本日の記事の見出し
これからのマネジメントの基本
今日は
「弱みは強み」
というテーマに触れてみたいと思います。
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①暗くて愛想のないベテラン社員がなぜ生き残れるか
②他の人ができないこと、苦手なことができるから
③これがコロナ禍におけるマネジメントの基本
■暗くて愛想のないベテラン社員がなぜ生き残れるか
先日こんな話を聞きました。
とにかく無口
口を開いても聞き取りにくい
取り立てて処理能力が高いわけでもない
このような人は組織の中では
「活躍できる機会」
は少なそうです。
ただこの方は
「総務で勤続40年」
を超えているようです。
しかもちゃんと
「特別な役割」
を担っているようです。
コミュニケーション能力が低い
事務処理能力も決して高くない
この人はなぜ生き残れているのでしょうか?
■他の人ができないこと、苦手なことができるから
この型が生き残る理由は
「弱み」
にありました。
暗い
言葉が聴き取りにくい
このようなスキルが発揮される場所が唯一あります。
それが
「慶弔事」
です。
大切な取引先の慶弔事には顔を出す必要があります。
その役割は総務が担うことが多いでしょう。
非常にデリケートですし、阻喪があってはいけません。
そんな役割にこの方は
「うってつけ」
だったということです。
通常の業務では
「弱み」
の部分と言えるでしょう。
しかし
「場面が変われば強みに変わる」
ということです。
極端な例ではありますが
「ナマケモノ」
も同じような性質です。
1日のほとんどを木の上で暮らします。
当然動いてもゆっくりで、他の動物には敵いません。
ではなぜ生き残れているのでしょうか?
それは
「動かない」
からです。
動物の視覚というのは
「動くものを捉える」
ように発達をしています。
つまり動かないものは
「捉えられにくい」
ということです。
通常は
「動きを速めること」
で外敵から身を守ります。
しかしナマケモノは
「速く動けないことを強み」
としているのです。
食べ物も
「他の動物には毒」
の葉っぱを食べています。
餌の競合がいないので
「ゆっくりでも十分にえさにありつける」
という寸法です。
■これがコロナ禍におけるマネジメントの基本
前述の総務の方は
「自分自身の特徴が強みである」
とは決して思っていないでしょう。
もしかしたら
「長年のコンプレックス」
だったかもしれません。
快活な人
暗い人
どちらが周りから好かれてきたかは想像がつきます。
さらに
「快活であるべき」
という一般的価値観が私たち脳にあるはずです。
ここでマネジメントについて考えるべきなのかもしれません。
これまでのマネジメントは
「あるべき」
に収めようとしてきました。
そのため
「市場で求められる強み」
もある程度、同一のものでした。
ただ市場が一変して
「強みが強みでなくなっている」
ことも数多くあります。
例えば
「お客様とすぐに仲良くなれる営業」
というのは重宝されてきました。
しかし対面営業が少なくなると
「この強みは強みではなくなる」
となっています。
オンライン営業では
「誠実で丁寧な説明ができる」
タイプがチカラを発揮しています。
むしろ
「営業が苦手だ」
と言っていたタイプかもしれません。
これからは
「強みにできる部分を見つけてあげる」
ことが人材育成です。
従来の
「あるべき姿に当てはめる」
というのでは生き残れないでしょう。
自分自身のことは
「客観的に見れない」
というのは脳のメカニズムです。
自分の脳の中では
「情報の種類に偏り」
があることは仕方がないことです。
なぜなら
「自分にとって馴染みやすい情報」
にあふれているからです。
このメカニズムから考えても
「他者が弱みではなく強みと気づく」
ことが非常に重要なマネジメントの要素になります。
そのためには
「従来のイメージや成果」
だけで捉えてはいけません。
その人が
「どんな行動を積み上げているのか」
を正しくモニタリングする必要があります。
これが
「コロナ禍で求められるマネジメントの基本」
です。
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今日は「弱みを強みに」というテーマに触れてみました。