問題解決に逆効果!?マネージャーがやってはいけないこと

2020.03.10

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は
「問題解決の方法」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

<index>

①60cmの穴が開いていたらどのように埋めるか?

②人が問題に目を向けてしまう事実をご存知ですか?

③問題解決を正しい方向に向かわせるスイッチの質問

 

 

■60cmの穴が開いていたらどのように埋めるか?

 

1つご質問です。

「もし壁に60cmの穴が開いていたらどうしますか?」

 

ほとんどの人は
「60cmの穴を埋める」
と答えるでしょう。

 

これは当たり前の話です。

なぜわざわざこのような質問をするのかと思うかもしれません。

 

 

「当たり前だと思う」
ことこそが行動メカニズムです。

 

実際に問題解決の際して
「60cmの穴をふさごうとするプロセス」
というのは間違いを引き起こすことが多くあります。

 

 

この60cmの穴の例は
「問題を分析する際に、大きさに見合った解決策を探そうとする」
ということです。

 

ビジネス上の問題に対しても
「同様のアプローチ」
を無意識に行っていることでしょう。

 

しかし問題解決に重要なことは
「問題と同じ大きさの解決策を見つける」
アプローチでは解決しないということです。

 

 

■人が問題に目を向けてしまう事実をご存知ですか?

 

このコラムでこのような記事を書きました。

 

行動を変える真実が判明!魔法のプロセスが子供を救った日

 

 

ここでは
「栄養不足の子供を救う」
という内容です。

 

衛生状態が悪い

貧困は蔓延

制浄水は普及していない

地方の人々は栄養に無知

 

このようなことが問題でした。

しかし、それを解決しようとしたら子供は栄養不足のままだったでしょう。

 

 

大切なのは
「今上手くいっていることは?」
と問いかけることです。

 

このスイッチを入れない限り
「問題と同じ大きさの解決策を探す」
という自動的な反応を繰り返すだけです。

 

その結果、次々と問題を見つけるようになります。

 

 

売上が上がらないのは営業力がないから

そもそも、管理するマネージャーが悪いから

管理するための情報するプラットフォームがないから

 

ではどこから手を付けて良いのか?
ということになるでしょう。

 

その結果
「優先順位がわかるまで現状維持」
と問題解決を放棄することになります。

 

 

しかし
「問題を探してしまう」
というのは人が無意識で自動的に行う意思決定です。

 

 

「人が問題に目を向けてしまう事実」
を明らかにしたものがあります。

 

それは何でしょうか?

 

 

■感情をあらわす単語辞書の比較

 

心理学者たちが
「感情に関する単語の辞書(英語)」
を調べました。

 

ANGRY 怒っている

ANNOYED イライラしている

APPREHENSIVE 心配だ

このように続いてい行きます。

 

このあと心理学者が
「感情を表す全ての英単語」
を調べました。

 

すると・・・

 

全558単語のうち
「62%の単語がネガティブな言葉」
ということがわかりました。

 

つまりポジティブな単語は
「38%しかない」
ということです。

 

この世界の言葉は
「ネガティブなものの方が多い」
という事実です。

 

 

この事実だけでなく
「人はマイナス面に意識が行く」
という性質を持っています。

 

 

良い出来事と悪い出来事の写真を見せた時
「悪い出来事の写真」
を見る時間の方に長く時間をかける

 

 

誰かの悪い評判を聞くと
「良い評判より心に残る」

つまり長いこと記憶に残るということです。

 

 

これらは数多くの研究で明らかになっています。

 

無意識で問題に向き合えば
「悪い部分」
に着目してしまうということです。

 

その結果
「あれもこれも問題だ」
と判断することになります。

 

 

もっととわかりやすい例をあげれば
「子供の成績表」
でしょう。

 

5がひとつ

4がみっつ

1がひとつ

 

この成績表で親はどこに着目するでしょうか?

 

ほとんどの親は
「1の評価」
に着目するでしょう。

 

そして子供にこう言います。

 

「なんでこんな成績を取ったのか」と・・・。

 

 

■問題解決を正しい方向に向かわせるスイッチの質問

 

改めて整理をすると
「解決策が必要な時」
問題に目を向けてしまうのが人の性質です。

 

このまま進んでしまえば
「理由を探し出し」
解決の道が閉ざされることになります。

 

 

その時に
「上手くいっていることはどんなことか?」
と自問してください。

 

問題に着目するのではなく
「解決策への着目」
へスイッチを入れる質問です。

 

 

そして次に
「行動の設計図」
を描くことです。

 

結果ではなく
「次にどんな行動を取るか」
「その次にどんな行動を取るのか」
と手順書を創るということです。

 

ここまでくればもう一息です。

 

それをいつやるのか
とスケジュール帖に記入することです。

 

 

この単純な仕組みが
「解決策を行動に変換する」
唯一の方法と言っても良いでしょう。

 

このスイッチを入れなければ
「脳のメカニズムのまま、問題に目を向けてしまう」
こととなるでしょう。

 

 

人の行動を創るには
「脳のメカニズムを先回りして、単純な仕組みを作り上げる」
ことだけが有効です。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する「行動創造理論」は
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

  • 脳科学

  • 心理学

  • 行動科学

 

これらの数多くの研究や知見を「ビジネスにおける行動」
に体系的に落とし込んだものです。

それを身につけ飛躍的に売上を伸ばすプログラムをご提供しています。

 

  • 営業研修

  • マネージメント研修

  • 能力開発トレーニング

 

「売上に繋がる研修を実施したい」
「確実にスキルが上がる研修はないか」
と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムですね。

 

ビジネスで成果を出すというのは
「人の行動を継続的に変化させる仕組み」
を本能の行動に合わせ考えてあげればよいだけです。

 

このようなプログラムにご興味をお持ちの方は、ご連絡をいただければと存じます。

ビジネスの課題をすべて解決できるようになるでしょう。

 

 

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今日は「問題解決の方法」というテーマに触れてみました。

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レゾンデートル株式会社代表取締役
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