50%以上の従業員が望んでいる報酬制度とは?

2018.03.01

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は

「望まれる報酬制度」

というテーマに触れてみます。

 

 

今年度も

「残り1か月」

という企業も多いと思います。

 

「人事査定」

は進んでいるでしょうか?

 

 

マネージャーにとって大変な時期とも言えます。

 

 

皆さんの組織では

「どのような報酬制度」

になっていますか?

 

 

平等主義

成果主義

 

いろいろとありますが

「公平性」

が必要になります。

 

 

非常にデリケートな問題なので

1ルールや制度の一貫性

2個人に偏りがないこと

3情報の正確性

これらが求められます。

 

 

もし同期社員の中で

 

「自分だけ」

昇進できない

昇給がない

としたらどう考えるでしょうか?

 

 

もし

「明確な理由やエビデンスがない」

としたらそれこそ大きな不信感になるでしょう。

 

 

また情報や判断に過ちがあった場合

「修正できる制度」

は整っているでしょうか?

 

 

日本の企業は

「報酬制度が整備されていない」

組織が非常に多いようです。

 

一方で

「従業員はどんな報酬制度を望んでいるのか」

はご存知でしょうか?

 

 

これには

「多くの研究理論」

が存在します。

 

 

それらをまとめると

「4つの報酬制度」

にまとめることができます。

 

 

1平等分配

2必要性分配

3実績に応じた分配

4努力に応じた分配

 

この4つです。

 

 

【1平等分配】

年齢、性別、能力などの個人差

をすべて無視して完全一律に分配する方法です。

 

 

この方法は

もっと欲しい

そんなにいらない

という意見も出てきます。

 

 

均一にするには

「最適」

だとはだれも思いません。

 

 

【2必要性分配】

これは職能的には同じ給与水準でも

「扶養家族の数」

などで配分を変えるという方法です。

 

 

しかし同じ結果を残したのに

「扶養家族が多いから」

という理由だけで

 

 

「報酬に大きな差」

をつけられたら不満に思う人も出てくるかもしれません。

 

 

【3実績に応じた分配】

これはいわゆる

「成果主義」

です。

 

しかし実績というのは

「環境」

「才能」

「運」

によって影響が大きくなります。

 

これに恵まれなかったら

「生涯低賃金」

ということになります。

 

 

【4努力に応じた分配】

努力というのは

「環境や才能に左右されない要素」

とも言えます。

 

 

「100%自分でコントロールできる」

というものです。

 

 

「コントロール可能な指標と報酬を結びつける」

方法がフェアではないかという考え方です。

 

 

ではこの4つのうち

「どれが一番支持される」

でしょうか。

 

 

これには

「調査結果」

があります。

 

 

それではその結果を見てみましょう。

 

 

1平等分配    :男性 5.2% 女性 7.5%

2必要性分配   :男性 9.8% 女性 9.1%

3実績に応じた分配:男性30.4% 女性16.6%

4努力に応じた分配:男性51.2% 女性62.2%

 

このような結果になりました。

(社会階層と社会移動全国調査)

 

 

「4努力に応じた分配」

が半数以上の支持を集める結果となりました。

 

 

これは来年度の

「報酬制度」

の参考になるかもしれませんね。

 

 

今日は

「望まれる報酬制度」

というテーマに触れてみました。

 

 

レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~

齋藤

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