おはようございます。
レゾンデートル齋藤です。
今日はコミュニケーションのテクニックをご紹介いたします。
まずご質問です。
どちらが強い印象が残りますか。
A 「この手術は必ず99%成功します」
B 「この手術では100人受けて1人が必ず死にます」
もし自分がこういう状況になったとき、どうでしょうか?
Aの言い方をされれば手術を受けると思いますし、Bの言い方をされたら考えてしまうのではないでしょうか?
確率だけの話をすれば同じ話です。
人間の心理はリスクを提示されたときに、より強く印象に残るということです。
これをコミュニケーションに活用すれば相手の記憶に強く残ります。
その記憶から想像をして行動につながるということです。
プレゼンテーションでは「ホラーポイントの提示」と言います。
少し視点を変えてみましょう。
営業マンがよくしてしまうことは、自分たちの製品・サービスの「良い点」を一生懸命アピールしてしまうことです。
ただこれでは自分たちの製品の話ばかりで、相手の印象に残りませんね。
大切なのは相手の状況を把握して、この製品・サービスを使うと「課題が解決される」ということを話す。
こういう視点で商談に臨まなければなりませんね。
ただ、これでも弱い場合があります。
そのときに使うのがホラーポイントです。
このままの状況を改善しないリスク
この製品・サービスを採用しないリスク
こういう点を伝えると、相手は強く記憶します。
例えばセキュリティ対策をしないと、10億円の損害が出る状況を放置している
という具合でしょうか。
セミナーでもホラーポイントの話をするのですが、結構こういう意見が出ます。
「ホラーポイントはわかったのですが、中々言えない気がします。」
確かに伝える側にもブレーキが掛かるのはわかります。
ただそれはなぜでしょうか?
質問を変えましょう。
子どもたちに歯を磨く理由を説明するときを考えてみてください。
「歯がきれいになるよ」
と説明する人はいないのではないでしょうか?
相手のことを本気で考えていればホラーポイントは伝えられるのではないでしょうか?
ホラーポイントの指摘に躊躇してしまうということは、相手の立場に立って考えていない。
という目安にもなるかもしれません。
相手を動かす魔法のテクニック
「ホラーポイントの提示」
でした。
ただ、ホラーポイントだけを使い続けるのは逆効果なので気をつけてください。
痛いところをつつかれっぱなしは気分がよくありません(笑)
ここぞというポイントで使ってみてください。
相手のことを本気で考えれば使えると思います。
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤