本日の記事の見出し
行動変革に必要な条件は牛乳にあった!?
今日は
「行動変革の必須条件」
というテーマに触れてみたいと思います。
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■行動変革は本当に難しいテーマ??
当たり前のことを言います。
「これまで違う結果を導きたいのであれば、これまでと違う行動をする必要がある」
こんなことはビジネスパーソンであれば、誰もが知っていることでしょう。
ただ
「人が行動を変える」
というのは簡単でしょうか?
多くの人が
「わかっちゃいるけれど難しい」
と答えるかもしれません。
何なら自分自身で
「自ら変化への抵抗しているのではないか?」
と思える人さえいるほどです。
あなたも
「結局は元に戻ってしまった」
という経験があるかもしれません。
実は
「人の行動を変える可能性を高める方法」
というのは科学的に行えば簡単にできることが明らかになっています。
方法は単純で
「とびきり明確にする」
というだけです。
実際に行動変革を実現した研究を見てみましょう。
■人々を健康な食生活に変えるにはどうする?
ウェストヴァージニア大学のバターフィールド教授とビル・リーガー教授は
「健康的な食生活の推進方法」
を検討していました。
先ほど行動変革の条件は
「とびきり明確であること」
と書きました。
では
「健康な食生活を送ろう」
というのは明確な行動でしょうか?
残念ですが明確とは言えないですね。
ではどうしたら、明確になるでしょうか?
摂るべき食品は?
やめるべき食品は?
改めるのは朝食が良いのか?
改める尾は夕食が良いのか?
家の食事を変えるのか?
外食を変えるのか?
ざっと
「健康的な食生活を送る」
と考えても方法はいくらでも出てきます。
残念ながらこのままでは
「人の行動」
は創られません。
選択肢が多すぎて
「何をしたらよいかわからない」
となってしまうからです。
人の脳は選択肢が多いと
「変化をしない」
という選択を無意識に取ります。
デフォルトと呼ばれる基本行動です。
基本行動は
「変化をしない」
です。
方法が多いだけで
「変化をしない人間」
が1人誕生することになります。
研究では2人の教授で検討を進めていくのですが
「分析するだけ」
にとどまり、なかなか前に進みません。
ただ研究を進めていくうちに
「牛乳」
というアイテムにたどり着きました。
多くのアメリカ人は
「優秀なカルシウム源」
として牛乳を飲みます。
しかし同時にアメリカ人の食生活の中で
「唯一にして最大の飽和脂肪の摂取源」
でもありました。
計算をすると驚くべき結果がわかりました。
普通の牛乳から低脂肪乳に変えるだけで
「国が推奨する飽和脂肪の基準まで下げることができる」
ことがわかりました。
方法が明確になれば、後は実行するだけです。
では、どうしたら
「アメリカ人に低脂肪乳を飲ませる」
ことができるでしょうか?
方法は
「冷蔵庫においてもらう」
ということです。
決してふざけているわけではなく
「人は冷蔵庫にあるものを飲む」
からです。
実は、問題は思うより難しくはありません。
健康的な食生活を送るには
「飲食行動」
を変える必要はありません。
単純に
「購買行動」
を変えればよいだけです。
それならどこで??
もちろんお店です。
お店で
「低脂肪牛乳」
を買ってもらえばよいということになります。
他に変えるところはありません。
だんだんと行動が明確になってきました。
教授たちはヴァージニア州の2つの自治体で
「キャンペーン」
を行うことにしました。
2種間にわたって
「広告」
を打ちました。
通常の健康促進キャンペーンはつまらないものに映ります。
しかしこのキャンペーンは違いました。
人の脳に刺さるメッセージを明確に出しました。
メッセージ視覚的に
「コップ1杯の牛乳には5枚のベーコンと同じ脂肪がある」
と訴えました。
またお店では
「試験管に油を入れて、2リットルの牛乳にはこれだけの脂肪がある」
とパフォーマンスを見せました。
パフォーマンスを見た消費者の反応は
「気持ち悪い!」
でした。
行動を創るには
「とびきり明確な方法を示す」
「そして感情に訴える」
ことが重要です。
このキャンペーンを行った結果
「低脂肪牛乳のシェアは18%⇒41%」
まで拡大しました。
しかもその後も
「シェアは35%」
で定着をしました。
研究の結果から
「人を正しい行動に導くパターン」
がわかりました。
人の行動を導くには
「とびきり明確な方法を提示する」
ことが必要ということです。
■あなたの会社の社員の行動が変わらない理由も同様
私はこれまで多くの
「人材育成や能力開発の責任者」
とお話をする機会がありました。
行動創造理論のお話をすると
「本当に行動が変わるのですか?」
と疑問を投げかけられることが多くあります。
それほど行動変革というのは
「難しいテーマ」
であることを示しています。
ただ行動変革には
「単純なことを徹底することが重要」
ということです。
その1つが
「とびきり明確な方法を提示する」
ということです。
多くの企業では
「売上を〇〇円上げる」
「効率を〇〇%上げる」
「利益を〇〇%増やす」
といった目標が掲げられています。
KGIやKPIといった指標は共有されています。
さて今日の記事をご覧いただいて、改めて見て下さい。
上記の目標に対して、とびきり明確な方法はあるでしょうか?
目標の仕組みを変えなければ
「正しい行動」
は決して行われません。
思い出してみてください。
人の基本行動は
「変化しない」
だからです。
行動を変えるには
「単純なことを突き詰める」
だけです。
今日の記事で紹介した技術は
「行動創造理論の一端」
になります。
脳科学、行動科学を基軸とした行動創造理論を用いれば
「行動変革は簡単に実現できる」
ようになります。
P.S.
牛乳の実験にはあと2つからくりがあります。
行動創造理論の研修を受けた人はわかりますよね??
■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする
私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。
-
脳科学
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心理学
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行動経済学
上記のノーベル賞を取った研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。
科学を基軸とした営業技術を身につけ、売上が飛躍的に伸びるプログラムです。
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営業研修
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マネジメント研修
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能力開発トレーニング
「もっと売上に繋がる営業研修を実施したい」
「確実に営業力が上がる営業研修はないか」
と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムです。
営業で成果を出すには
「人の本能の行動に合わせる」
だけです。
成約率が50%向上した
新規案件数が10倍に増えた
たった1か月で売上が4.6倍になった
上記の成果を導いたプログラムにご興味をお持ちの方は、ご連絡をいただければと存じます。
売上に関する課題はすべて解決できるようになるでしょう。
今日は「行動変革の必須条件」というテーマに触れてみました。