【ビジネス寓話シリーズ】「とろかし草」無知は必ず悲劇を引き寄せる

2020.08.02

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

無知が招いた愚かな結果

 

 

大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「とろかし草」
というお話です。

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

——————————————-

 

むかし、清兵衛という木こりがいました。

 

 

ある日木を切っていると
「助けてくれー」
という声が聞こえてきました。

 

 

木に登ってみてみると、うわばみが旅人を追っかけていました。

 

 

そして旅人はうわばみに
「パクリ」
と飲み込まれてしまいました。

 

 

うわばみのお腹は
「ぽっこり」
を膨れ上がりました。

 

 

うわばみはそのうち草むらの
「黄色い草」
を食べ始めました。

 

 

するとうわばみのお腹は、細くなりました。

 

 

清兵衛は
「あの草は食べたものを溶かす不思議な草なんだな~」
と知りました。

 

 

次の日、
「命拾いのお祝い」
をしようと村の人が集まってくれました。

 

 

そのお祝いで町一番の長者が
「山盛りのそばを5杯食べられたら田んぼを一反やる」
と言い出しました。

 

 

みんながそれは無理だと笑い出しました。

 

 

その時清兵衛が
「おらがやる!」
と名乗り出ました。

 

 

清兵衛はがつがつと食べ始めました。

 

 

1杯、2杯、3杯
と食べ続けました。

 

 

しかし苦しくて苦しくて
「4杯目」
からどうしても食べられませんでした。

 

 

清兵衛は
「便所に行ってくる」
と言ってその場を離れます。

 

 

清兵衛は懐から
「黄色い草」
を取り出しました。

 

 

「これを食えば食べたものがとける」

 

 

それからいくら待っても清兵衛は戻ってきません。

 

 

みんなが心配になり便所の扉を
「ドンドン」
と叩きます。

 

 

返事がないので扉をぶち破りました。

 

 

しかし便所の中に
「清兵衛の姿」
はありません。

 

 

清兵衛の着ていた服だけが残っていました。

 

 

あの草は食べたものを溶かすのではなく
「人間を溶かす草」
だったのです。

 

 

——————————————-

 

このお話は
「無知の行動」
について触れています。

 

 

よくわからないままに
「思い込みで行動」
をするとよくない結果を招くことがあります。

 

 

「結果と原因」
は必ず対になっています。

 

 

「結果が出る」=「必ず理由がある」
ということです。

 

 

原因と結果には因果関係があります

 

 

結果だけを見て
「部分だけを真似をした」
としても同じ結果は出ません。

 

 

■営業でも真似をするだけでは結果が出ない

 

 

例えば営業でも
「トップセールスの言い回し」
を真似をしてみます。

 

 

3つの案を示したら
「狙い通りの提案に決まった」
という事実だけを見て同じことをしてみます。

 

 

しかし
「同じ結果」
は生まれることはないでしょう。

 

 

上司が
「商談前にゴルフの話題」
で関係性を高めていました。

 

 

別の機会で別の相手に
「ゴルフの話」
をしても関係性は高まらないのと一緒です。

 

 

その技術を使う「理由」

その技術を使う「意味」

 

 

これらを知らずに
「テクニックや方法だけ」
を使っても意味がありません。

 

 

むしろ
「悪い結果」
を導くことになりかねません。

 

 

・結論から述べなさい

・3つにまとめなさい

・営業は雑談から入りなさい

 

 

このように
「方法」と「結果」
だけを指示する上司がほとんどではないですか?

 

 

・なぜそれが必要なのか

・どんなときに必要なのか

 

 

これらを
「科学的に理解している営業」
はどれだけいるでしょうか。

 

 

繰り返します。

「成果を導くには必ず理由がある」

 

 

人が行動を選択する
「科学的根拠」
は必ず存在します。

 

 

あなたが人の行動を導くチカラを身につけていたら
「様々な営業の場面」
で正しい行動がとれるようになるでしょう。

 

 

もし清兵衛が
「黄色い草の成分」
を正しく知って、使い方をみにつけていたらどうでしょうか?

 

 

決して
「自分が消えてしまう」
ということはなかったでしょう。

 

 

重要なのは
「知識」
ではありません。

 

 

その情報を用いて
「自身がどのような行動をするのか」
が重要です。

 

 

そして
「目の前の相手の正しい行動を創り出す」
ことが最大の目的です。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「とろかし草」
をお送りいたしました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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