本日の記事の見出し
作業を依頼するときの最適な方法が意外だった!?
今日は
「作業する人を選ぶ最適な方法」
というテーマに触れてみたいと思います。
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①難しくはないが面倒な作業「あなたならどのメンバーにやらせる?」
②作業内容ではなく、作業をする人の選び方でモチベーションが変わる!?
■難しくはないが面倒な作業「あなたならどのメンバーにやらせる?」
あなたがマネージャーだとして
「ある作業を誰かに任せる」
とした際にどのように選ぶでしょうか?
作業はそれほど高度なものではありません。
あなたの組織のメンバーであれば、誰もができる内容です。
ただすごく簡単というわけでもなく、少し面倒な作業です。
暇そうな人に頼む
忙しそうだけで優秀な人に頼む
たまたま前を通りかかった人に頼む
くじ引きで決める
自主性に任せる
メンバー同士に選ばせる
作業を頼む際の選び方は、人それぞれでしょう。
では、最適な選出方法はあるのでしょうか?
実はとある実験が示唆をした結果を導きました。
■作業内容ではなく、作業をする人の選び方でモチベーションが変わる!?
デューク大学の社会心理学者
「マーク・R・リアリー」
のチームの実験です。
実験の参加者を2つのチームに分けます。
Aチーム「グループで作業をするチーム」
Bチーム「一人で作業をするチーム」
さらにそれぞれのチームを半数に分け
「別のメッセージ」
を伝えてから作業をしてもらいます。
「グループで作業をするAチーム」
には、それぞれ下記のように伝えます。
A-1「一人で作業するか、グループで作業するかはくじ引きで決めました。」
A-2「ほかのメンバーが、作業をする人にあなたを選びました」
「一人で作業をするBチーム」
には、それぞれ下記のように伝えます。
B-1「一人で作業するか、グループで作業するかはくじ引きで決めました。」
B-2「残念ながら他の人に拒否されました、だから一人で作業をしてください」
作業終了後に
「自己評価」
について診断を行いました。
さて、作業の割り当ての方法で自己評価に変化は見られたのでしょうか?
A-1 自己評価に変化なし
A-2 自己評価が少し上がる
B-1 自己評価に変化なし
B-2 自己評価が大きく下がった
くじ引きで決まった際は、自己評価に変化はありません。
他人が介入した場合に自己評価に変化が生まれました。
人のモチベーションは
「運や機械によっては変わらない」
ということです。
しかし
「他人の介入」
ではモチベーションに変化が生じるということです。
さて、この実験結果を見て改めてお伺いします。
あなたがマネージャーだとして
「ある作業を誰かに任せる」
とした際にどのように選ぶでしょうか?
■もっとも悪いマネジメントの選択をしていませんか?
さて、実験結果のどこに着目すべきでしょうか?
着目すべき点は2点です。
1 くじ引きではモチベーションは変わらない
2 他人が介入するとモチベーションに変化が生じる
もしあなたが
「2番」
に着目したとしたら間違いです。
なぜ間違いかというと
「変化の幅を考えるとリスクしかない」
からです。
想像してみてください。
もしあなたが
「この作業を頼めるのは君しかいないんだよね」
と伝えた時のことです。
実験のA-2ともB-2ともとれるニュアンスがあります。
もしB-2のニュアンスでとられた場合、メンバーの士気は大きく下がります。
誰でもできる面倒な作業は
「雑用」
でしかありません。
「ほかの誰でもなく自分が選ばれた!」
とポジティブに感じる人は皆無でしょう。
ポジティブに感じないのであれば
「くじ引きで変化を起こさせない」
というのがマネジメントです。
選ぶ側は簡単ですが
「選ばれた側の心の変化は大きい」
という点を知っておくべきです。
多くの人が実験結果を着目する際に
「選び方でモチベーションが変わる」
という点を選びます。
最大の理由は
「B-2の場合、モチベーションを大きく下げる」
と記述されているからです。
人の脳のメカニズムで
「悪い情報にはすぐに気づく」
というものがあります。
人がもともと備えている防衛本能からくるものです。
仕事を割り振られた人も一緒です。
脳が悪い情報に着目するため
「ほかの人に断られたからだ」「雑用を押し付けられた」
と脳が無意識に判断を行います。
マネジメントのアプローチでは
「マイナスと無駄を省く」
ことも重要です。
くじ引きで割り当てを決めるというのは、一見バカげた行為に見えるかもしれませんが、重要なマネジメントの技術です。
脳のメカニズムを先回りすることが
「仕事のパフォーマンス」
においては重要なことです。
■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする
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「科学を基軸とした営業理論」
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脳科学
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今日は「作業する人を選ぶ最適な方法」というテーマに触れてみました。