話を聞いてもらう魔法 講師のファシリテーション術

2016.10.15

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

おはようございます。

レゾンデートル齋藤です。

 

1自分が司会をしている、でも周りがうるさい・・・

2話を聞いてもらう魔法

3プレゼンテーションでの応用方法

 

 

昨日もトレーニングに登壇してきました。

 

 

私のトレーニングは

「基本的にワーク中心」

の内容です。

 

 

「ディスカッション」

をするワークでは、非常に盛り上がり終了時間を迎えても、中々議論が終わりません。

 

 

こんな感じです。

5~6あるテーブルの島でそれぞれ議論が盛り上がっています。

 

「時間となりました。話し合いを終了してこちらをご覧ください」

と声をかけても、誰も話しをやめようとしません。

 

ディスカッションを続けてもいいのですが、次のワークに移行して学びと気づきを深めなければなりません。

 

 

そんな時

「参加者を引きつける」

にはどうすればよいでしょうか。

 

 

部屋に響く議論の声より

「大きな声で終了を促す」

のが良いでしょうか?

 

 

これは余り効果的ではありません。

 

 

「威圧的」

にもなりかねないので、その後の進行にも良い影響は与えなさそうです。

 

 

一番効果的なのは

「終了です。こちらをご覧ください」

と言って手をあげます。

 

 

そして

「そのまま黙る」

ことです。

 

 

10秒するほどすれば、

「すーっと」

部屋が静かになります。

 

 

前に座っている人は、講師が待っているのに気づきます。

その気づきが広がっていき、自然と話し合いが終了となります。

 

 

静かになったところで、落ち着いた声で

「よろしいでしょうか」

と一声変えることで、場面の転換ができます。

 

 

このことは普段のコミュニケーションでも効果的です。

 

 

人に聞いてもらいたいときには

「まず黙る」

ことです。

 

 

「聞いてもらいたいのに黙る」

というのは不思議かもしれませんが、人間は変化に反応する生き物です。

 

 

「話す⇒黙る」

この変化に反応し、耳を傾けるというメカニズムです。

 

「間」という言い方がわかりやすいでしょうか。

 

 

「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」

と言ったあとで、2秒ほど黙ってから話してみてください。

 

 

「ん?なに?」

聞き手が前のめりになるのがわかりますよ。

 

 

このファシリテーション術は

「プレゼンテーションの場面」

でも活躍します。

 

 

「ここがポイントです」

といって2秒黙る。

 

 

普段の会話でも、プレゼンテーションの場でも、誰でも使える魔法です。

 

 

良いコミュニケーションを作り出すために

「黙る」

こんな魔法を使ってみてはいかがでしょうか。

 

 

レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~

齋藤

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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