プロにエースで4番がいない理由とビジネスの共通点

2017.10.11

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は

「競争」

というテーマに触れてみます。

 

 

皆さんは

「競争」

は好きですか?

 

 

この問いに対して

「好き」

と答えるひとは少ないかもしれません。

 

 

「人を蹴落としてまで上に行く」

のはあまりよくないことと教わってきたからかもしれません。

 

 

 

ただビジネスでは

「競争」

が常に存在しますね。

 

 

顧客から

「競合と比較される」

 

そして選ばれれば「勝ち」

選ばれなければ「負け」

ということを繰り返していることでしょう。

 

 

社内でも

「同僚との競争」

「成績での競争」

というものがあります。

 

 

私たちにとって

「競争はやはり好ましくない」

のでしょうか?

 

 

 

ただ競争は

「顧客の立場になるとメリット」

となります。

 

 

一昔前までは

「液晶TVは1インチ万円」

でした。

 

競争が市場に持ち込まれたので生活者は

「価格的メリット」

を享受しています。

 

 

また関税が撤廃されれば

「海外の輸入品」

が非常に安く手に入るようになります。

 

 

このように

「競争にはメリット」

があります。

 

 

では

「競争する側」

には何かあるでしょうか?

 

 

競争側のするメリットとしては

「何が一番優れているのか」

を明確にできるということがあげられます。

 

 

??

これはどういうことでしょうか?

 

 

 

わかりやすく視点を変えてみましょう。

(やっとタイトルに出てきた「野球」に触れていきます)

 

 

例えば

「高校野球」

で見てみます。

 

多くのチームで

「エースで4番」

という選手が存在します。

 

そういう選手がいるから勝ち上がっていけます。

 

 

ただ

「プロの世界」

ではどうでしょうか?

 

日本ハムファイターズの大谷選手が

「二刀流」

として活躍していますが、他に例はありません。

 

 

なぜでしょうか?

 

 

それは

「プロとなり競争が激しくなった」

からです。

 

 

自身の優れた部分が

ピッチングなのか

バッティングなのか

守備なのか

を見極める必要性が生まれたというわけです。

 

 

競争があったために

「他より優れた部分を見出す」

ということができるということです。

 

 

 

これは

「ビジネスにおいても同様」

に言えます。

 

 

競合他社がいるから

「自分たちの製品・サービスの優れた部分」

が明らかになります。

 

 

そしてそれを

「さらに磨いていく」

という前向きな変化を促します。

 

 

もし競争がなければ

「優れたところが目立たず、成長もしない」

ということになります。

 

 

そんな状況でビジネスの仕組みが変わったら・・・

 

 

恐らく急な変化に対応できなくなり企業は容易に衰退してしまうことでしょう。

 

現在のテクノロジーでは

「仕組みを一変させるもの」

が突如登場することがあります。

 

身近な例では

「スマートフォンの登場」

などがそれにあたるでしょう。

 

 

そういった急激な変化に対応するチカラをつけるためにも

「競争」

は必要といえるのではないでしょうか?

 

 

 

顧客にとっては

「より良いモノをより手軽に手に入れる」

 

企業にとっては

「優れた部分を見つけ成長させる」

 

「競争」

はこれらを実現する装置といえるかもしれません。

 

 

逆にいえば

「競争を避ける」

というのは自身と社会を弱くしてしまうことかもしれません。

 

 

今日から少しだけ前向きに

「競争」

を受け入れてみてはいかがでしょうか?

 

レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~

齋藤
 

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著者

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自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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