ビジネスでチャレンジ」
したからと言って命を落とすことはないでしょう。

 

 

じつは
「大したことではない」
ということです。

 

 

あなたが
「何かを変えたい」
と思っていても何も変わりません。

 

 

何かを変えるのは
「あなたの行動」
だけです。

 

 

しかし大ばんばは、なぜ山んばの家を知っていたのでしょうか?

過去に行ったことがあるのでしょうか?

 

 

もしそうなら
「恐れることはない」
というのも理解できますね(笑)

 

 

行動を創るのは
「目の前の情報」と「過去の記憶」
を結び付けて生まれます。

 

 

何も知らないことは
「恐怖」
を引き起こし、行動は生まれません。

 

 

知ることで恐怖は和らげることができます。

 

 

そして組み合わせる
「記憶」
を変えることで行動が生まれます。

 

 

おおばんば
「無意識のうちに行っていた」
ことです。

 

 

あなたは恐れて逃げ出す力持ちですか?

それとも恐れず山んばに会いに行くおおばんばですか?

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ「ちょうふく山のやまんば」をお送りいたしました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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