【ビジネス寓話シリーズ】「三枚のお札」目立たない和尚に学ぶこととは

2019.12.15

 

今日は人気のビジネス寓話シリーズをお送りいたします。

今日のお話は「三枚のお札」です。

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

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ある山寺に
「やんちゃな小僧」
がいました。

 

朝夕のおつとめはしない

掃除をしてはほうきに火をつけウサギを追い回す

仏壇のお供えはたべてしまう。

 

こんなやんちゃっぷりに和尚さんは手を焼いていました。

 

そんなある日小僧は和尚さんに
「栗を取りに行きたい」
とお願いをします。

「あの山にはやまんばがいるからやめておけ」
と言いますが小僧が聞かないので、山へ栗拾いに行かせることにしました。

 

和尚さんは山姥が出たら使うようにと
「三枚のお札」
を小僧に渡しました。

 

小僧は山で栗拾いに夢中になって、すっかり日が暮れてしまいました。

心細く思っているところへ、一人のお婆さんが現れました。

お婆さんは、小僧の拾った栗を茹でてやるといい、家に呼びました。

 

夜中に小僧が目を覚ますとおばあさんが包丁を研いでおり
「お婆さんが山姥だ」
と気づきました。

 

小僧は
「小便がしたい」
と言って逃げようとします。

山姥は逃げられないように縄をつけて便所に行かせました。

 

そこで小僧は縄を解き
「お札を自分の身代わりに返事をするよう」
に命じて、便所の窓から逃げ出します。

 

それに気づき追いかける山姥に
「二枚目のお札で大水」
を出し山姥を流そうとするも、山姥は大水を全部飲み込んでしまいました。

 

「三枚目のお札で今度は火の海」
を出すが、山姥は先ほど飲み込んだ大水を吐き出して火を消してしまいます。。

 

ようやく小僧がお寺にたどり着いたときは、山姥はすぐ近くまで追ってきていました。

しかし和尚さんはなかなか戸を開けてくれません。

小僧はやっとのことで戸を開けてもらい、部屋の中に隠れます。

 

山姥がやってきて
「和尚さんに小僧をどこにやったか」
と訪ねると、和尚は自分と技比べをして勝ったら教えてやるといいます。

 

そして山姥にどれだけ小さくなれるのか?
とたずね、山姥を豆粒ほどの大きさにすると餅でくるんで食べてしまいました。

 

これから山姥は出ることはなくなりました。

小僧のやんちゃぶりも少しは落ち着いたそうです。

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このお話は
「調子に乗ったら痛い目に合う」
ということでしょうか?

 

小僧はやんちゃをして調子に乗ったら、山姥に襲われる。

山姥も調子に乗って技を披露したら食べられる。

 

私たちも上手くいっているときに
「周りの変化や落とし穴」
に気づかなかったということはあるでしょう。

 

人はなかなかそれに気づくことができません。

なぜならそれが行動のメカニズムだからです。

 

人間の脳は
「居心地の良い状態」
を好みます。

 

それは生物学的にみて安全だからです。

わざわざ危険に身を晒す命令を脳は出しません。

 

つまり上手くいっているときには
「何かを変化させよう」
という考えは自然には起きないのです。

 

小僧は和尚さんのおかげで
「やんちゃし放題」
の居心地の良い時間を送っていました。

 

しかし、山姥に出会うことで危険にさらされます。

 

この時はじめて、お札と知恵を使って
「危機を脱する」
ようにしますが、上手くはいきません。

 

危機である山姥の方が強力だったという事実があるだけです。

 

 

■和尚さんだけが無事だった理由

 

これを自分と市場の変化と捉えるとよいかもしれません。

困った時が来て何かをしても、すでに手遅れになっているかもしれません。

 

その点和尚さんは落ち着いて準備をしていました。

小僧が山姥に追われて戻ってくることも準備しておいたのでしょう。

中々扉を開けなかったのも想定内です。

 

山姥を技比べに追い込む準備もできていました。

まんまと山姥はそれに乗り、非力な和尚さんに食べられてしまいました。

山姥も自分のチカラを過信した結果でしょう。

 

このお話の登場人物は3人です。

小僧

山姥

和尚さん

 

この中で一緒なのは
「小僧と山姥」
で失敗をしました。

 

和尚さんだけが事前準備により成功を収めています。

 

私たちは
「三枚のお札」
の使い方ばかり考えてはいないでしょうか?

 

それよりももう一段視座を高くして
「変化に対する準備」
「自身が変化すること」
を考えるべきだと思いませんか?

 

このお話にはそんな教訓があるように思えます。

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「三枚のお札」
をお送りいたしました。

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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