【ビジネス寓話シリーズ】「旅人とプラタナス」”ありがとう”の反対語は何ですか?

2023.02.12

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

ありがとうの対義語は何かわかりますか?

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「旅人とプラタナス」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

 

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夏の盛りの真昼どき、旅人たちは猛暑にぐったりしていました

 

そこに
「プラタナスの樹」
を見つけたので、その下の木陰にもぐり込み、横になって一息入れました。

 

 

そして元気を取り戻すと、プラタナスを見上げつつ
「この木は人間にとって何と役立たずなんだ、実もつけないし」
と言い合いました。

 

 

するとプラタナスが遮って言うには、
「この恩知らずめ!木陰という私の恩恵にあずかっている今でさえ、実無しの無用者と呼ぶのか。」

 

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「旅人とプラタナス」はイソップ寓話の一節です。

 

 

身近にあるありがたさは
「見落としてしまう」
という教訓のお話です。

 

 

ビジネスの教訓はどこにあるのでしょうか?

 

 

■ありがとうの対義語は?と聞かれたらあなたは何と答えますか?

 

 

日本の言葉には
「対義語」
というものがあります。

 

 

強い⇔弱い

明るい⇔暗い

楽しい⇔悲しい

大きい⇔小さい

新しい⇔古い

 

 

それぞれ反対の意味の言葉です。

 

 

では
「ありがとう」
の対義語は何でしょうか?

 

 

仕事というのは言い換えれば
「人に感謝される」
ことを行うことです。

 

 

困っていることを解決する

より良い状態にする

新しい方法を手に入れる

 

 

現在位置から違う場所に連れて行くことが
「ビジネスの結果」
となります。

 

 

そしてお客様から対価をいただくことで利益を上げるのがビジネスです。

 

 

物語のプラタナスも
「木陰」
という価値を提供をしています。

 

 

しかし旅人たちは
「当たり前」
のように涼んでいました。

 

 

そうです、ありがとうの対義語は
「当たり前」
です。

 

 

「やってもらって当然」というのは感謝の気持ちが無い状態です。

つまり”ありがとう”が存在しません。

 

 

ありがとうが無い関係性は
「エンゲージメントが低い状態」
となります。

 

 

口癖にするくらいの方が対人関係性は良くなるでしょう。

 

 

■トップセールスのマネをしても売れないのは「当たり前」

 

 

当たり前というのは、いろいろな場面で存在します。

 

 

例えば
「営業」
の場面でも当たり前は存在します。

 

 

例えば
「お客様との約束の時間に遅れない」
というのは当たり前です。

 

 

ただ当たり前のことですが
「意識をして行っている行動」
になるでしょう。

 

 

「遅れないように移動時間を調べ、余裕をもって到着する」
というのは当たりまえですが、意識をした行動です。

 

 

今回触れたいのは
「もっと無意識の当たり前」
です。

 

 

同じ営業組織の中でも
「売れる営業」と「売れない営業」
が存在します。

 

 

同じ商材やサービスを扱っているので、数字の差が出ることはないのが普通です。

しかしどんな営業組織にもトップセールと売れないセールスが存在します。

 

 

そこで営業マネージャーは
「トップセールスのやっていること」
を他の営業にもやらせようとします。

 

 

しかし数字はほとんど変わりません。

なぜでしょうか?

 

 

理由は
「トップセールスが意識をしていること」
を伝えているからです。

 

 

売れる営業と売れない営業も
「意識をしていることは一緒」
です。

 

 

当たり前にやることは、みんなやっているのです。

その為、トップセールスがやっていることを伝えても数字は変わりません。

 

 

重要な点は
「無意識のうちに出された言葉」
にあります。

 

 

人の意思決定は
「目の前の情報」と「記憶の情報」を結び付ける
ことで行われます。

 

 

そして
「目の前の情報」
の出し方で、結び付けられる記憶の情報は変わります。

 

 

例えばあなたが手術を受けることになりました。

 

 

Aの医師からは
「この手術は90%成功します」
と言われました。

 

 

安心して受けられる気がします。

念のため、別の医師にも手術について尋ねてみました。

 

 

Bの医師からは
「この手術は100人受けて10人が確実に死にます」
と言われます。

 

 

一気に恐怖が湧いてきて、手術を受けるかどうか迷ってしまいました。

 

 

Aの医師もBの医師も同じこと言っています。

 

 

ただ
「目の前の情報の出し方」
が違うだけです。

 

 

たったこれだけで人の行動は大きく変化します。

 

 

トップセールスが売れている理由は
「無意識に使っている言葉や仕草」
にこそ違いがあるということです。

 

 

しかし売れる言葉や行動というのは
「脳のメカニズム」
をすべて把握していないと見極めるのは難しいでしょう。

 

 

重要な点を見極めて営業スキルに落とし込むには
「専用の理論」
を使うことで解決できます。

 

 

「行動創造理論」で検索をかけてみてください。

答えが見つかることでしょう。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「旅人とプラタナス」
をお送りしました。

 

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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