本日の記事の見出し
それは決して論理的思考ではありません
今日は
「有名な論理的思考」
について触れていきます。
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①非常に有名な論理的思考の例
②実は多くの人が間違えている論理的思考
③さらに誰にも見えていない間違いとは?
■非常に有名な論理的思考の例
「論理的思考」の例でも非常に有名なので
ご存知の方もいらっしゃると思います。
ただ
「わかりやすく、重要な論理」
でもあるので、改めて確認をしてみたいと思います。
知っている人は「おさらい」で
初めて聞くひとは「気づき」
としてみてください。
朝、家を出ようとしたとき
「黒っぽい雲」
が出ていました。
その時、何を考えますか?
「雨が降りそうだ」
と考えるのではないでしょうか?
そう思ったあなたは何をしますか?
「傘を持って行こう」
とするのではないでしょうか?
この思考法を
「雲雨傘の論理」
と言います。
この一連の流れを分解すると以下のようになります。
雲-事実
雨-解釈
傘-行動
これらを組み合わせて考えるという思考ロジックです。
「雲が出ている」(事実)
というのは目で見て観察したことです
「雨が降りそうだ」(解釈)
というのは推測されるものです。
「傘を持っていく」(行動)
というのは具体的な行動です。
この3つのいずれかが抜けてしまうと
「問題解決には至りません」
というものが論理的思考です。
雲(事実)がなければ
「当てのない解釈」
となります。
雨(解釈)がなければ
「飛躍した考えとなり納得感」
に欠けるものとなります。
傘(行動)がなければ
「何をすればよいの?」
という状態になって何も解決されません。
この3つは
「常にセットで考える」
というのが重要です。
論理的思考の例ですが
「多くの人が間違ってしまうこと」
があります。
それは何でしょうか??
■実は多くの人が間違えている論理的思考
この時にやりがちな間違いは
「事実と意見や解釈を混同する」
ということです。
何が事実で、何が解釈で、何が行動か
このことが見えていない状況ということです。
例えば
「お客様は安いものを求めていると思う」
という意見があったとします。
これではわかりません。
客観的な消費データ?
一人の担当者の意見?
自分の推測?
これを回避するために
1事実
2解釈
3行動
このような見出しをつけて、文章や資料を整理することです。
論理的思考研修やトレーニングでは、明確なワークシートで作業をします。
もう1点重要なことがあります。
通常この間違いには気づかないでしょう。
普通に研修を受けているだけでも気づきません。
そのためフィードバックすら受けないかもしれません。
■さらに誰にも見えていない間違いとは?
誰も見えていないこととは
「行動は1つではない」
ということです。
雲が黒くて(事実)
雨が降りそう(解釈)
このことから導く行動は1つではありません。
そもそも
「出かけない」
という行動もあるわけです。
多くの人が行っていることは
「行動を決め打ちしてしまう」
ということです。
むしろ
「先に行動決めつける」
としているかもしれません。
そしてその行動を裏付けするための
「事実と解釈」
を並べることの方が多いでしょう。
一見形としては整理されているので
「論理的思考」
として成立をしています。
そのため説得力も生まれるかもしれません。
しかし決め打ちで出来上がった答えです。
そのまま進んだ結果どうなるでしょうか?
恐らくは
「簡単に穴に落ちる」
という結果になるでしょう。
これは脳のメカニズムが引き起こしていることです。
「自身の居心地の良い行動」
を脳は無意識のうちに引っ張り出してきます。
そして
「その行動を裏付ける情報」
だけが目に付くようになります。
プレゼンテーションが上手い人はや役職が上の人は、
この情報で周りを巻き込むことができます。
「論理的思考」
の体をなしているだけで、実際は論理的でも何でもないということです。
自動システムによる意思決定ではなく
「熟考システム」
による思考が求められます。
それには脳のメカニズムを正しく理解して、スイッチを入れる必要があります。
その結果
「初めて正しい行動」
が導かれることとなります。
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今日は「有名な論理的思考」に触れてみました。
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