「会議の結果を必ずあなたの意見にする方法」人の意見は数珠つなぎで簡単に変わる

2022.08.30

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

あなたも参加している会議のほとんどが茶番だった!?

 

 

今日は
「会議の全会一致」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①会議で起こる全会一致、本来は平均的な意見であるはずだが…

②会議の結果は「発言する順番で決まっていた!?」

③あなたの手中に会議の結果を収めることは簡単ということ

 

 

■会議で起こる全会一致、本来は平均的な意見であるはずだが…

 

 

組織の会議では
「何かを決める」
ために行われるものです。

 

 

単なる報告会や、つるし上げのような無駄な会議も存在するのも事実ですが。。。

会議をして仕事をしてるつもりにでもなっているのかもしれません。

 

 

あなたの参加する会議では
「全会一致」
で終わることはあるでしょうか?

 

 

結構会議というのは
「波風が立たないで終わる」
ことが多いのではないでしょうか?

 

 

全会一致になるには
「平均の意見」
となるはずなのですが、平均とはなっていないようです。

 

 

そもそも会議の参加者は
「立場や持っている情報量違う」
という状況です。

 

 

参加者全員が納得する結果は無いはずなのですが…

 

 

では、なぜ会議では
「全会一致」
で幕を閉じるのでしょうか?

 

 

■会議の結果は「発言する順番で決まっていた!?」

 

 

結論から述べると
「会議の結果は最初の発言者によって決まる」
といって良いでしょう。

 

 

会議が始まる前は、それぞれの意見があります。

自分の意見を出すために会議に出席をしています。

しかしそれも会議が始まるまでです。

 

 

会議が始まると
「最初の1人が意見を述べる」
ところから会議が始まります。

 

 

例えばこの人がお題に対して
「イエスの立場」
で発言をします。

 

 

イエスである理由を含めて、自分の意見を言うこととなります。

 

 

1人目が発言した瞬間に
「会議の性質が一気に変わる」
こととなります。

 

 

理由は
「比較対象が出来るから」
です。

 

 

1人目の意見に対して
「自分の意見がどれだけ論理的か」
ということを無意識のうちに考え始めます。

 

 

ポイントは無意識のうちにという点です。

 

 

本来会議は意見をぶつけ合う場ですが
「直前の情報と比較して〇〇」
という思考に勝手に変化をします。

 

 

もし最初の人が
「多くの情報を持っていた人」
だとすると正論レベルが高くなります。

 

 

すると次の人は
「自分の意見は比較すると根拠が弱い」
と考え始めます。

 

 

その結果
「私も賛成です。ただし〇〇の部分は考慮する必要があると思います」
と全体意見は傾けつつ、自分の意見も少し入れる発言をします。

 

 

すると3番目の人は
「1人目と2人目の組み合わさった意見との対比」
が行われます。

 

 

もうこの時点で分が悪くなるでしょう。

 

 

その後は、次々と賛成意見が強化され
「全会一致の結果」
となります。

 

 

もちろん最終結論は
「全員の意見の平均ではなく、極端な意見」
となって会議が終わります。

 

 

上記で説明したのは集団思考の1つ
「情報カスケード(数珠繋ぎ)」
と呼ばれるものです。

 

 

■あなたの手中に会議の結果を収めることは簡単ということ

 

 

つまり会議というものは
「発言した順番で変わる」
ということです。

 

 

議長やファシリテーターをしてことがある人は実感しているのではないでしょうか?

 

 

そもそも
「順調な会議」
であれば行う必要はないのかもしれません。

 

 

同じ会社の仲間で
「意見の相違が引き起こす不快感」
は強くなります。

 

 

他の記事でも触れていますが
「意思決定のバイアス」
が次々と注ぎ込まれ、意見が強固になります。

 

 

今日の記事をご覧いただいたあなたは
「自分の意見を通したいときにはどうすればよいか?」
ということが分かったと思います。

 

 

人によっては
「反対意見が出そうな人に会議の前に根回しをしておく」
ことくらいはやっているでしょう。

 

 

人の脳は
「最初に与えられた情報がその後の情報にも影響を及ぼす」
という性質があります。

 

 

脳のメカニズムを考えれば
「会議の主導権」
はあなたの手中に収めることが出来ます。

 

 

しかし、全会一致の会議に意味があるのかと考えてしまいますが…

 

 

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今日は「会議の全会一致」というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
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