今日は
「手を焼く部下へのマネジメント法」
というテーマに触れてみたいと思います。
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①バイアスという言葉の正しい意味をご存じですか?
②バイアス研究で夫婦喧嘩を分析すると面白い結果が…
③自己評価の高い部下を黙らせるマネジメント法をご紹介
本日の記事の見出し
■バイアスという言葉の正しい意味をご存じですか?
1つご質問です。
「バイアス」という言葉を聞いたことはあると思います。
バイアスとは…
英単語の「bias」が由来の言葉です。
・傾向
・先入観
・偏見
上記のような意味が挙げられます。
人の判断の多くは
「バイアス」
がかかったものになっています
・精悍な顔つきをしているから仕事ができそう
・高齢者は与党を支持している
・物静かなあの人はきっと図書館の司書だろう
なんとなくでも同意したことでしょう。
しかし全て偏見や先入観に過ぎません。
バイアスを防ぐためには
「自分自身で常に思考を監視をする」
ことが必要で大変面倒なことです。
しかし無意識の固定観念による
「高い代償を伴うエラーを防ぐ」
ことを考えれば努力する価値はあるでしょう。
■バイアス研究で夫婦喧嘩を分析すると面白い結果が…
バイアスを研究する過程で
「何組かの夫婦」
に質問をした結果があります。
『家の掃除・整理整頓へのあなたの貢献度はどのくらいですか?』
という質問を夫と妻両方にしました。。
回答は
「貢献度が何パーセントか」
で答えます。
掃除以外にも様々な項目で質問をします。
・ゴミ出し
・洗濯
・社交的な行事
では
「夫と妻が答えた貢献度を合計する」
とどうなるでしょうか?
算数的に考えれば
「100%」
になるのが答えになります。
100%を上回るでしょうか?
100%を下回るでしょうか?
あなたのご明察の通り
「貢献度の合計は100%を上回る」
という結果になります。
理由は単純なバイアスで説明がつきます。
自分がやっている家事は
「相手がやっていることより、はっきりと思い出すことができる」
からです。
自分がやったことは
「脳が情報としてすぐに取り出せる」
ため貢献度の判断の差として現れます。
脳の効能の1つでもある
「利用可能バイアス」
という作用です。
今日のテーマ
「夫婦喧嘩」
の原因に関しても同様です。
ことわざでも
「犬も食わない」
と言われる夫婦喧嘩です。
夫婦関係の中では
「自分に非がある可能性を見積もっている」
という事実があります。
夫も妻もお互いに
「自分が相手に迷惑をかけている部分がある」
と認識をしています。
しかしゴミ出しのような
「良いこと」
に比べるとかなり小さい見積りです。
2つのバイアスのおかげで
「相手の貢献度は自分よりも小さい」
と無意識のうちに考えてしまうということです。
しかもそれを「お互いに」ということです。
■自己評価の高い部下を黙らせるマネジメント法をご紹介
利用可能バイアスについては
「夫婦の関係」
に限ったことではありません。
あなたの仕事の組織でも起こっています。
つまりほとんど人が
「他のメンバーの貢献度は自分より小さい」
と考えているということです。
もう少し平たく言えば
「自分の方があいつより頑張っている」
と考えているということです。
そして利用可能バイアスから起こる軋轢は
「適切に評価されていない」
とメンバー全員が感じていることです。
そしてメンバーは大なり小なり
「私は良い仕事をしている」
と高い自己評価を下すようになります。
特に
「報酬」
に違いが出るときは露骨です。
お金が関わってくると
「人は別の反応」
をするようになります。
例えば
「利己的な行動を取ったり、他者と協力しなくなったり」
という行動を創り出す要因であることが明らかになっています。
また、少しでも少なく感じると
「大きな損失をしている」
を思い込むようになります。
これら
「脳の自動システム」
で行われているため論理的に説明しても効果がありません。
もしあなたがマネージャーならどうしたら良い思いますか??
とっておきのマネジメント方法を1つお教えいたします。
それは夫婦の研究で使ったものと同様です。
メンバー全員に
「自身の貢献度を自己評価させる」
というワークをさせることです。
全員の合計点を
「全て足すと100%になった」
ということをメンバーに示してあげてください。
人間の脳にとって
「自身の手で明らかにした情報」
というものは評価が高い情報です。
そのため
「少し評価を高く見積もったかな…」
とバイアスを外した判断ができるようになります。
ただし1点だけ肝に銘じておいてください。
経営者やマネージャーであるあなたも
「自己評価を高く見積もっている」
ということを…。
脳のメカニズムを
「マネジメント」
に活用すると、生産性とモチベーションは飛躍的に向上します。
科学を基軸として体系的にまとめたものが
「行動創造理論」
です。
営業研修やマネジメント研修で導入することが出来ます。
■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする
私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。
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脳科学
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今日は「手を焼く部下へのマネジメント法」というテーマに触れてみました。